バジルという名前はギリシャ語で「王様」を意味します。キッチンハーブの中でもトップの座を争うほどの人気で、王様と言われても納得できますね。シソ科で草丈は50センチぐらい、夏にほのような白い花を咲かせます。冬越しができないため1年草として扱いわれています。香りはシソによく似ていますが、もっと華やかで濃厚な香りがします。

バジルの品種

最もポピュラーなのはスイートバジルです。葉色が紫になるダークオパールや柑橘の風味があるレモンバジルも人気です。タイ料理のガパオライスに使われるのはホーリーバジルといって不老不死の霊薬とも言われています。コンパクトな姿のブッシュバジルも人気です。見たことのないバジルを育ててみるのも楽しいですね。

バジルの栽培時期

種蒔きは3月から梅雨前の6月中運ぐらいが適しています。
開花は5月から10月ぐらいまで、収穫時期は4月ごろからです。
ぐんぐん伸びる旺盛な生育欲です。生育期には肥料を切らさないようにしましょう。

バジルのプランターと用土

プランターは50センチぐらいの中型のものを用意します。バジルはあまり大きいプランターでなくても育つので、狭い場所にオススメですね。植木鉢なら6号鉢(直径18センチ)ぐらいです。

用土は少し湿り気があるものが適しています。有機質に富む肥沃な土が良いので、堆肥などがあれば混ぜておくと良いでしょう。赤玉土7:腐葉土3の配合でも十分ですし、ハーブ用の培養土でもOKです。

バジルの種蒔きと間引き

種蒔きは20度ぐらいの気温が保てるようになる時期が適しています。4月中旬ごろからが良いですね。プランターに8分目ぐらいまで用土を入れたら直播します。穴をあけたりする必要はなく、ただ用土の上に重ならないように蒔きましょう。バジルの種は芽を出すために光が必要なので土をかぶせる必要はありません。乾燥が心配でどうしてもかぶせたいときにもうっすら以上はかぶせてはいけません。

霧吹きか蓮口を付けたじょうろで種が動かないように水をやります。1週間ぐらいで発芽するので、その後は間引きながら育てます。双葉が出たら込み合っているところや成長具合が遅い芽を間引き、本葉が4枚程度になるころには葉と葉が触れ合わないぐらいの間隔にしましょう。本葉が10枚ぐらいになったら立派な一株なので、株同士の間隔を15から20センチぐらい開くようにしてあげましょう。

バジルの置き場所

日当たりの良い場所が良いのですが、少し気を付けることがあります。乾燥をやや嫌うという点と、西日や真夏の強すぎる日差しでは葉焼けをする傾向があります。季節によってはちょっとだけ明るい日陰や朝日は当たるけれど日中は半日陰という場所に置いてやると良いですね。

耐寒性はありません。あっさりと「ありません」と言ってしまえるほど、寒くなると元気がなくなり霜で枯れます。どうしても冬場もほしいという時には、秋に挿し芽をした株が定着したら屋内で育てると良いでしょう。

バジルの挿し芽で増やす

バジルを増やすには挿し芽が確実でお手軽です。芽の先から2節から3節ぐらいのところを摘んで、一番下の葉を落として赤玉土などに挿すだけです。あとは乾燥しないように水やりしながら半日陰で管理すると根が出てきます。

もっと簡単な方法は、切った枝をコップの水に挿しておくことです。収穫したものだろうとディスプレイ用だろうと、水にさえ挿しておけば3日もすると発根します。これを用土に植えればあっという間に一株ふた株出来上がりです。

バジルの水やりと肥料

やや乾燥に弱いので特に夏場の水やりには気を配ります。プランター栽培では特に乾燥しやすいので、土の表面が乾いてからたっぷりの水やりは必須ですが場合によっては1日2回に増やすことも大切です。水はプランターの底から流れ出るまでかけてやるのが基本です。

生育期は驚くような速さで葉をつけて伸びていきますので、その分肥料も切らせません。肥料が足りないと株の下から落葉したり縮れたりします。液体肥料を毎週1回あたえるか、化成肥料を月に1回根元に置くかのどちらかが良いでしょう。

バジルの摘芯と摘花

こまめな摘芯がバジルの成長具合を決めます。ブッシュバジルのようなどんどん細かく分岐していく品種はそれほど間引きは必要ありません。草丈が15センチから20センチぐらいになったら先端の芽を摘み取ります。脇芽が出てまたそれが伸びて来たら先端の目を摘み、という具合にどんどん間引きをして4回ほど繰り返すとだいぶ枝数も増えて立派なバジルになります。

