ブルーベリーの栽培スケジュール

ブルーベリーの植え付けは3月ごろが一般的ですが、11月に植え付ける秋植え栽培も可能です。冬の間に剪定作業を行い、春になって5月下旬~9月ごろまで、長期間に渡って収穫を楽しむことができます。

追肥は5月中旬~6月上旬、8月下旬~9月中旬、1月~2月の3回に分けて与えます。

また、植え付け後も2年を目安に定期的な植え替えが求められます。根を更新しながら株の大きさに合った鉢で育てることで、株が長もちして、収量も多くすることができます。2年生の苗からスタートするのであれば、収穫までは植え付け後3年程度かかります。それまでの間はブルーベリーの花を楽しみながら、枝をしっかりと育てることに専念しましょう。

ブルーベリーのおすすめの品種

ブルーベリーには大きく分けて3つの系統があります。ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ、ラビットアイとよばれる3つの系統ですが、ベランダ栽培に適するのはサザンハイブッシュとラビットアイです。ノーザンハイブッシュはマイナス20度を超える厳しい寒さにも耐えますが、日本の夏はノーザンハイブッシュ系には暑すぎ、北海道くらいの冷涼な気候でなければ適しません。

また、ブルーベリーは同じ品種の株どうしでは受粉しないという特性があるため、系統が同じで品種が異なる株を2つ以上栽培しなければなりません。

とはいえ、2株だけでは収穫量が少なく、1週間で20グラム取れるかどうか、といったところです。ある程度まとまった量を収穫してジャム作りなどを楽しみたいなら、何本もまとめて栽培するとよいです。
サザンハイブッシュ系

ミスティー
サンシャインブルー

ラビットアイ系

クライマックス
フェスティバル

ブルーベリーの植え付け

まずは苗を購入
ブルーベリーは何年も続けて栽培するものですから、良い苗を手に入れることは非常に重要です。苗の良し悪しはその後の生育を大きく左右しますから、なるべく状態の良い苗を選んで手に入れるようにしましょう。

挿し穂が細すぎない
ポットから外して見える根の色が淡い褐色、あるいは白っぽい
葉に黄色や赤い斑点がない

以上の3点を満たしていればおおよそ健康な苗であると言えます。条件を満たす苗のうち、元気のよさそうな苗を選んで購入しましょう。
ブルーベリーの植え付けに必要なもの

プランター
鉢底網、鉢底石
元肥入りブルーベリー用培養土

ブルーベリーの植え付け手順
ブルーベリーは酸性の土壌を好み、一般的な果樹用の培養土は酸度が弱く生育に適しません。そのため、ブルーベリーを栽培するためには酸度の強い、ブルーベリーに適した土を用意することが何よりも重要です。ブルーベリー用に酸度が矯正された元肥入りの培養土が市販されていますので、これを購入して使うのが簡単です。

プランターに鉢底網を敷いたら、プランターの底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めます。ここでポットから苗を取り出して、根を痛めないようにやさしく根鉢を崩します。根が一方向にまとまらないように手で広げながら培養土を入れて植え付けたら、株元をやさしく手で押さえつけ、根と土を密着させてあげましょう。

最後に鉢底からしたたるくらいたっぷりと水を上げたら、植え付けは完了です。植え付けたプランターは、日当たりのよい場所に置いてあげましょう。ただし風通しのよすぎる場所は適さないため、強い風が当たらない場所を選びます。もしくは、必要に応じて風除けの対策を行ってケアします。

ブルーベリーの育て方

水やり
ブルーベリーは乾燥に弱いため、土が乾かないように管理する必要があります。土の表面を触って乾いているようであればたっぷりと水をあげましょう。ただし水が溜まってしまう環境や過湿条件は根腐れのリスクとなりますから、土の排水性と水やりのバランスが重要です。

特に夏の間は朝のうちに水をあげても夕方には乾きかけていることも少なくありません。夏の間は天気に応じて1日2回の水やりも視野に入れておきましょう。
追肥
ブルーベリーの追肥は年間3回を目安に行います。5月中旬~6月上旬、8月下旬~9月中旬、1月~2月が追肥時期となりますが、年間を通して肥料を切らさないように管理するように意識しましょう。

ブルーベリー用の土は他の果樹用培養土、野菜用培養土と比べて肥料持ちで劣るため、緩効性肥料や有機質肥料を上手く使うことがポイントになります。ブルーベリー用の肥料も市販されているため、初心者の方はこれを用いると便利です。

