ベランダ菜園で育てやすいおすすめのショウガ科の根菜野菜は、ウコンとショウガの2種です。
健康食品に使われる根菜野菜のウコン
根菜野菜のウコンは、土の中にある茎が肥大した黄色い球根を一度茹でて乾燥させて粉末にしたものが、カレーなどのスパイス、食品の着色料、漢方薬などとして広く使われていいます。また、ウコンは、健康食品や栄養ドリンクなどにも使われているので、コンビニやドラッグストアーでもウコンを使った商品が沢山販売されています。
ウコンは、東南アジア一帯の亜熱帯地域が原産でショウガ科の多年草です。ウコンは高温多湿の気候を好みますが、逆に寒さと乾燥に弱いです。日本国内で自生している地域は鹿児島県の一部と沖縄県だけです。沖縄県では、ウコンの成分が肝臓の働きがよくなる効能があると伝えられているので、お茶や料理の中にウコンを入れて昔から民間薬草として活用しています。
また、ウコンの露地栽培ができる日本の北限は新潟県や福島県位までなので、北海道や青森県での栽培は難しいです。冬にウコンの根茎を土の中に植えたままにしておくと、寒さや乾燥の影響で枯れてしまうことがあります。
ウコンは、「春ウコン」、「秋ウコン」、「紫ウコン」、「白ウコン」の4種類があります。「春ウコン」は、ピンク色の花が初夏頃に咲きます。味に苦味を含んでいますがミネラルが豊富なので、体の五臓強化に効果があると言われています。そのため「春ウコン」は、昔から漢方の生薬として使われている品種です。「秋ウコン」は、白い花が秋頃になると咲き、ベランダ菜園で育てやすい品種です。また、秋ウコンはクルクミンを多く含んでいるので、料理に一番利用されている品種です。「紫ウコン」は、クルクミンの含有量が秋ウコンに比べて少ないですがほのかな香りがあり、ダイエット、胃腸病やアンチエイジングには効果があると言われている品種です。「白ウコン」は、別名「花ショウガ」とも呼ばれている品種です。特に水虫や糖尿病に効果があるとされています。
食材の解毒作用と消毒作用がある根菜野菜のショウガ
ショウガは強い陽の光を好まないので、畑などの広いスペースで育てることよりベランダ菜園のように限られたスペースであまり陽当たりの良くない隅などを好むので、ベランダ菜園でおすすめの育てやすい根菜野菜です。
ショウガの原産地は東南アジア一帯なので高温多湿の場所を好むショウガ科の根菜野菜です。ショウガは春に植え付けが終わると、夏には葉ショウガ、そして秋には根ショウガ(新ショウガ)を収穫して料理に使うことができます。
ショウガには、ジンロゲンと呼ばれる辛み成分が含まれています。この辛味成分は、体内の血行や発汗を促進して新陳代謝を良くする働きがあります。また、ショウガには、βカロテン、ビタミンB、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどが豊富に含まれています。さらに、ショウガに含まれているショウガオールと呼ばれる成分は、がん予防にも効果があるといわれています。ショウガの香の中にあるジンギンレベン・シトロネラールと呼ばれている香りは解毒作用と消毒作用があるので、お刺身などの生鮮生食品の盛り付けられた皿の脇に下ろしショウガなが添えられています。
ベランダ菜園で育てやすいおすすめの種ショウガの品種は、「近江」と「谷中」です。「近江」は、辛味が弱いですがショウガが大きいです。「谷中」は、逆に辛味が強くてショウガ自体も小さいです。
料理の脇役として欠かすことができないウコンとショウガは、ベランダ菜園で育てやすいのでおすすめの根菜野菜です。