植物を育てるうえで害虫や病気には常に注意しなければなりません。特に屋外で野菜などを育てていると少なからず害虫に悩まされることもあるでしょう。その際に虫よけの対策として虫が嫌い香りを出すハーブをたくさん植えるという方もいらっしゃいます。この記事ではそんな害虫対策にもなるハーブを厳選して5つご紹介いたします。

ニームの育て方

ニームにはほとんどの植物に付くというアブラムシが嫌う成分が含まれているため、家庭菜園をする際には野菜の近くに植えると効果抜群です。ニーム自体は薬草といわれ、血液を浄化して毒素を出してくれる効果もあり海外ではよく使われていますが、味が非常に苦いため、日本でわざわざ煎じて飲むという方は少ないでしょう。ニームで作ったハーブティーも存在し胃もたれなどの不調に効きますが、はちみつやレモン汁を混ぜるとかなり飲みやすく、美味しく感じます。

タンジーの育て方

ドライフラワーやポプリの材料によく使われるタンジーは、蚊やハエの嫌う成分が含まれているため、小鉢に入れて玄関や窓際で栽培すると尚効果が出るでしょう。花も非常に可愛らしく、タンポポに似たような形ですのでインテリアの一つとしても使えます。畳やカーペットなどの下に入れておくだけでも防虫効果になります。小量ですが弱い毒素が含まれているため、食用には適してません。

モスキートブロッカーの育て方

その名の通り蚊が嫌う香りを出すためにこのような名前が付けられました。しかし人が嗅ぐ分にはシトラス系のとても爽やかな香りでデオドラント効果もありますので葉を足湯に使うと消臭に加えてリフレッシュ効果も期待できるでしょう。これは育った葉を身に着けるだけでも蚊が寄り付かなくなるという優れものですので、外での畑作業やキャンプの際にも使えるという万能なハーブです。

シトロネラの育て方

レモンのような柑橘系の香りがする爽やかな香りが特徴で、ハーブティーでよく使われるレモングラスに似た香りがします。実はよく石鹸や化粧品、洗剤の香りとしても使われているため私たちの日常生活と密接しているハーブなのです。人にとって香りが良く感じても、虫にとっては悪臭のようで、モスキートブロッカーと同じく身に着けて害虫予防をする方も多いようです。ハンドクリームをはじめ、手軽に身に着けられるリストバンドにも使われているため野外のイベントでは心強い味方となるでしょう。

ワームウッドの育て方

ヨーロッパでは古くから防虫剤として使われてきたこの植物は、葉の表面に細かい毛がたくさん生えており、銀色に見えるため庭のアクセントにもなります。別名ニガヨモギとも言われ、草餅に使われるヨモギの仲間で葉に苦味がありますので、あまり食用には向いていませんが、夏になると小さい花も咲かせ見た目も良いこのハーブは育てるのも非常に簡単です。

ローズマリーの育て方

ローズマリーは、清々しい香りが特徴のハーブで、肉料理や魚料理の香りづけのほか、ハーブティーとして楽しむことができます。切ったところから次々に生長してきて、1年中収穫することができます。ローズマリーは、高温多湿や冬の霜で枯れてしまうこともありますが、宿根草のため、上手に育てれば夏越しや越冬が可能です。ローズマリーは害虫被害も少なく、世話にも手間がかからないため、初心者向けのハーブと言えます。
ローズマリーは、植木鉢でも十分に育てることができます。生長が早く、かなり大きくなるため15cmから18cmほどの植木鉢に植えます。ポットから苗を移してから、隙間を埋めるようにハーブ用の土を入れます。株がぐらつかないように土を軽く押さえたら、水を鉢の底から溢れるまでたっぷり与えます。
ローズマリーは日光を好むため、真夏を除き日なたに置いて栽培しましょう。風通しを確保するため、枝が混んできたら剪定を兼ねて収穫しましょう。株全体のサイズを変えるくらいの大胆な剪定は、9月下旬から10月の涼しくなってきた時期に行います。全体のバランスを見ながら、細い枝や枯れた枝、下向きの枝、内側に向いている枝を中心に枝元から切っていきます。剪定した枝についた葉は、食べることができます。

バジルの育て方

バジルは熱帯地域原産のシソ科のハーブです。原産地では多年草として栽培されていますが、日本では越冬ができないため一年草として扱われています。パスタやピザのトッピングや、肉料理や魚料理の香りづけなど幅広い料理に利用できます。
バジルの苗の植え付け時期は5月から7月です。大きく生長するため、1株だけ育てる場合は直径30cm以上の深型の鉢を、2株以上育てる場合はプランターに株間を15cm以上空けて植え付けましょう。植え付け後は水をたっぷり与え、日当たりのいい場所に置いておきましょう。
バジルは水を好みますが、土を常に湿った状態にすると根腐れを起こしてしまいます。水はけのいい土を使うこと、土が乾燥してから水をやることを心がけましょう。
株が20cmほどの高さになったら茎の先端を摘み取る摘芯を行います。摘芯をすることでわき芽が生長し、株全体にボリュームが出てきます。摘芯は2,3回行いましょう。摘心した芽は、食べるか、挿し木で生長させることができます。摘心が追いつかないほど生長した時は、思い切って15cmほどの丈になるように切り戻しましょう。花が咲くと栄養分を奪われてしまうので、つぼみの時点で摘み取ってしまいます。

ミントの育て方

ハーブティーや、お菓子のトッピングとして用いられるミントは、丈夫で繁殖力も強いため、家庭菜園でも簡単に育てることができます。
ミントの苗の植え付け時期は4月から5月か、9月から10月です。生育適温は15度から25度ですが、寒さにも比較的強いため、気温が低い時は室内で育てることができます。1株の場合は18cm以上の鉢に、2株以上の場合はプランターに株間を15cm以上空けて植え付けましょう。ミントは繁殖力がたいへん高いため、ほかの植物を一緒に植えると枯れてしまいます。また、異なる品種を植えると交雑してしまうため、同じコンテナには同じ品種のみを植えましょう。
ミントは乾燥に弱いため、土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。特に夏は乾燥しやすくなるので、朝夕の1日2回水やりしましょう。株が20cmほどに生長したら先端の芽を摘芯します。わき芽が伸びてきたらそれも摘みます。切り取った芽は食べてもいいですし、水に挿せば再生させることができます。株が30cmほどに生長したら、株を10cmから20cmに切り戻します。摘芯とわき芽かき、切り戻しは、収穫数を増やすために必要不可欠な作業です。花が咲いたら香りが弱くなってしまうため、早めに摘み取りましょう。

ハーブの育て方の注意点

ハーブ自体は人からしたらとても良い香りであって、可愛らしい花を咲かせるものも多いですが、虫にとっては悪臭に感じる場合も多いようです。こちらとしてはせっかく良い香りと見た目を楽しめるため、野菜や花とともに積極的に育てていきたい植物ですね。害虫が付きやすい植物と一緒に育てたり、そうでなくても玄関先や窓際に置けば蚊やハエを防いでくれるハーブもありますので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。

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