よく料理のレシピを見て出てくるハーブたちですが、あれらを使用しなければ本当に作れないのかと考えてしまいます。しかし、そこに記載されているハーブの香りを知っていただければ確かに意味はあると思えるかもしれません。今回は料理の主役としても使え、非常に役立つハーブを厳選して5つご紹介いたします。
チコリ
チコリといえば野菜というイメージが強いかもしれませんが、この花や葉にはデトックス効果や消炎作用があり、ハーブティーなどにして飲むと効率よく体に良い成分を摂取できます。チコリをそのままサラダにして食べられるため、調味料としてではなく主役として使えるハーブです。青色の花がとても美しく、花言葉もあり「節約・待ちぼうけ」という意味があります。
ルッコラ(ロケット)
名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。今やどこのスーパーでも販売されるようになったルッコラは、夕方に香りが強くなるため別名「宵の明星の花」とも呼ばれています。ベビーリーフとも呼ばれており非常に栄養価が高いため、一日の野菜摂取量の三分の一程度摂取するだけでよいともされています。よくピザの上に乗っている葉もルッコラですので、実は知らない間に食べているかもしれません。
チャイブ
微かにタマネギの香りがするチャイブはニンニクやニラと同じくネギの一種なのですが、ハーブに分類されます。栽培しているチャイブを必要な分だけカットして調味料のように使うことが多いそうで、ポテトサラダによく使われて特にヨーロッパではなくてはならない存在とも言われています。和洋中どの料理にでも合わせることのできる万能な調味料です。花も食すことが出来、こちらはサラダに使ったりオイルにつけたり、料理の香味として利用されています。
クレソン
クレソンは水生植物といって、水辺に多く群生しています。葉の部分が食用で、ワサビのような辛さがあるのが特徴で魚・肉料理の付け合わせとしてよく出てくる植物です。寒さや乾燥に弱く、冬に十分な手入れがいき届いていないと葉の辛みがさらに増して苦味も出てしまうのでおすすめしません。小さく白い花も咲き、見ても楽しめるハーブで、なんとペースト状に加工してパックにすると肌のトラブル改善効果もあるそうです。シミやそばかすにお悩みの方は試す価値があるかもしれません。
パプリカ
サラダや加熱料理にも使えるパプリカも実はハーブの一種だったのです。甘唐辛子とも呼ばれるパプリカは料理に彩りを加えるのにピッタリの食材で、その甘さが癖になるという人も多いでしょう。粉状にしてソーセージやガーリックスープに使う場合もあるそうで、この色素は油を使う料理では付きやすいようです。和名では甘唐辛子ですが、ハンガリー語でパプリカというとペッパーという意味になるそうで、そちらでは日本に比べて多くの家庭で調味料として使われています。
口に入るハーブだから気を付ける事
花や観葉植物と違い、野菜やハーブは人の身体に入るものが多いです。ハーブはもちろん見て楽しむという方が多いでしょうが、このように紅茶や料理に使うという方も多いでしょう。クレソンのように性質上気温に気を付けなければ味が落ちてしまう品種も存在しますので、育てる際にはしっかりと下調べをしてから栽培することをおすすめします。