「タアサイ」と「コールラビ」は育てやすいので、ベランダ菜園で人気のある野菜です。この2種類の野菜を9月に種まきをすると、冬には収穫することができるので、ベランダ菜園の野菜づくりにはおすすめの野菜です。
育てやすく人気のあるタアサイ
「タアサイ」と呼ばれる中国野菜は、寒さや暑さにとても強いアブラナ科の緑黄色野菜です。タアサイは、別名「如月菜」とも呼ばれています。
寒さや暑さにも強いタアサイは、春蒔きと秋蒔をすることができる野菜です。9月に種を蒔いて育てるとタアサイは、葉を地面に広げながら成長していきます。また、タアサイの種を春に蒔いて育てると、葉が立つようにして成長していきます。種を蒔いてから収穫までの生育期間が約2か月位なので、ベランダ菜園では育てやすい野菜です。
タアサイの収穫の仕方は、株の根元をさみやナイフで切って収穫することができます。しかし、必要な量だけ外側の葉から収穫してくと根元の株が残っているので、長い期間タアサイの収穫をすることができます。この収穫の仕方は、ベランダ菜園ではおすすめです。また、タアサイはどの品種でもベランダ菜園で丈夫に育ちますが、育てやすく人気がある品種は、「緑彩2号」です。
緑黄色野菜のタアサイには、βカロテン、ビタミンE、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。また、タアサイは油を使ったお料理の食材として、炒め物などに良く使われている野菜です。
ベランダ菜園の野菜づくりで人気のあるコールラビ
「コールラビ」という野菜の名前はあまり知られていませんが、シチューやポトフなどの煮込み料理に使われている野菜です。コールラビの原産地は、地中海沿岸です。タアサイと同じアブラナ科の多年草なので、キャベツと同じ仲間です。
コールラビの名前は、キャベツを意味する「コール」とかぶを意味する「ラビ」が一緒になったドイツ語です。外観はとてもユニークで、大きめのかぶにキャベツの葉っぱが生えているような形をしています。コールラビは注目されている野菜なので、ベランダ菜園でも人気のある野菜です。
コールラビの茎は、かぶが大きくなったように丸く成長します。この茎の部分を食用として料理などに使います。大根やかぶに似た味がするコールラビは、チシューやポトフなどの煮込み料理などに使ってもあまり煮崩れしないので、レストランなどでも使われています。また、ホクホクした食感があるコールラビは、炒め物にするとその食感を味合うことができます。生の状態でも食べることができるので、漬物、ピクルス、浅漬け、サラダなどにも使うことができます。コールラビは、色々な料理に使うことができるので、ベランダ菜園で育てると重宝する野菜の一つです。
コールラビは、他の野菜に比べてミネラルやビタミン類の栄養成分値が平均以下の野菜です。しかし、コールラビに含まれているビタミンCは、キャベツやカリフラワーなどと同じアブラナ科の淡色野菜類野菜の中では、一番多く含まれています。コールラビに多く含まれているビタミンCはコラーゲンの合成を促進する働きがあるので、美肌効果があります。また、コールラビには「キャベジン」とも呼ばれているビタミンUも含まれているので胃腸にも良いです。
市場に出回っているタアサイとコールラビの多くは、多少なりとも栽培過程で農薬が使われています。しかし、ベランダ菜園で育てるタアサイとコールラビは害虫の被害も少ないので無農薬で育てることができるメリットがあります。