ベランダで野菜作りを楽しむためには、プランターや植木鉢と土さえあれば作れないこともないですが、農園芸資材はいろいろ工夫されているものも多く、あるととても便利です。家にあるものでも代用は可能ですが、専門の資材は使いやすく作業が楽になりますよ。種蒔きから収穫まで半年以上かかるものもありますし、その間に虫や鳥、、雨や風など心配事は絶えません。上手に資材を使えば悩み事が激減しますし、野菜の生育にも役に立ちます。そこで使い勝手が良いネット(網)をご紹介しますので、使い方を覚えて野菜作りに役立ててくださいね。
つる状野菜に絶対必要「キュウリネット」
キュウリやゴーヤなどのつる状のものはネットを張らないと倒れてしまいます。キュウリネット、あるいはエンドウネットという名前で、100円ショップでも販売されています。サイズも様々あります。またグリーンカーテン用で支柱とネットがセットになったものも販売されています。麻ひもネットもあり、耐久性はあまりありませんが、使用後に土の上で自然分解してくれるので後処理に困ることがありません。
日差しを遮る「遮光ネット」
遮光ネットもあると便利です。真夏の熱い日差しは野菜を栽培する時に、葉を枯らしてしまうこともあります。特に芽が出たばかりの頃はまだ茎も根も弱く、影を作って守ってあげた方が良いでしょう。黒色の遮光ネットは軽くて扱いやすく、冬場には霜よけや保温としても使えます。また野菜作りに使用するだけでなくお部屋の遮光カーテンとしても使えます。
虫から野菜を守る「防虫ネット」
ベランダで野菜作りをしても、害虫の侵入は防ぎきれません。卵でも産み付けられればあっという間に害虫が発生し、大事な野菜が穴だらけになることもあります。防虫、殺虫効果のある薬を使用しても良いのですが、防虫ネットを早い段階から張ることで虫の侵入を軽減できます。網目の細かいものやネットそのものに防虫効果のある薬品を使っているものもありますので目的別で探してみてください。
台風の時に野菜を守る「防風ネット」
台風接近で大風が吹くときには野菜の葉が傷んでしまい成長できなくなってしまいます。動かせるものは屋内に避難させた方が良いですが、大きく育って動かせないものは防風ネットを張って守ってあげましょう。防風ネットそのものが飛ばないようにしっかり固定するようにしてください。
マルチに使える「寒冷紗」
寒冷紗は、麻や綿を粗く織り込んだ布のことです。農業用の寒冷紗はポリエステル性で目が粗く、寒冷紗をかけたままでも水やりができます。使用目的としては、野菜の芽が若いうちはまだ弱弱しいので、防虫、防鳥、防風、防寒、日よけなどいろんなシーンで活躍します。アーチ状の支柱の上にかけると野菜をいためずに使用できます。軽くて取り扱いも簡単で、つる状の野菜を上に伸ばすキュウリネットのような使い方以外のものはこの寒冷紗があればとりあえず代わりにはなります。ただし、薄くてちょっとしたきっかけで破れやすく、遮光性、保温性、防風対策に使うには効果がいまいちなのが難点です。ハサミで好みの大きさに切ることもできます。ベランダで使用する場合は、しっかりと農業用のクリップか洗濯ばさみで留めるようにしないと飛んで行ってしまいます。