ベランダ菜園を始めたなら、キュウリや茄子でもいいけれどもしできるのならフルーツを育ててみたいと思いませんか?でもフルーツというと大きな木に生っていたり大型のビニールハウスがないと育てることができないように気がしますよね。確かに農家が出荷するためのフルーツなら、広い土地がないと育てることはできません。しかし個人的に数個だけ楽しみたいのなら狭いベランダでもフルーツを栽培することができますよ。そこでプランターでも育てることができるフルーツをご紹介します。
子供も大好きイチゴの育て方
イチゴはビタミンCがたっぷり含まれていて、デザートやジャムにしても美味しく、子供から大人までみんな大好きなフルーツです。植え付け時期は9月~11月ごろ。プランターは普通サイズで大丈夫ですが、苗間は15~20cm空けて植え付けるのでプランターの大きさによって苗の数を決めましょう。イチゴは冬を越さないと実になりませんので、植え付けすぐに開花した花はすべて摘み取るようにします。冬の寒い時期はビニールなどでカバーをしてあげて暖かい温度をキープできるようにしましょう。春になって暖かくなったら成長スピードが急に速くなりますので、ビニールは外します。水は土が乾いたらしっとり濡れる程度にします。多量の水やりは根腐れの原因になります。また水は、葉にかかると病気が出やすくなるので注意してください。水やりの時に液体肥料を混ぜると甘いイチゴになりますよ。苗とプランターと土がすべてセットになったものも販売されています。
プランターでも育てられるスイカの育て方
暑い夏に食べるのがぴったりなスイカですが、地植えよりはやや収穫量は減りますが、プランターでも大きなものを育てることができます。植え付け時期は3月~5月ごろ。種からでも作れますが、苗を購入したほうが丈夫なものが多いのでおすすめです。地這いが可能ならば支柱の必要はありませんが、省スペースでスイカを育てるなら空中栽培が最適です。支柱とネットをしっかりと張り、上に枝が伸びていくように誘導します。水やりはたっぷりとプランターの底から水が出てくるぐらい与えます。夏の日差しで土が乾くようなら朝、夕二回水やりしましょう。スイカはあまり多肥にするとツルボケで甘味の無いものになってしまいます。3週間に一度程度、少量の化学肥料を与えるだけで十分です。葉が混み合いますと風通しが悪くなりうどんこ病などが発生する恐れがあるので、つる同士が絡まないよう誘引しましょう。ベランダでは虫があまり来ない場合もありますので、確実に実らせるために人工授粉をしましょう。つぼみの下に膨らみのあるのが雌花、無いのが雄花です。雄花を取って花粉を雌花にこすりつけるようにします。この受粉はなるべく朝早くにしないと雄花の花粉の出が悪くなってしまいます。実が大きくなり始めたらネットをかぶせて落ちないようにします。空中栽培用のネットもありますが排水口用のネットで代用しても構いません。スイカは重くなりますので、支柱にしっかりと結び付けて落ちないようにしましょう。可能なら棚を下に置いてスイカを乗せるようにすれば、つるにかかる負担が少なくなります。食べきりサイズのラビットスイカもおすすめです。