アグリモニーは草丈70センチぐらい、バラ科の多年草で和名は「セイヨウキンミズヒキ」といいます。夏から秋にかけて5ミリから8ミリ程度の小さな黄色い花をつけ、全草に甘い香りもあるかわいらしいハーブです。荒れ地や路肩にも自生するほど生命力が強く、土質も選びません。こぼれ種からも発芽して、環境の変化にも順応しやすい最も育てやすいもののひとつです。

アグリモニーの栽培時期

開花期は5月から8月ぐらいです。
植え付けは強い性質から年中可能ですが、最適なのは3月から5月ぐらいです。
種蒔きは3月から5月と9月から10月ごろの年2回可能です。
肥料はあまり必要ありません。

アグリモニーのプランターと用土

30センチぐらいの角型プランターが向いています。草丈が伸びて花が咲き、こぼれ種を考えると角型が良いですね。7号鉢(直径21センチ)ぐらいでもこぢんまりします。

用土は選びません。荒れ地やコンクリートの割れ目でも育つぐらい強いハーブです。市販の草花培養土で十分ですし、配合するなら赤玉土7:腐葉土3の配合で良いです。

アグリモニーの種蒔きと植え付け

アグリモニーは性質はとても強いのですが、なぜか他の植物と一緒に植えると育たずに死んでしまいます。なので、寄せ植えには向かないので単独で植えましょう。他の植物の隣に置く分には全く問題ないのですが・・・

用土をプランター8分目まで入れたら2センチぐらいの溝を掘ります。種を重ならないように筋蒔きしたら溝の上まで土をかぶせます。あまり乾燥させないように水やりしながら発芽を待ちましょう。

市販の苗の植え付けは根鉢を崩さないように注意することがポイントです。植えこんだら株元を押さえて用土となじませ、たっぷり水やりをします。

アグリモニーの置き場所

日当たりと水はけが良い場所が適していますが、少々日当たりが悪いぐらいではアグリモニーは大して生育は衰えません。なので、鉢に植えこんで生育が始まったらあちこちに移動しても大丈夫です。ただ、あまりにも日当たりが悪い時期が続くと生育が鈍るので少しだけ気を使ってやった方が良いかもしれません。

耐寒性がとても高く、越冬作業は必要ありません。移動させる手間も刈り込んだりすることも無いので手のかからない子ですね。

アグリモニーの増やし方と植え替え

種蒔きと株分けで増やします。

種の収穫
8月ごろに花のあとが成熟して来たら株元からバッサリ花茎を切り取りましょう。風通しの良いところに吊るすなどして乾燥させると良いでしょう。こぼれ種でも本当によく発芽するので、あえて種を収穫しなくても良いかもしれません。

株分け
4月から6月と10月ごろが適しています。春なら地上部が生育しているので秋の方が株分け作業が楽かもしれません。いったん掘り上げてから株を2つに分割してまた植え付けますが、分割するところ以外の根をできるだけ切らないようにしましょう。

植え替え
根が鉢の底から伸びてきたり、水やりした時の水はけが悪くなってきていたら植え替え時です。一回り大きな鉢に植え替えましょう。根鉢は崩さないようにします。

株分けも植え替えも、土が変わったら1週間ぐらいは水やりをしっかりして根の活着を待ちましょう。

アグリモニーの水やりと肥料

乾燥にとても強い性質なので、常に乾燥気味の管理を好みます。しかし、水をやらなくて良い訳ではないですね・・・土を触って冷たさを感じなければしっかり水やりしましょう。乾燥と水やりのメリハリが大切です。冬場はもっと灌水間隔をあけてください。
肥料は地植えならほぼ必要ありませんが、一応収穫することなども考えて若干与えるようにします。5月と9月ごろに化成肥料を株元に蒔きます。液体肥料なら5月と9月から10月ごろ、2週間に1回水やり代わりに与えましょう。

アグリモニーの病害虫対策

病害虫が見当たりません・・・

アグリモニーの育て方のポイント

乾燥気味に育てた方が生育が良くなります。過湿にすると株が蒸れたり枯れあがったりします。
肥料はほとんど必要ありません。やりすぎてもあまり変わりはありませんが、やらなくて良いので手がかからないと考えましょう。
越冬作業も何もいりません・・・

