レモンの苗の選び方とコツ
レモンを新しく植えつけるなら、3~4月に植え付けを行います。その後、5~6月に開花期を迎えて実をつけますが、実は収穫までに時間がかかり(およそ6ヶ月)、収穫適期を迎えるのは11月以降になります。
プランター栽培の場合、6月開花期と9月頃の秋肥、11月の寒肥、3回に分けて追肥を行います。
レモンは寒さに弱く、3℃を下回ってしまうと全体が枯れて、最終的には死んでしまう可能性もあります。そのため、寒さの厳しい地域で育てる場合は、冬の間はプランターごと屋内に入れてあげる必要があります。
レモンは発芽後、まずは1本の枝を育て、その後、枝分かれした枝のうち2~3本を選んで育てます。十分に実をつけられるようになるのは枝分かれが進んで、株として成熟してからになります。そのため、枝分かれの少ない苗(棒苗とも呼ばれます)は安価ですが、購入後1~2年は枝を育てる必要があり、すぐに実を収穫することはできません。一方、十分に枝分かれした苗(大苗)は、うまくいけば購入した年から収穫を楽しむことができます。
レモンのおすすめの品種
リスボン(比較的寒さに強く風味が良い、枝の棘に注意)
ユーレカ(枝に棘が少ない、果汁が多い)
マイヤー(コンパクトに育てやすい、酸味の少ない実)
レモンの育て方で必要な道具
まずは苗を購入
レモンの苗は秋から翌年の春にかけて多く流通します。棒苗は安価に購入できるというメリットがありますが、購入した年は枝を育てることに専念しましょう。大苗は棒苗より高価ですが、うまくいけば購入した年から収穫が可能です。実つきの苗が売られていることもあります。実つき苗は植え付け前に必ず収穫を終わらせておきましょう。
何年にも渡って育てる苗ですから、健康状態のいい苗を選ぶことが非常に重要です。
芽、細根が充実している
枝の先端までしっかりした太さがあり、ひょろひょろしていない
接ぎ木部分がていねいに処理されている
という3点をチェックして、状態の良い苗を選ぶようにしましょう。
レモンの植え付けに必要なもの
プランター(深さ・直径ともに30センチ以上のもの)
鉢底網、鉢底石
元肥入りオリーブ用培養土
軍手
バケツ
レモンの育て方
レモンの植え付け適期は3月~4月です。寒さには弱いため、くれぐれも遅霜の心配のない時期を選びましょう。作業時はレモンの棘に注意が必要なので、軍手をはいて作業するようにしましょう。
まずはプランターを用意しましょう。プランターに鉢底網を敷いたら、底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めます。レモンは比較的乾燥を好むため、オリーブ用の培養土が適しています。培養土をある程度入れたところで、いよいよ苗を準備しましょう。
苗はまずはじめに根鉢を崩します。バケツに水を張って、水にひたしながら根を痛めないようにやさしく根をほぐしていきましょう。根がほぐれたら、植え付ける深さを決めましょう。根を広げた状態で置いて、接ぎ木部分が土に埋まらない深さで植えられるようにします。植え付ける深さが決まったら、一方向に根がまとまらないように、手で根を広げるようにして植え付けます。
土をかぶせたら、株の周辺を手で上から押さえ、根と土を密着させ、鉢底からしたたるくらいたっぷりと水をあげましょう。
棒苗を植えた場合は、プランターの深さと同じくらいの高さで枝を切り詰めます。こうすることで枝分かれを促すことができるようになります。
大苗を植えた場合は、枝の先端を適度に切り詰め、株全体が紡錘形になるように枝を仕立てます。枝が横向きに広がらないように、針金を枝の周囲にまきつけながら、上向きに枝を誘導します。
植え付け後は日当たりのよい場所にプランターを置きましょう。また、雨が当たるとかいよう病のリスクが高まるため、雨よけのある場所を選ぶと育てやすくなります。