雑誌でも専門的に取り上げられることが多いコウモリランという観葉植物は、一風不思議な見た目をしていますがそのクールな印象から特に男性の人気が強い品種です。形は独特ですが育て方は普通の植物とほとんど変わりありませんので、植物の世話について理解していれば植物を育てた事のない方でも気軽に育てられます。この記事ではコウモリランの育て方や注意点についてご紹介いたします。

コウモリランについて

名前にはランと付いていますが、コウモリランはビカクシダ属というシダの仲間で、実は他の木や岩にくっ付いて育つ特性がある着生植物なのです。コウモリランの原種は現在18種類が確認されており、アフリカからマダガスカルオーストラリアなど様々な場所に自生しています。
そしてコウモリランには珍しい特性があり、葉が「胞子葉」と「貯水葉」に分かれておりそれぞれに重要な役割があります。胞子葉は大きく成長する葉で、白いうぶ毛のようなものに覆われていることが多く、これが原産地の強い日差しを軽減したり水分の蒸発を最低限に防ぐなどの効果があります。貯水葉の方はその名の通り水を溜め込み吸収したり、大きな器のような葉で有機物を受け取り吸収するなどができますがが、その他にも植物を支えるという大切な役割もあります。自分の枯れ葉ですら分解・吸収してしまうという特性を持つコウモリランの葉はどちらも過酷な環境で生きていくために大切な役割を果たしているもので、独自の進化を遂げた植物とも言えます。

コウモリランの育て方

コウモリと名は着きますが、コウモリランは日光が好きな植物ですので、出来るだけ日当たりの良い場所に置きましょう。しかし強い直射日光が当たる外に長時間置くと葉焼けしてしまうので注意してください。コウモリランは貯水葉があるため乾燥にはそれなりに強く、数日水やりを忘れたくらいではまったく問題ありません。ただし水のやりすぎには十分注意しましょう。植物を枯らす原因で一番多いのは、根が呼吸できなくなるほど水の与えすぎてしまうことです。水やりには根に酸素を送るという非常に重要な役割がありますが、これは少しずつ小まめに水やりをしていると酸素も送り込めず根腐れや病気の原因ともなりますので植物は弱っていくばかりです。コウモリランに肥料を与える場合は貯水葉の裏側に数滴与えるとよいでしょう。
そしてコウモリランを育てるうえで考えるべきことは温度についてです。本来の原産地が熱帯の方ですので寒さには弱く、特に日本の極寒には耐えられません。屋外で育ててる場合も10℃を下回るようでしたら屋内に避難させましょう。人が快適に生活できる温度でしたら問題ありません。

妖艶なフォルムを持つ植物

せっかくコウモリランの購入を考えているのに、見た目が変わっているため育てるのを難しそうだから諦めたという方がとても多いですが、一度育て方を知っていただいたらそうではないと思っていただけるはずです。それほど特別な手間もなく、冬場の屋外で育てる場合の温度さえ気を付ければ元気に育成できますので、植物を育てた事のない初心者の方でも格好いいと思えましたら是非チャレンジしてみてください。きっと自然のある生活は今までとは少し違う物となるでしょう。

ウッドラフにはスイートとダイヤーズの2種がありますが、ここではスイートを紹介します。草丈は30センチぐらい、和名はクルマバソウというヨーロッパやアフリカ・アジアなど広く分布しているハーブです。毎年開花する多年草で、国内でもやや湿り気のある明るい日陰に自生しています。6枚から10枚ぐらいの長円形で光沢ある葉が輪生することからクルマバと呼ばれるようになったようです。葉を乾燥させると桜餅のような香りがします。

ウッドラフの栽培時期

開花時期は5月から9月ぐらいです。
種蒔きは9月中旬から10月ごろが適期です。植え付けは4月から11月ぐらいまで。
肥料は生育期に与えます。

ウッドラフのプランターと用土

やや湿度がある方が良いので、プラスチック製のプランターは最適です。大きさはお好みで選べるので大きくても小さくても構いません。匍匐性があるので中型の横長プランターだと伸びた時が可愛いですね。