植え付け後1年目は、6月と8~9月の追肥は1株あたり10グラム、1~2月の追肥は20グラムが目安になります。木が生長するのに合わせて、追肥量は徐々に増やしてあげましょう。

6月の追肥、8~9月の追肥は鉢全体に散らすようにして与えますが、1~2月の追肥は施肥量に応じて2~3ヶ所にまとめて施します。ブルーベリーは春になると根を伸ばしますが、全体に肥料が豊富な状態だと根を伸ばして栄養を探す必要がないため、根の成長が鈍くなります。そのため、冬の追肥だけはコンパクトにまとめて、あえて肥料があたらない場所を育てることがポイントになります。

ブルーベリーの剪定

冬になり、落葉したら剪定を行いましょう。

枯れたり、細くて元気のない枝、5センチに満たない短い枝は思い切って根元から切り落としてしまいます。株元の低い位置から出ている地際の枝も収穫には適さないため、根元から切り落としましょう。

長く徒長した枝は半分程度に切り返して、春からの成長を促します。あとは全体を見ながら、枝の混んでいる部分は適度に枝を落として全体に光が入るように調節します。

また、植え付け後1年目の場合は蕾も全て落としてしまいましょう。その年は収穫ができませんが、実を育てるための栄養が不要になる分、木がよく育ち、最終的に多くの実をつけられるようになります。

ブルーベリーの摘蕾

ブルーベリーは1つの蕾に対して10粒前後の実をつけます。

ただし、自然につける蕾の数は木に対して過剰であり、美味しい実を収穫するためには摘蕾が必要です。枝ぶりを見ながら、それぞれどのくらいの蕾を残すのかを決めましょう。

ブルーベリーの人工受粉

ブルーベリーは虫によって運ばれた花粉によって受粉する植物です。そのため、平地よりも虫が飛来しにくいベランダ菜園では人工受粉を行ったほうが確実に実をつけることができます。

ブルーベリーの人工受粉には筆を使います。花の内側に筆をさしこみ、円を描くようにくるくると回して花粉をつけたら、品種の異なる花に筆をさしこみ、同じように円を描くようにくるくると回し、受粉させます。ブルーベリーは同一品種の間では受粉確率が低く、異なる品種の間で受粉の確率が高くなる性質があるため、必ず異なる品種の間で受粉を行わせるようにします。

また、人工受粉の作業は朝のうちに行うようにしましょう。

ブルーベリーの収穫

実が紫に色づいてから、サザンハイブッシュ系なら3~4日、ラビットアイ系ならおよそ1週間で収穫適期を迎えます。収穫適期を迎えた実は全体が濃い青紫に染まっていて、付け根部分から取れやすくなっています。表面に赤紫色の部分が残っている場合はまだ完熟ではありません。

実の表面を覆う白いものがはがれおちてしまうと過熟になっているため、白いものが完全に剥がれ落ちるまえに収穫しましょう。

ブルーベリーの防除

鳥害対策
ブルーベリーの実は見た目の鮮やかで味も良いため、鳥害に遭いやすいです。そのため、受粉が済んであとは熟すのを待つだけの実はネットで覆うなどして鳥対策を行う必要があります。防虫ネットや、キッチン用の水切りネットでも構いません。実を覆うようにして、針金や洗濯ばさみでネットを留めて、鳥がついばめないようにしておきましょう。
害虫対策
ブルーベリーで発生しやすい害虫はイラガの幼虫、そしてコガネムシです。イラガの幼虫、コガネムシともに葉を食害します。イラガの幼虫は葉の裏を好むため見つけにくく、また毒針を持っているため、誤って触らないように注意が必要です。収穫期に発生しやすいため、食害痕のある葉は用心しながら扱いましょう。

ブルーベリーは実を皮ごと食べたり、調理したりするため、なるべく殺虫剤は使わずに管理するのが理想です。害虫は捕殺処理を基本とし、コガネムシの飛来を嫌うなら防虫ネットを活用するようにします。
病害対策
ブルーベリー栽培で最もやっかいなのが枝枯れ病です。枝枯れ病を発症すると枝が黒ずんで枯死していきます。枝枯れ病は細菌によってもたらされる病気で、特に高温期に発生しやすくなります。

対応農薬はないため、病変部位はすみやかに切除して処理します。また、枯れ枝や剪定した枝も放置せず、速やかに持ち出して処分することで発症リスクを減らすことができます。

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