種まきはベランダ菜園をしてらっしゃる方の大きな悩みの1つでもあると思います。中々発芽しないことや全く発芽しないなんてことも多々あるかと思います。苗から購入すればそうなることもないのですが、苗は種と比べ価格が高いです。ではどうすればしっかり発芽するのでしょうか。以下3つのコツさえ掴めば発芽します。
◆水やりについて
農家の業界では、水やり3年、5年という言葉がよく飛び交います。プロの農家さんたちであっても水やりは実は難しいことなのです。では、プロの農家さんたちは水やりのどこに注意しているのでしょうか。
【水の量】
・たっぷりとまくという情報がありますが、正確には鉢やポットの下から水が出てくるまでです。
・水圧を落とし、全体にしっかりかかるようにしないと部分で差がでますので気を付けましょう。
・水量はコマめにやることを意識しましょう。
【水の頻度】
・種まき後の水やりの頻度は、1~2日に1度がいいでしょう。
・基本的には、土の表面が乾いてきたなと思うときがタイミングです。
・まんべんなくまきましょう。
【苗土が壊れないようにする】
・水やりの勢い(圧力)に注意しましょう。水圧が強いとせっかくの種が浮いてしまい発芽に影響を与えます。
・じょうろの種類はシャワーが細かくなるようなタイプがお勧めです。
・まんべんなく水をやることで更に発芽率も揃ってきます。
◆種子の性質について
一般的な植物の種は、光に全く関係なく発芽するとも言われていますが、その中でも光に著しく反応を起こしそれによって影響を受ける種も存在します。光を受けると悪くなってしまう嫌光性種子とその反対に光を必要とする好光性種子があります。まく種がどの種類であるのかをリサーチしてから種まきをしましょう。
【嫌光性種子】
・発芽する際に光を感じると、発芽率が悪くなる種のことです。
・タネまき後は2~3cm程必ず覆土を行います。
・発芽するまではタネ土を乾かさないように水やりに注意します。
・トマト、メロン、ウリ、玉ねぎ、スイカなどは覆土をしっかりしましょう。
・野菜以外にも、ジニア、シクラメンなども嫌光性種子として有名です。
【好光性種子】
・発芽する際に光を必要とする作物です。光が当たらないと発芽率が悪くなる種の事です。
・種まき後は浅く覆土してください。深くしてしまうと光が届かない可能性があります。
・発芽するまではタネ土を乾かさないように水やりに注意します。
・イチゴ、バジル、ニンジン、春菊、セロリ、小松菜などは浅めに覆土しましょう。
◆温度管理について
種まきの温度に関してはよく勘違いされている情報があります。発芽温度が10℃~20℃の作物だった場合、これは気温でもあり地温でもあるということです。
・地温は気温の3倍の影響を受けるとも言われています。地温計などを使うこともお勧めです。
・気温だけではなく地温にも注意しましょう。
・家庭菜園用のヒーターなどを使うとより効果的です。