東ヨーロッパや西アジア原産のタラゴンはキッチンハーブとして人気が高く、利用価値は全ハーブ中随一でしょう。とがった葉先の鮮やかなグリーンの葉が龍の牙に似ていることから「小さなドラゴン」という呼び名が付きました。

タラゴンの品種

おもに流通しているのはフレンチタラゴンという品種です。香りが高く草丈は60センチぐらいになります。ロシアンタラゴンという品種は草丈はさらに大きく1メートルぐらいにまで成長します。種は流通していますが風味は抑え目です。種ならロシアン種、苗ならフレンチ種と覚えておくと良いでしょう。

タラゴンの栽培時期

植え付けは年に2回で3月から5月と9月から11月中旬頃です。株分けや挿し芽も同じ時期が良いでしょう。

開花は5月から8月ぐらいで黄色や白の小さな花が咲きます。

肥料は3月から10月ぐらいまでで真夏の暑い時期は必要ありません。

タラゴンのプランターと用土

プランターの大きさはあまりこだわらなくても構いません。ある程度の収穫を見込むなら60センチぐらいのものが適当です。

用土水はけが良ければあまり土質を選びません。市販の培養土で十分育ちます。配合するなら赤玉土7:腐葉土3ぐらいで混ぜておきましょう。

タラゴンの植え付け

ロシアン種の種蒔きなら、用土に人差し指で5ミリぐらいの深さの穴をあけて点蒔きします。上から薄く土をかぶせて乾かさないように水やりを続けると発芽します。双葉が出そろってから間引きを開始です。葉の色や形の悪いものを間引きながら重なり合わないようにします。
苗の植え付けなら株の間は20センチぐらい開けたほうが良いでしょう。用土を入れる時にはプランターのふちから4センチぐらいのウォータースペースを取ります。

タラゴンの置き場所

日当たりが良く風が良く通る場所が適しています。プランターの下に水がたまる場所は避けます。耐暑性が少し弱いので真夏は半日陰に移動しましょう。過湿を嫌うので風通しの良いところという点も大切です。真夏以外は日向が良いのですが、西日は温度が上がってしまうので避けられる場所が良いでしょう。

耐寒性が高く、少々の寒さではひるまないのがタラゴンの良いところです。ただ、地面が凍ってしまうようなところならば少しだけ腐葉土をかぶせたりして寒さをしのげるようにしてあげましょう。でも、寒いからと言って屋内に取り込むのはNGです。ここは重要で、寒さに当てないと元気な株にならないのです。冬は地上部が枯れますが根は生きている宿根草です。寒いめをみなかったタラゴンは、翌年芽が出ない可能性もあります・・・

タラゴンの増やし方

タラゴンは挿し芽で増やせます。しかも定着率が良いのが特徴です。枝を10センチほど切り取り1時間ほど水揚げして下葉を取ります。あとは用土に挿して乾かないように管理するだけです。20日もすると根が出てくるのでプランターに植え替えましょう。置き場が確保できるならば、植える予定のプランターに直接挿し芽することも可能です。

タラゴンの水やりと肥料

水やりはメリハリを付けましょう。やや乾燥した土を好むので、用土が乾いてしまってからたっぷりの水をやります。やり過ぎると株が弱るので注意しましょう。冬場はもっと乾燥させた方が良いです。土が乾いてから3日ほどで水やりすると良いのですが、だからといって水やりを忘れると地中の根が死んでしまいます。大体週に1回ぐらいが目安です。
肥料は真夏と冬は必要ありません。6月中旬の梅雨入り前あたりまで、週に1回液体肥料を与えると良いでしょう。冬は生育が止まるので肥料はいりません。

タラゴンの手入れ

梅雨明けごろを狙って切り戻しをして株の勢いを取り戻します。目安は株の高さの半分ぐらいです。真夏の過湿対策にもなりますし、収穫も兼ねられるので一石二鳥です。

過湿にならないように梅雨時や秋の長雨の前には枝を少し刈り取って透かしてあげましょう。枝の刈り取りは混み合い具合を見ながら随時した方が株が弱らずに済みます。

タラゴンの病害虫対策

ほとんど心配いりませんが、乾燥しすぎるとハダニがつくこともあります。

タラゴンの育て方やポイント

乾燥気味の環境を好みます。水のやりすぎには注意しましょう。
耐暑性が弱めなので、西日や真夏の日差しを避けられる場所に置きます。
耐寒性がとても強く、その寒さがなければタラゴンは成長しません。しっかりと寒さに当てて翌年の芽を充実させましょう。室内に取り込んではいけません。
枝が込み合わないように適宜刈り取りをします。梅雨明けごろに切り戻しをすると勢いが良くなります。

