ベランダ菜園で育てるおすすめの保存野菜は、ニンニクとタマネギの2種です。ニンニクとタマネギは、収穫をしてから保存することが可能な野菜ですが、収穫したばかりのニンニクとタマネギの味は格別です。
ベランダ菜園で育てて保存できるニンニク
ニンニクは、原産地が中央アジアのキルギス地域と伝えられているユリ科の野菜です。また、ベランダ菜園ではプランターをつかって簡単に育てることができ、しかも保存することもできるので、人気の野菜です。
ニンニクは中国経由で日本に渡来し、既に奈良時代には伝わっていたと言われています。また、紀元前3000年前の古代エジプトやギリシャ地域一帯では強壮用に効果がある薬用として、ニンニクの栽培が行われていたと言われています。
ニンニクは、タマネギのように球根の部分を食用にする野菜です。ニンニクの花は春に咲きますが、生産者の多くは球根に養分を貯めるために花を咲かせないので、花茎の部分を切ってしまいます。この花茎は、「ニンニクの芽」として出荷されています。
ニンニクは血液をサラサラにして、風邪のウィルス対策や疲労回復などに効果がある野菜です。また、ニンニクは、ビタミンB1、たんぱく質、リンなどが豊富に含まれているので、生活習慣病などの予防にも効果があると言われています。
ベランダ菜園で育てやすく人気のあるニンニクの品種は、一般的な白皮のニンニクです。味が濃く匂いも独特な「赤皮ニンニク」や甘みのある「紫ニンニク」などの品種もおすすめです。また、ニンニクの匂いがしない「無臭ニンニク」の品種も人気があります。ニンニクは、土の中で育つ球根の部分だけでなくニンニクの芽である花茎も食材として料理に使うことができるので、茎葉ニンニクとして収穫する場合は「スワンミヤオ」の品種がおすすめです。
ベランダ菜園で育て保存できるタマネギ
タマネギもニンニクと同じように原産地は、中央アジア地域と伝えられています。日本では明治の文明開化が始まってからタマネギの栽培がはじまりました。
タマネギは、ニンニクと同じように麟茎部部分を食用とする野菜です。タマネギは、大きく分けて甘いタイプと切ったりすると涙が出てくる辛いタイプの2つに分けることができます。タマネギの品種は、一般的に白い色、黄色、紫色、そして小さなタイプまで豊富にあります。北海道の生産量は全国の50%以上を占めていますが、佐賀県、兵庫県、愛知県もタマネギの生産が盛んに行われています。これらの生産地は生産時期をそれぞれずらしているので日本では一年を通して、タマネギを簡単に入手することが出来ます。そのためタマネギは、他の野菜と比べて最も身近にある野菜の一つになっています。
一般的なタマネギは、皮が黄色いイエローダンバース系の「札幌黄」や「泉州黄」などの品種です。サラダなどには外側の薄皮が白い白タマネギ、赤タマネギの「アーリレッド」、ミニタマネギの「ペコロス」や「パールオニオン」などの品種がおすすめです。また、タマネギは、新陳代謝を活発にしたり血液をサラサラにしたりする働きがあるので、高血圧症やと糖尿病の改善には効果的な野菜です。
ニンニクとタマネギは、台所の保存野菜としていつも身近なところにあるので、使いやすい野菜です。これらの野菜は収穫しても保存することができるので、ベランダ菜園で育てるおすすめの保存野菜です。