ホームセンターなど花や苗が売っている店に行くと必ずと言っていいほど見かけるパンジーとビオラですが、この二つの違いを考えたことがあるでしょうか。
パッと見ただけではなんとも似たような外見ですが、確かに名称は違います。この記事ではパンジーとビオラの違いについてご紹介いたします。
パンジーとビオラの決定的な違い
結論から言うと、パンジーとビオラで異なる点は花の大きさです。大きいものをパンジーと呼び、小さくて株立ちになっているものがビオラというのが一般的な認識でした。
しかし最近の二者は複雑に品種改良されたものが多く、いよいよどちらがパンジーなのかビオラなのか見分けがつかなくなりました。
花がだいたい5cm以上ですとパンジーで、それ以下ならばビオラと考えてよいでしょう。ビオラの中には1cm以下の極小の花を咲かせるものもあります。そして更にわかりにくい品種があり、この二つの中間の大きさである「パノラ」という花も存在します。
もともとはパンジーが古くからありましたが、20世紀ごろからパンジーの中でも花が小さいものがビオラと呼ばれるようになりました。この中では中間のパノラが一番新しい品種ではあります。
しかし厳密な区別ははっきりとしていないので、あまり気にする必要は無いと思います。一応花の大きさが異なるため名称もバラバラになっているという事だけ覚えていただきたいです。
パンジーの育て方
花の色が豊富で育てやすい植物であるため、多くのご家庭で植えられているのをよく見かけます。花言葉は「もの思い・私を思って」
種はだいたい8月から9月に、風通しの良い日陰にまきましょう。種まきを秋にまで遅らせてしまうと、苗が育つ前に冬の寒さに耐えられなくなるため開花も送れる場合があります。
発芽してしまえばある程度の気温には耐えられますので問題ありません。開花の時期は11月から5月の終わりごろまでです。
苗の植え付けは10月から11月の霜が降りる前に行ってしまいましょう。本格的な寒さが来る前に根を張らしておくことが花を長持ちさせる秘訣でもあります。
そしてパンジーは日光が大好きな植物です。日当たりを考えてベランダに置くこともあると思いますが、その際には外の冷たい風に思いっきり当たってしまうため葉っぱが変色してしまう事もあります。
その時点で花が咲かないというわけではないですが一応注意しましょう。そしてパンジーは湿気と夏の暑さに弱いために、早めに買ってきた苗などはなるべく涼しい場所で保管してください。
種まきを飛ばして苗を買って育てる場合には10月ごろに買ってくるのがちょうどいい時期ですのでぜひご参考ください。暖かい春先になるとアブラムシが茎や葉っぱに付くこともありますので駆除する必要もありますので小まめに見てあげてください。
品種それぞれの違いを理解するという事
厳密なパンジーとビオラ、そしてパノラの区別は無いですが、一般的に認識されている点をご紹介いたしました。
余談ですが、パンジーとビオラは実は花言葉も異なります。パンジーは「もの思い」で、ビオラは「誠実・少女の恋」です。ビオラの小さな花は確かに少女の恋心を映し出している様子にも見えます。
明確な違いというわけではないですが、植える場所の外観をイメージしながらどちらが良いか選んでください。