トマトは間引きせずに1本立てで栽培すると、2メートルを超える丈にまで成長することもある植物です。あまり丈を大きくしまうと管理が大変になってしまい、困りものです。ベランダ菜園では空間的な制限がありますから、丈を抑えつつ、なるべく多くとりたいというジレンマにも悩まされるところです。

連続二段間引き栽培はプロの農家さんも実践する栽培法で、収量を確保しつつ丈を抑えることができる栽培法です。一般的なトマトの管理にほんの少し手間を加えるだけで丈を抑えることができます。トマトで丈が出すぎたり、空間的な制限から早めの間引きを余儀なくされ、トマトがあまりとれないといった悩みをお持ちの方に特にオススメできる栽培法です。

トマトの間引きをしてみよう

連続二段間引き法の最大のポイントは、わき芽を活用する栽培法であるということです。通常の1本仕立ての場合、わき芽はすべて取り除いてしまいます。そのため横に伸びる側枝が少なく、縦にスリムな株に育ちます。

一方、連続二段間引き栽培の場合、第1花房のすぐ下にあるわき芽をあえて育てます。第1花房直下のわき芽はとりわけ生育が旺盛なので、主枝に負けず劣らずの生育を期待することができます。そして、主枝が第2花房をつけたら、そこで葉を2枚のこして間引きしてしまいます。主枝はそれ以上成長しなくなりますから、次は第1花房直下のわき芽を次の主枝として育てます。

このようにして、主枝は花房を2つつけるたびに間引きするかわりに生育の旺盛なわき芽をあえて育て、次々とわき芽を次の主枝として育てていく方法が連続二段間引きです。

トマトの間引きの手順

(1)第1花房直下のわき芽を残す
最も生育が旺盛な第1花房直下のわき芽をあえて残しておき、次の主枝として利用します。

わき芽を見極められることが連続二段間引き栽培を行う前提になりますから、トマト栽培が初めての人には向きません。まずはわき芽をしっかりと見極められるようになりましょう。

第2花房についたわき芽は取り除いてしまっても構いません。わき芽を除くには、わき芽が3~5センチの頃合を見計らって、指でつつみ込むようにつまんで取り除きます。わき芽は晴れた日の午前中に摘み取り、夜までに傷口が乾燥するようにします。
(2)花房が2つついたら、葉を2枚残して間引きする
主枝に花房が2つついたら、先端に葉を2枚残して間引きします。

これによって主枝はそれ以上伸びなくなります。間引きする時は、先端を指でつまむようにして取り除きましょう。
(3)間引きしたら、主枝をねじる
これを捻枝(ねんし)といいます。間引きした主枝を第1花房の根元でねじることで、上向きだった主枝を横向きにします。これによって株の高さを制限することができるのです。捻枝は、第2花房が開花~着果した頃に行います。

捻枝を行うには株がしんなりし始める夕方に行うのが適当です。組織がバリッとしている午前中に行うと、枝を捻る前にぽっきりと折れてしまうリスクになります。また、急に力をかけても枝を折ってしまうため、ゆっくりと力をかけるようにして枝をねじります。枝が水平になるまで捻れば十分です。あとは果実の重みが手伝って、日ごとに徐々に垂れ下がっていきます。

プランター栽培でトマトの間引き方法

連続二段間引き栽培では、第1花房の根元から第3花房に続く枝が伸びるため、花房1段分の高さを節約することができるようになります。通常のプランター栽培では5段目で間引きするのが一般的ですが、連続二段間引き栽培なら生育に必要な気温さえ確保できるなら、6段目、7段目を狙うことも可能です。もちろん、丈を低くして5段目で止めてしまっても何も問題ありません。従来よりも樹が低くなりますので、収穫後の片付けも楽に行うことができます。

ただし捻った枝が横に向かって伸びるため、1本仕立ての樹と比較すると丈が低く横に広い、ずんぐりむっくりな樹になります。通常の樹と比較して幅をとりますので、他のプランターに大きな日陰をつくってしまわないよう、配置に注意が必要です。

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