セロリはあの独特な味と香りが苦手という人も多いのですが、好きな人にはたまらないといった野菜です。家庭菜園でセロリを育てているという話はあまり聞いたことありませんが、実はプランターでも手軽に育てることが出来る野菜なのです。この記事ではセロリの育て方をご紹介いたします。
セロリの基礎的な情報
セロリのあの香りは「アピイン」や「セネリン」という成分からきているらしく、これらにはストレスを緩和したり気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。湿気と涼しい気候を好む野菜で一般的には7月から8月に植え付けて、10月から11月の間に収穫します。大きく育てるためのコツは肥料を切らさないことと多めに水やりをすることです。暑さと乾燥には弱い野菜ですので夏に直射日光に当たる場合は日陰を作ってあげる必要もあるかもしれません。育てやすい品種は「スープセロリ」や「トップセラー」がおすすめですが、プランターで栽培する場合は小さいサイズの「ミニホワイト」という品種がおすすめです。プランターもサイズは標準のもので問題ありませんが、深型のものを使用してください。標準サイズのプランターで小さいサイズのセロリを3株育てることができます。土は市販のもので十分です。
セロリの育て方
セロリは種から育てても比較的難易度が低いため、初めての方でも問題なく育てられるはずです。ただ水を切らさないように注意しましょう。芽が出るまでは新聞紙などをかぶせておくと乾燥を防ぐこともできるため便利です。不安な方はホームセンターなどで苗を買って育てましょう。畑に植え付けてもセロリは他の野菜よりも多めに水やりすることを心がけてください。やりすぎると多湿状態になってしまい弱ることもあるのでその案配が少し難しいですが間隔を覚えていきましょう。
そしてセロリには追肥が必要ですので月に2回程度は施しましょう。1度目は植え付けてからおよそ20日後に、量は一株当たりに10gあたりが丁度良いです。プランター栽培の場合は10日に一回で液体肥料を施しても問題ありません。成長していくとわき目がどんどん生えてきますが、放っておくと本体の生育が遅れたり小さくなってしまいますのでこれは早めにとってしまいましょう。取ったものは食べられます。害虫関係ですとアブラムシが発生する場合がありますので、必要に応じて防虫ネットやスプレーが必要になるかもしれません。まずはしっかりと観察してみてください。
収穫の時期ですが、大体株が30cm以上になりましたら食べごろです。刃物を使って束で収穫しましょう。プランターでの栽培でしたら外側の葉から食べる分だけ収穫する方法も出来、これだと長期に渡って楽しむことが出来るためおすすめです。
スーパーのものとは色も異なるセロリ
実際に育ててみたらわかると思いますが、セロリは市販の物と自家栽培のものでは色味が異なります。スーパーで売ってるものは白っぽいけれども、家庭菜園で育てた場合は鮮やかな緑をしている場合が多いです。市販の物は茎が柔らかいのですが、同じように作りたい場合は芯が経ち始めたころに茎を紙などで包みながら育てると同じようなセロリになります。温度管理や水やり・堆肥が重要なポイントになりますので、育てる際にはその点に気を付けてください。