タラゴンの活用法

葉と茎を刈り取ったら生のままでもドライにしても利用できます。

効能:食欲増進・健胃・消化不良・鼓脹
葉を煎じて飲む:痛風・リウマチ・関節炎など

効能も多いですが利用範囲も広いのがタラゴンです。ハーブバターやビネガー・オイルなどは漬け込んだり混ぜたりするだけの手軽さです。ペッパーに似た香りが食欲増進効果がありますね。ピクルス液に野菜と一緒に漬け込んだりドライを刻んでドレッシングに混ぜたり、アレンジ次第でいろいろなものに活用できます。香りがとても強いハーブなので、お好みの量を探してみてください。

準備するもの

以下に紹介するものを準備して、初心者でも簡単にベランダでプランター栽培を始めましょう!
プランター

横幅60cmぐらいの標準プランター。

プランター栽培の場合は野菜用園芸土(培養土)が手軽でお勧めです。
春菊の種

ホームセンター等で色々な種類の種が販売されています。

プランターで栽培するには「きわめ中葉春菊」がお勧めです。
鉢底石
プランターの底が隠れるぐらい準備しておきましょう。

春菊の種蒔き

培養土を準備します。
プランターの底全体に、鉢底石を敷き詰めます。

ウォータースペースを2cmほど残して、培養土を入れます。

培養土は種蒔きをする2週間前ぐらいまでに準備して、なじませておくのがお勧めです。
春菊の種を蒔きます。
春菊の種を蒔く時は、間引いた苗が美味しく頂けるので「条まき」がお勧めです。

深さ5mm程度の蒔き溝を作ります。条間(蒔き溝と蒔き溝の間)は10~15cm程あけると栽培がしやすいです。

種は、0.5~1cm間隔で蒔いていきます。間引きした苗をお料理に使う場合は、少し多めに種を蒔いても生育には問題ありません。

春菊の種は好光性種子ですので、浅めに土をかぶせます。土をかぶせた後は種がなじむように軽く押さえ、たっぷりと水を与えます。種が流れないように優しく水を与えるようにしましょう。

発芽するまでは、毎日たっぷりと水やりをします。

菊の生育中の注意点

水やり
発芽してからは、土の表面が乾燥したらたっぷりと水をあげてください。こまめに水をあげるよりは、1回の水の量を多くして土の表面が乾燥してからまたたっぷりとあげるようにします。
春菊の間引き(1回目)

春菊は発芽が揃って本葉が1~2枚のころ1回目の間引きを行います。虫がついた物や、形が悪い物、生育が悪い物、込み合っている部分の苗を間引いていきます。2~3cm間隔になるぐらいに苗と苗の間を見ながら間引いていきます。

間引いた後は苗が倒れないように、周りの土を寄せて、水を与えます。
春菊の間引き(2回目)
本葉が3~4枚ぐらいになったら2回目の間引きを行います。株間を4~5cm程度取るように間引いていきます。

間引いた後は、苗がぐらつかないように土をかぶせて押さえてあげます。
春菊の間引き(3回目)

本葉が6~7枚ぐらいになったら3回目の間引きを行います。株間を10~15cm程度取るように間引いていきます。

間引いた後は、苗がぐらつかないように土をかぶせて押さえてあげます。

間引いた苗は美味しくいただけます。
春菊の追肥
2回目の間引きをした時に1回目の追肥を行います。化成肥料を5g程度苗のまわりに与え土となじませながら土寄せします。

3回目の間引きをした時に2回目の追肥を行います。1回目の追肥と同様に行って下さい。

追肥後はたっぷりと水を与えて下さい。
春菊と害虫
春菊はアブラムシ、ヨトウムシ類などの害虫がつきやすい野菜です。

毎日葉に害虫がついていないか確認をします。ついていたらすぐに駆除をするようにします。

春菊の収穫

草丈が20~25cm程になったら収穫をします。この時根から抜いてしまうのではなく、根元に近いわき芽を4~5枚残してはさみ等で収穫します。

わき芽を残して収穫をすると、新しい芽が伸びてくるので、3~5回ほど収穫が楽しめます。

春菊とは

春になると花が咲くことから「春菊」と呼ばれるようになりました。関西では「菊菜」とも呼ばれています。

春菊は、香りが強く葉の切れ込みが深い「中葉種」やくせが少なく葉の切れ込みが浅い「大葉種」茎が細く香りも優しく生食に向いている「サラダ春菊」などがあります。

春菊はお鍋やすき焼き、胡麻和え、おひたし、天ぷらなど色々な調理法がありますが、家庭菜園で作った採れたての春菊は、葉も柔らかくアクも少ないのでサラダで頂くのがお勧めです。

春菊は強い抗酸化作用を持つβカロテンを豊富に含んでいます。老化防止やがん予防に効果が期待されます。

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