エンドウは、収穫するときの実の成熟具合によって、サヤエンドウ、実エンドウ、スナップエンドウに分けられます。どれも同じ作物なので、基本的な栽培のポイントは共通です。

エンドウの栽培スケジュール

比較的寒さに強いエンドウは、関東以南では秋に種まきし、越冬させて春に収穫することになります。ただし、霜が降りるような本格的な寒さが到来する時期に、株が30センチ以上に育ってしまっていると冬枯れしてしまいます。厳しい寒さが訪れる時期を30センチ以下のコンパクトな株の状態で迎えられるように、種まきのタイミングを調整してやる必要があります。

種まき適期は10月中旬~11月上旬で、くれぐれもこれよりも早く種まきすることがないようにしましょう。越冬後、2月ごろからはつるを伸ばしはじめ、4月から5月にかけて収穫を迎えます。

一方、関東以北、東北や北海道、新潟など日本海側で降雪量の多い地域、高地においては、秋まき栽培が行えないため、春まきで栽培します。4月~5月に種まきし、7月中旬~8月下旬にかけて収穫を行います。

おすすめの品種

成駒三十日(サヤエンドウ、つるあり、秋まき向け)
矮性赤花絹莢(サヤエンドウ、つるなし、春まき向け)
ジャッキー(スナップエンドウ)
ウスイ(実エンドウ)

エンドウにはつるあり種とつるなし種があります。一般的につるあり種の方が丈が伸び、収量がとりやすいという傾向にありますが、つるなし種は成熟までの期間が短いため、どちらかと言えば春まき栽培に適しています。最終的な丈としてはつるあり種が120センチ程度、つるなし種が70センチ程度になります。ベランダ菜園では空間的な制限を受けることも多いですから、丈を重視した品種選びも重要です。

エンドウの種まき

エンドウの種まきに必要なもの

9センチポリポット
野菜用培養土
エンドウの種
寒冷紗など、鳥害対策資材

エンドウの種まき手順
9センチポリポットに野菜用培養土を準備します。エンドウの種は、ポット1つあたり3~4粒の種を落とし、その上から2センチ程度土をかぶせます。

種まき後は底からしたたるくらいたっぷりと水をあげましょう。発芽までの期間中は水やりを欠かさずに行います。

発芽後の双葉は特に鳥についばまれやすいため、鳥害対策が必要になります。屋内で育てたり、寒冷紗や防鳥ネットで覆う、べたがけを行うなどして苗を守りましょう。
間引き
発芽したら、間引きを行います。株の小さいもの、細く徒長してしまったものから間引いて、最終的にはポット1つあたり2株を残すようにします。本葉が3~4枚になったら植え付けの適期です。

エンドウの植え付け手順

エンドウの植え付けに必要なもの

プランター
鉢底網、鉢底石
野菜用培養土
支柱
ネット、もしくは紐(つるあり種の場合)
寒冷紗(秋まきの場合)
エンドウの苗(本葉が3~4枚)

エンドウの植え付け手順
前日のうちにポリポットには水をあげておき、株を取り出しやすくしておくと作業が楽になります。

植え付け当日、まずは土の準備を行いましょう。プランターに鉢底網を敷き、プランターの底が見えなくなるまで鉢底石を敷きつめます。野菜用培養土をプランターのふちから下3センチのところまで入れましょう。

土が入ったら、植え穴を作ります。ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を、株間が30センチ程度になるようにつくります。株をやさしく支えながらポットを逆さまにして苗を取り出したら、そのまま植え穴に入れ、上から軽く押さえながら周囲の土となじませます。

最後にプランターの底からしたたるくらいたっぷりと水をあげましょう。

エンドウの水やり

土の表面が乾いていたら、水やりのサインです。たっぷりと水をあげましょう。

ただしエンドウは比較的多湿に弱い特徴があるため、土が乾いていないのに水をあげることは避けましょう。特に秋まき栽培の越冬期間中は土が乾きにくくなるため、水やりの回数は減らしても大丈夫です。

一方、開花時期移行は水を多く吸い上げるようになるため、水不足に最も注意しなくてはいけない時期になります。朝だけでなく夕方にも乾燥していないかどうか確認するようにしましょう。特に春まき栽培の場合、開花時期はちょうど気温が高くなる時期にぶつかります。水やりの回数を増やすよりは一度にあげる水の量を増やして、乾燥から守ってあげましょう。

エンドウの防寒対策

秋まき栽培の場合は冬の間の防寒対策が必要になります。特に霜は大きなダメージをもたらすため注意が必要です。寒冷紗をかけたり、敷きワラを行うなどして、葉の表面や、土表面での霜の発生に対策しましょう。

エンドウの追肥・土寄せ

花が咲いたら、追肥のタイミングです。1株あたり化成肥料5グラムを目安に、株元の土と軽く混ぜ合わせるようにして与えましょう。追肥のペースは2週間に1度を基本として、様子を見ながら調節します。

また、特に秋まき栽培で顕著ですが、栽培期間が長くなるために植え付け後しばらくすると土が痩せてきますので、土寄せを行うようにしましょう。

エンドウの支柱立て

つるが伸びてきたら支柱を立て、誘引してあげる必要があります。

つるあり種の場合は支柱とネットを組み合わせて使いましょう。プランターの両端に2メートルの支柱を立て、その間にネットを渡します。つるをネットに誘引して育てましょう。

つるなし種の場合、支柱の高さは1メートルで十分です。

エンドウの間引き

エンドウは間引きしなくても育ちますし、収穫が可能な野菜です。しかし、間引きを行うことで実付きをよくすることができます。

エンドウの花は親づるに最もよく付き、子づる、孫づるになるにしたがって花が少なくなります。そのため、孫づるは間引きしてコンパクトにすることで花の付きやすい親づると子づるを伸ばし、結果として実付きの向上に期待することができます。

また、株全体の日当たりや風通しがよくなることで、病害虫対策にもなります。

エンドウの収穫

サヤエンドウ、実エンドウ、スナップエンドウは収穫のタイミングが異なります。

実がふくらみはじめの若莢を収穫するのがサヤエンドウ、実がしっかりとふくらみ、莢の表面に実の凹凸がしっかりと感じられるようになった頃に収穫するのが実エンドウ、莢までぷっくりとふくらんだ頃に収穫するのがスナップエンドウです。

エンドウの害虫・病害対策

害虫対策
エンドウで最も問題になりやすい害虫はハモグリバエです。春から夏にかけて、飛来した成虫が葉の内側に産卵、孵化した幼虫が葉を内側から食害してしまうやっかいな害虫です。

葉にミミズが蛇行したような白い線状の模様が浮き出てきたら、ハモグリバエによる食害です。白い線の先端部分に幼虫がいますから、ツマヨウジなどを使って葉の内側にいる幼虫を潰すか、食害を受けた葉を根元から切り取って処分しましょう。

また、アブラムシによる吸汁被害にあうこともあります。アブラムシは吸汁して株の栄養状態を低下させるだけでなく、モザイク病などのウイルス病を媒介しますから、見つけ次第捕殺、対応し切れないほど大量発生している場合には粘着くん液剤を散布して対応します。
病害対策
葉にうどんこをふりかけたような白い斑点があらわれ、後日斑点の出ていた部分から枯れ始めていたらうどんこ病です。白い斑点が出た葉はただちに根元で切り取って処分、株全体にカリグリーンを散布するようにしましょう。

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