ベランダで野菜作りを始めてみたものの、一回収穫しただけで終了、また土づくりから始めるということになると、なんだか面倒でだんだんベランダ菜園をするのが嫌になってきませんか?野菜作りで楽しい瞬間は一つは芽が出始めたころ。そして何よりうれしいのは収穫ですよね。そこで手塩にかけてやっと大きくなった野菜を、できるだけ長期間収穫するためのお手入れ方法をご紹介します。
葉菜類より果実の生る野菜を育てよう
葉菜類、つまりホウレンソウや小松菜、白菜やキャベツなどは、成長して収穫するとそこで終わりです。サニーレタスのように外側から少しずつ採り続けることができるものもありますが、手軽にできる分だけ一つ一つの回転が速くなり、ある時は大量に生り、無い時は全く無いということが起こってしまいます。種蒔き時期を少しづつ変えてみるという方法もありますが、そうするとプランターがたくさんいりますし、成長までの管理が大変になってしまいます。一つの野菜を長く収穫したいなら、果実の生る野菜、インゲン豆やキヌサヤエンドウ、ピーマンやトマト、なすびなどを作ってみましょう。
季節にあった野菜を選ぼう
野菜には旬があり、適正時期に育てないと1回収穫しただけですぐに枯れてしまったということも起こります。また、地域によって気温も違いますので自分の住んでいるところは早く霜が降りるという方は、早めに種を蒔き、早めに保温するようにすれば長く収穫することができます。梅雨の時期は、空気中にも湿気が多く含まれていますので水を与えすぎると根腐れを起こして野菜が弱ってしまいますので注意が必要です。
追肥で元気な野菜を育てる
最初の果実が生るまでは、土からの栄養でぐんぐん育ちますが、だんだん栄養が足りなくなってきます。最初の果実を収穫したら追肥を行いましょう。液体の栄養剤か粒状の肥料を撒いてもいいです。また収穫が遅れてしまうと栄養が果実に集中してしまうため、茎や葉の勢いがなくなってしまって、脇芽が出なくなりやがては枯れてしまいます。果実が食べごろになったら確実に収穫するようにして取り残しがないようにします。2週間に1~2度程度追肥を行って、野菜の成長に必要な栄養を補助してあげることで長期間収穫できますよ。肥料は与えすぎると花が落ちてしまいますので、標準サイズのプランターなら粒状肥料なら片手一握りで十分です。
寒さや暑さ、病気や害虫から守る
春蒔きの野菜は、種まきから収穫まで大体90日前後のものが多いです。そのままだと30日ぐらいでピークが過ぎてしまいます。いろいろ手をかけてやることで収穫期間を90日ぐらいまで伸ばすことができます。1回目の収穫を迎えるとつい気を許してしまい生っただけを取って後は放置すると、2番苗、3番苗が出ても果実が小さくあっという間に枯れてしまいます。直射日光が当たるようなら遮光ネットを張る。朝晩が冷え込むようなら保温ビニールをかける。雑草が増えると病気や害虫の発生源になりますので取り除くようにする。剪定することで風通しが良くなり、日の光が十分浴びれるようにする。など手をかけた分だけ答えてくれますのでぜひ実行して、自分が手塩にかけて育てた野菜を長く楽しんでください。