プランターや鉢植えに苗を植え付ける際には鉢底石と言われる軽い石を土の前に敷き詰めると思いますが、この石がどんな役割を持っているかご存知でしょうか。植え替えや育て方について見ているとほとんどの情報で紹介されていますが、この記事では鉢底石の持っている重要な役割をご紹介いたします。
鉢底石の役割
鉢底石というのは主に軽石や黒曜石で作られた石で、これらには土の排水性・通気性をよくするという植物を育てる上で非常に重要な役割を担っています。これが根腐れの予防ともなり病気にかかりにくくするため、どんな植物でも育てる際には底に敷き詰めて使うことを推奨されています。特に水はけの良い土でないと育てにくい品種では欠かせないため、少し多めに入れる場合もあります。しかし卓上サイズなどあまりにも小さい鉢ですと鉢底石を敷き詰めると土が十分に入らないという場合もありますので、その際は状況によって使い分けることも大事です。絶対に入れなければいけないものではないので、その時の環境に合わせて使い分けましょう。
鉢底石の量や使い方
鉢底石は園芸店ならもちろんですが大きめの100円ショップならば多くの場所で取り扱っています。鉢のサイズや植え付けの植物によって入れる量は調整する必要がありますが、通常の植物ならば植木鉢のおよそ5分の1程度敷き詰めても問題ありません。深型ならば3分の1程度でも平気です。鉢底石や土を入れる前には鉢底ネットを敷くのを忘れないようにしましょう。実は鉢底石は一度使ったものでも洗えば二田火使うことができます。100円ショップで購入してものも何度も利用できるためとても経済的です。相場としては5Lほどで500~1000円前後が良いところだと思います。どのようなものかお試しで買うのでしたら最初は100円ショップのものでも問題ありませんが、多く使うのでしたらホームセンターで少し大きい物を買った方がお得です。
もし土やプランターは用意したけれど鉢底石を知らず買っていないという場合などもあるかもしれません。鉢底石の代用品となるものもあり、身近なものですと発泡スチロールが挙げられます。これを砕き鉢底石と同じようにそこに敷き詰めると同じような効果があるため、もし余っている発泡スチロールがあるのならば利用するもの良いでしょう。その他にはコルクやヤシガラなども使えます。鉢底ネットもよく忘れられる道具なのですが、こちらも三角コーナーのネットなどで代用できるため、わざわざ専用のものを買わなくても代用品ですが用意することはできます。
植物を元気に育てるために役立つ道具
上記の通り、鉢底石には他ではできないような役割があり、植物を長く元気に育てる際には非常に重要となります。苗を植え付ける以外に植え替えの際も使うことが多いため、鉢底石を購入したら捨てずにとっておきましょう。それ自体はとても安いため買いやすく、なおかつ土とセットで販売されていることもありますので園芸店に足を運んだ際にはチェックしてみてください。この分量や使い方を理解して水はけの良い土を好むような植物と組み合わせると最高の環境を作り出すことができます。そこまで考えるのは難しいかもしれませんが、その段階を目指してより植物にとって良い環境を作り出せるように頑張りましょう。