用土は水はけが良く水もちの良いものが適しています。草花培養土でも育ちますし、赤玉土6:腐葉土4を配合したものでも良いでしょう。

ウッドラフの種蒔きと植え付け

種蒔き
9月中旬から10月中旬ぐらいが適しています。用土に直播して薄く土をかぶせ、あまり乾燥させずに湿り気味管理にすると翌年の春に発芽します。かなり発芽しにくいので苗植えをおススメします。

植え付け
ポット苗は根鉢を崩さないように植えこみましょう。40センチぐらいのプランターなら2株ぐらいが良いです。用土を少し押さえて多めに水やりをしておきます。他の植物と一緒に植えるとどんどん匍匐して枯らしてしまうので、混植は避けましょう。

ウッドラフの置き場所

夏涼しくて風通しがある場所が良いでしょう。北向きの日当たりが良くないベランダなどでも元気に育ちます。通年風通しの良い半日陰が最適です。強すぎる直射日光は葉焼けして株が弱りますし、暑さは少し苦手なので夏は特に風通しが良いところに置きます。

逆に寒さにはとても強いので、越冬作業は不要です。

ウッドラフの挿し芽と植え替え

4月から10月末までが挿し芽の時期です。茎を5センチぐらいカットして1時間ほど水揚げします。バーミキュライトに挿して日陰に置き乾かさないように水やりをすると数日後には発根します。1か月ぐらいで鉢上げができるほど成長します。バーミキュライトでなくても用土に直接挿しても発根しますが、多少柔らかい土の方が良いでしょう。

3年ぐらいで株を更新した方が生育が衰えずに済むので、挿し芽で株を新しく作ってやりましょう。

鉢の底から根が伸びてきたら、一回り大きな鉢に植え替えるか株分けしましょう。株分けの時期も植え替えに準じます。

ウッドラフの水やりと肥料

表面の土が乾ききる前に水やりをします。適度な湿り気がある方が良いので、乾きかけで水やりしましょう。
肥料は生育期の4月から9月下旬まで、薄めた液体肥料を月に1回与えます。あまり肥料が過ぎると肥料焼けしやすいです。葉が傷んだり株ごと枯れたりするので控えめの管理にしましょう。

ウッドラフの病害虫対策

特に病害虫の心配はありません。

ウッドラフの育て方のポイント

病害虫の心配もなくとても丈夫ですが、夏の暑さを乗り切ることが重要です。プランターの下にレンガなどを置いて下駄にして空気を通すようにしたりしましょう。
寒冷地では雑草風にはびこることがあります。適度な切り戻しをしながら育てましょう。
土の湿度を保てるように、表面が乾きかけたら水やりをしましょう。だからといってずっと水が溜まっているのは根腐れの元です。

ウッドラフの収穫と活用法

収穫は5月ぐらいからできます。若葉を生食するなら葉っぱだけ切り取ればよいですが、ドライにする場合は7月から8月ごろが適しています。いくつも株があれば元からバッサリ刈り取って、乾燥したところに吊るして完全に乾いてから利用しましょう。

花はポプリやワインの香り付け、お菓子などにも利用できます。芳香成分は香水の原料にもされています。生葉と花はサラダに混ぜていただけます。花を白ワインに付けた強壮効果のある飲み物がヨーロッパにあり、お酒や冷たいドリンクの香りづけに適しています。ティーにして飲むと偏頭痛や気分の落ち込みに効果があり、血液浄化作用があるので美肌効果もあります。あまり大量に飲むとめまいなどの中毒症状が出るのでほどほどにしましょう。甘い香りはクマリンという成分で、枕に入れれば鎮静作用があるので安眠効果も期待できます。切り傷などの傷口や肌荒れには生葉をちょっともんで貼り付けると止血や再生効果があります。

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