アグリモニーの収穫と活用法

アグリモニーは手がかからない大変優秀なハーブです。しかも活用法が多いのです。

5月から6月ごろ、若い芽が出始めたらすぐに株元から収穫して食用にします。天ぷらが美味です!面倒くさければ茹でてオリーブオイルと濃い口しょうゆで和えてもおいしいですね。

その他の部位は花が咲き始めたら株元から刈り取って、風通しの良いところで陰干しして保存しましょう。9月下旬ぐらいまで収穫できますし、何よりアプリコット風な香りがするのが魅力です。生葉よりも活用範囲が広いのはドライアグリモニーですね。

ティーにするとほのかに甘い香りです。消化を促す作用と肝臓の疲労に効果があります。濃い目にティーを作って冷めたらうがい薬にしましょう。口内炎や歯肉炎など、炎症を抑える効果と咽の痛みに効きます。疲れがたまって頭痛がする時には、洗面器に熱湯とアグリモニーを入れておき心地よい温度になったら手足を浸すと収まります。乾燥葉をバスタブに入れれば筋肉痛緩和や肌荒れの治療効果があります。葉や茎を煮出してミョウバンを媒染剤にすると深みのある黄色の染料にもなります。

ベランダ菜園   ベランダ菜園

関連記事

  1. ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ペパーミントにアップルミント、ミントと名前の付く種類を何種類知っていますか?ハーブの中でも種類が多い…

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】
  2. ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント】

    ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント…

    「ベルガモット」という名前で思い浮かべるのは紅茶のアールグレイですが、アールグレイに香りを添えている…

    ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント】
  3. バジルの育て方【室内やプランター栽培・土選び・冬場の管理も分かる!】

    バジルの育て方【室内やプランター栽培・土選び・冬場の管理も分かる!】

    バジルという名前はギリシャ語で「王様」を意味します。キッチンハーブの中でもトップの座を争うほどの人気…

    バジルの育て方【室内やプランター栽培・土選び・冬場の管理も分かる!】
  4. サフランの球根の育て方【プランター栽培・水栽培方法も】

    サフランの球根の育て方【プランター栽培・水栽培方法も】

    秋に地面からいきなり青紫色の花が開くサフランは高級食材としても知られています。食用として1グラムのサ…

    サフランの球根の育て方【プランター栽培・水栽培方法も】
  5. パセリの育て方【プランター栽培で室内で簡単!】

    パセリの育て方【プランター栽培で室内で簡単!】

    パセリは最も食卓に上がる機会が多くて知名度の高いキッチンハーブですね。南イタリアなどの地中海沿岸が原…

    パセリの育て方【プランター栽培で室内で簡単!】
  6. フェンネルとしその育て方【種からプランターや鉢植え栽培】

    フェンネルとしその育て方【種からプランターや鉢植え栽培】

    ちょっと平べったい玉ねぎからニンジンの葉が出ているように見えるフェンネル。地中海沿岸が原産の多年草で…

    フェンネルとしその育て方【種からプランターや鉢植え栽培】
  7. スイートバイオレットの育て方【プランター栽培・土選び・種まき時期も分かる!】

    スイートバイオレットの育て方【プランター栽培・土選び・種まき時期も分か…

    紀元前300年ごろから栽培が始まっていたという歴史の古いハーブです。ニオイスミレとも呼ばれ、花だけで…

    スイートバイオレットの育て方【プランター栽培・土選び・種まき時期も分かる!】
  8. チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】

    チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】

    濃いピンクのネギ坊主のような球状に小花をたくさん咲かせます。とても育てやすいハーブでイチゴやバラのコ…

    チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】
  9. マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    マロウにはたくさんの種類がありますが、ここではコモン・マロウをご紹介します。コモン・マロウと言えば南…

    マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

プランター栽培の最近の記事

  1. ベランダ
  2. 種無しぶどう
  3. ベランダ菜園の道具
  4. トマトの育て方
  5. 育て方
  6. ミント育て方ベランダ
  7. 育て方
  8. 虫

ベランダ菜園の最近の投稿

PAGE TOP