冬になると暖かい鍋物が恋しくなりますよね。いろいろな鍋物の種類がありますが共通するのはたくさんの野菜を使うということですよね。その野菜をベランダで自分で作ってみたいと思いませんか?愛情と手間をかけて作った野菜を美味しく食べるのが家庭菜園のだいご味でもありますよね。そこでベランダでも簡単にできる鍋物の材料になる野菜をご紹介します。
鍋物の基本「白菜」
白菜はビタミンたっぷりで、鍋の具はもちろん、炒め物や漬物、煮物などいろんなシーンで使えるあると重宝する野菜です。生育気温が15℃~20℃と狭く、害虫の被害にあいやすいので初心者は春蒔きよりも秋蒔きの方が適しています。種から育てる場合はポット蒔きをしてある程度育ってから植え付けた方がいいです。プランターで数株だけ育てる場合は、苗を購入したほうが丈夫に育ちますし管理もしやすく経済的です。白菜は意外と大きくなりますので、プランターや鉢は大型のものを用意しましょう。ミニ白菜という小型種の物なら標準サイズのプランターでも3株は育てることができます。白菜は害虫が付きやすいですので植え付けてから根付くまでは寒冷紗などで覆って虫の侵入を防ぐようにします。水はたっぷりと与えますが、多湿すぎると腐ってしまいますので水はけは良くしておきましょう。肥料が不足すると結球しないので、液体肥料なら1週間に1度程度、固形肥料なら2週間に1度程度与えるようにしましょう。
栄養豊富「春菊」
春菊は鍋の具材でも人気の高い緑黄色野菜で、ホウレン草に匹敵するほど栄養価も高くアクも少なく、加熱はもちろん生でも食べることができます。春菊は意外と高さが出るので、プランターは10号以上の物を使い、種をすじ蒔きします。最終的に8~10株になるように順次間引いていきます。ちなみに間引いた若い春菊はベビーリーフと言ってサラダに入れても美味しくいただくことができます。春菊の生育気温は15℃~20℃で真冬や真夏を除けば一年中栽培できます。ただ気温が5℃以下になると葉っぱが黄色くなり成育が悪くなりますので、秋蒔きの場合はトンネルを作ってあげて保温するようにしましょう。春菊は病害虫の被害は受けにくく、無農薬でも作りやすい品種です。収穫時期を過ぎてトウの立った春菊は、可愛い菊の花が咲きますので食べきれなかった場合は観賞用として飾るのもいいですよ。
あると美味しい「ネギ」
鍋といえば白ネギが思い浮かびますが、プランターで白ネギを育てるのは至難の業です。白ネギは土寄せが必要で高さ深さが必要なことと日当たりの良い場所が必要ですので、ベランダ菜園は難しいです。しかし葉ネギはとても簡単で作りやすく、成長も早く何度でも収穫することができるので長く楽しむことができますよ。プランターは深さが10cmぐらいの物を選びましょう。10cmの深さがあれば植木鉢でも大丈夫です。日当たりの良い場所に置き、水やりはこまめにたっぷりと与えます。ネギは寒さに強い野菜ですが、やわらかなネギを収穫したいなら真冬はトンネルをかけて蒸れないようにしながら防寒対策を行うと良いでしょう。またネギは病害虫の心配はあまりありませんので、比較的楽に栽培することができますよ。