イチゴの栽培スケジュール

イチゴは2つの異なる栽培スケジュールがあります。

越冬させる秋植え栽培は、9月下旬~10月下旬に植え付けを行います。翌年は、5月から10月中旬~11月上旬にかけて長く収穫を楽しむことができます。

一方、単年で収穫までこぎつけられるのが春植え栽培です。3月下旬~5月上旬にかけて植え付ければ、7月上旬~11月上旬にかけて収穫することができます。

イチゴのおすすめの品種

宝交早生
紅ほっぺ
とよのか

イチゴの植え付け

イチゴの植え付けに必要なもの

プランター
鉢底網、鉢底石
野菜用培養土(イチゴ専用の土も市販されている)
イチゴの苗

健康なイチゴの苗を見分けるポイント
イチゴの苗が健康かどうかを見分けるには、3つのポイントがあります。

本葉は3~4枚のものを選ぶ
茎の短い部分(クラウン)が太く、しっかりしているものを選ぶ
葉の色が淡すぎず、良好なものを選ぶ

イチゴの植え付け手順
プランターに鉢底網を敷き、プランターの底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めます。その上から、プランターのふちから下3センチのところまで野菜用培養土を入れたら、プランターの準備は完了です。

プランターが準備できたら、植え穴を掘りましょう。ポットと同じくらいの大きさの植え穴を、株間30センチになるように作っていきます。

植え穴を掘ったら、ポットから苗を取り出し、植え穴に入れましょう。苗には子株をつける弦(ランナー)の跡が見えるはずです。ランナーが出る向きとは逆の向きに実が付きますから、ランナーが奥に伸びて行くように株の向きを揃えると、今後の作業性が向上します。

また、土をならした時に、クラウンが土に埋まらない深さになるようにします。やや浅植え気味でも問題ありません。深さが決まったら、株の周囲を軽く押さえつけて、周囲の土と密着させましょう。

植え付けが終わったら、プランターの底からしたたるくらいたっぷりと水をあげましょう。

イチゴの育て方

防寒対策
秋植えの場合、冬を越すための防寒対策が必要になります。プランターを寒冷紗で覆うなどして、寒さ対策を行いましょう。また、敷き藁をしておくと地温を保つことができるほか、収穫までの間に実が汚れたり、傷んだりするのを防ぐことができます。

イチゴは高温に弱いため、暖かくなってきたら寒冷紗はすぐに外します。
追肥
イチゴの根は肥料によって傷みやすく、注意が必要です。強い肥料を大量に与えないこと、一ヶ所に肥料をまとめて与えないこと、根に直接肥料が触れないようにすることが重要です。

そのため、効き目がおだやかなボカシ肥を活用する、水やり時に液体肥料を混ぜて追肥とするといった対応がとられます。一般的な化成肥料を追肥として使う場合は、適量を守り、株元から少し離した場所に散らし、軽く表土と混ぜ合わせるようにして与えましょう。

追肥は植え付けの1ヵ月後と、春先の2回与えるようにします。
人工受粉
3月に入ると徐々に開花が始まります。虫媒花のため、イチゴは昆虫に花粉を運んでもらわなければ受粉できませんが、ベランダ菜園では昆虫が入ってきにくい場合もあります。そのような場合には人工受粉を行います。なお、人工受粉は3月下旬を目安に始めます。

人口受粉は朝のうちに行います。花が咲いたら、花の中心付近を筆で軽く叩くようにすると受粉が行われます。

受粉が失敗すると奇形果になってしまうことがあります。奇形果は早めに摘み取っておくようにしましょう。
春先の管理
春になり、気温が上がってくるとイチゴの成長が旺盛になります。冬の間についた葉のうち、傷んでいるものや色が悪いものは春のうちにつみとってしまいます。また、春先にはランナーも伸びるようになりますが、収穫が終わるまでの間は栄養を実に集中させるため、ランナーはつみとってしまいましょう。

3月中旬までの間は、花や蕾も摘み取ってしまいましょう。この時期に栄養を株の成長に集中させておくことで、最終的に実をたくさんつけられるようになります。
収穫
イチゴは受粉から30日程度で収穫適期を迎えます。

果実が赤く熟したら、へたの近くで切り取って収穫します。イチゴの実は赤くなると鳥に狙われやすくなるため、防鳥ネットを張るなどの対策をとりましょう。

イチゴの株分け

イチゴはランナーを伸ばすとそこから根が張り、子株が形成されます。子株をポットにとって育てることで次作の苗として利用すできるため、失敗しなければ何年も連続して作り続けることが可能です。
子株のとり方
親株の収穫がひと段落するまでは、ランナーはつみとってしまいます。子株をとるなら収穫のピークが過ぎた6~7月ごろから、太く元気の良いランナーを伸ばし始めましょう。

親株から数えて1つめの子株は病気が遺伝してしまっていることがあるため、利用しません。子株のついたランナーをさらにそのまま放置しておくと、2つめ、3つめの子株がつきます。2つめ以降の子株がついたら、ランナーから切り離さずに、根を張らせて育てるようにしましょう。

ランナーに2つめ以降の子株が付いたらポリポットに野菜用培養土を用意し、育てたい子株がポットの中心にくるように、コの字に曲げた針金などをさしてランナーを固定します。そのまましばらく待てば根が張ります。

しっかりと根が張ったら、子株から2センチ程度離したところでランナーを切りはなしましょう。子株はそのまま土が乾かないように水をやりながら管理し、秋の植え付けに利用します。

イチゴの害虫対策

害虫対策
イチゴはアブラムシによる被害を受けます。アブラムシはウイルス病を媒介するため、少数でも放っておかずに処理するのが賢明です。発生が少数なら、粘着テープなどで捕殺しましょう。大量発生してしまった場合には粘着くん液剤を散布するなどして対応します。

また、6月を中心に果実がナメクジに食害されることもあります。ナメクジについては、見つけ次第捕殺して対応することになります。夜行性のため、夜に探すのが効果的です。ライトで照らしながら、ナメクジを探して捕殺しましょう。

あらかじめ果実をネットですっぽりと覆っておくことでも対策が可能です。
鳥害対策
真っ赤に色づいたイチゴの実は目を引きますから、鳥害も受けるようになります。

プランターを防鳥ネットで覆って対策しましょう。
病害対策
イチゴで発生しやすい病害は、うどんこ病、灰色かび病です。

葉にうどんこをふりかけたような白い斑点が現れたら、まずはうどんこ病を疑いましょう。斑点の現れた部分からじきに黄変して枯れてきたらうどんこ病です。白い斑点そのものが消えても、うどんこ病を引き起こす胞子がなくなったわけではないので、注意しましょう。

病変が現れた葉はまず切り取って処分します。株全体にはカリグリーンを散布しましょう。うどんこ病は風通しが悪くなると発生のリスクが高まるため、繁茂しすぎに注意し、元気のない葉、古くなった葉は順次つみとって、風通しをよくするだけでも対策になります。

灰色かび病は灰色のかびが発生する病気です。特に果実が侵されやすいため注意が必要です。

灰色かび病も、うどんこ病同様、過湿環境で発生しやすくなります。20℃前後で活発になるため、3月~5月ごろに発生が多くなります。この時期は特に湿度管理に注意を払いましょう。また、古い葉を摘み取って風通しを確保するのも効果的な対策です。

発生してしまった場合は、病変部位をすみやかに取り除いて処分、株にはスミレックス水和剤を散布して対応しましょう。

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