夏あたりから花茎が伸びて穂先に白い花を咲かせます。これはこれで料理に添えたり活けたりすると良いのですが、葉が固くなるのが難点です。種を収穫したい場合は花を残しますが、やわらかな食感の葉っぱを収穫したい場合は花茎が伸びだしたら摘み取った方が良いでしょう。

バジルの病害虫対策

敵はアブラムシです。天敵かもしれません・・・綿棒をもって毎日パトロールした方が良いでしょう。ムリ!という時には牛乳や酸(木酢液や穀物酢など)を薄めて霧吹きでまんべんなくかけましょう。

バジルの育て方のポイント

やや乾燥を嫌い水気を好むとは言いますが、風通しが悪ければ長雨で下葉が枯れあがったりします。
こまめに間引きや枝を透いたりしたほうが成長具合が良くなります。「もうちょっと伸びてから」と思うぐらいで摘み取った方が株がしっかりします。
生育期の肥料は切らさず、表面の土が乾いてから水は底から流れ出るまでしっかり与えましょう。

バジルの収穫と活用法

収穫は間引きを兼ねて枝ごと切り取ります。まずビンなどに水を入れて枝を挿し、毎日水を替えれば5日間ほどはこの状態で葉だけを摘んだりしながら活用できます。他には枝ごと濡らしたキッチンペーパーにくるんで密閉容器に入れて冷蔵庫へ。10日間ほどはフレッシュなバジルを味わえます。1枚ずつ葉をばらして重ならないようにジップ付きの袋などに入れて冷凍もできますが、解凍するときに色が変色するので凍ったまま料理に入れましょう。

乾燥させる場合はそのまま部屋の中など風通しの良い場所に吊るしても良いですし、電子レンジを活用する方法もありますね。フレッシュバジルをオイルに浸けたりバターに混ぜたり、松の実やチーズとフードプロセッサーにかければバジルペーストの出来上がりです。

バジルには胃腸の働きを助けたり、イライラを緩和してリラックスさせる効果があります。アレルギー抑制の作用もあるのでティーにして飲んでみてはいかがでしょうか。

ベランダ菜園   ベランダ菜園

関連記事

  1. デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】

    デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】

    花の命の短さを物語るのがデイリリー(ヘメロカリス)です。本当に1日の命の花ですが、それだけに美しさも…

    デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】
  2. ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ペパーミントにアップルミント、ミントと名前の付く種類を何種類知っていますか?ハーブの中でも種類が多い…

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】
  3. 初心者でも簡単に育てられるハーブの育て方4選

    初心者でも簡単に育てられるハーブの育て方4選

    ハーブといえばガーデニングで育てる植物の中でも簡単に育てられるものが多いため、初心者からでも始めやす…

    初心者でも簡単に育てられるハーブの育て方4選
  4. カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方

    カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方

    カレープラントはキク科の多年草で、触るとびっくりするほどカレーの香りがします。植物なのにこんなにおい…

    カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方
  5. ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント】

    ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント…

    「ベルガモット」という名前で思い浮かべるのは紅茶のアールグレイですが、アールグレイに香りを添えている…

    ベルガモットやメロンの育て方【おすすめ品種・種まき・植え付けのポイント】
  6. いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選

    いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選

    本格的な料理店に行けば、料理の付け合わせとして何かしらのハーブが使われることがよくあると思います。確…

    いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選
  7. 料理の材料として使えるルッコラやタイムの育て方

    料理の材料として使えるルッコラやタイムの育て方

    ハーブに分類されるルッコラは、サラダやピザ、パスタなどに加えて食べると香り高くいつもの料理を一味違う…

    料理の材料として使えるルッコラやタイムの育て方
  8. 自家栽培したハーブを使った紅茶の作り方

    自家栽培したハーブを使った紅茶の作り方

    ハーブはガーデニングで栽培する植物の中でも特殊な手入れをする必要も無く、初心者でも育てやすいものとい…

    自家栽培したハーブを使った紅茶の作り方
  9. タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】

    タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】

    ヨーロッパ原産でユーラシア大陸からアメリカ大陸まで広く自生しているタンジー。キク科の常緑多年草で和名…

    タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】

プランター栽培の最近の記事

  1. ベランダ
  2. 種無しぶどう
  3. ベランダ菜園の道具
  4. トマトの育て方
  5. 育て方
  6. ミント育て方ベランダ
  7. 育て方
  8. 虫

ベランダ菜園の最近の投稿

PAGE TOP