ベランダ菜園で育てやすく、夏バテ防止の栄養素を沢山含んでいるおすすめの夏野菜は、ゴーヤとツル紫の2種です。
ベランダ菜園で育てやすく夏バテ防止におすすめのゴーヤ
ゴーヤはゴーヤチャンプルの食材として知られている沖縄の野菜ですが、育てやすくツルがあるので夏のベランダの日除け防止をしてくれるグリーンカーテンとして、人気のある夏野菜です。また、ゴーヤには栄養も豊富に含まれているので、夏の日除け防止だけでなく、夏バテ防止も補ってくれるおすすめの夏野菜です。
ゴーヤは「ニガウリ」、あるいは「ルツレイシ」とも呼ばれている熱帯原産の野菜です。ゴーヤは熱帯地方が原産なので、日本の暑さや湿度にも強く、暑さ厳しくなるにつれてツルも元気に伸び、沢山の実を付けます。
栄養分が豊富に含まれているゴーヤですが味に苦味があるので、切った果実を塩水に浸けると、苦味を抜くことができます。ゴーヤは、沖縄料理のチャンプルが有名ですが家庭の炒め物や夏バテ防止の料理に使われています。
ベランダ菜園で育てやすく日除けのグリーンカーテンにもなるおすすめのゴーヤの品種には、「沖縄あばしゴーヤ」、「さつま大長いレイシ」や「願寿ゴーヤ」などがあります。これらの品種は、比較的苦味も少ないので、食べやすい品種です。
ゴーヤにはキュウリやトマトの5倍のビタミンCが含まれていますがその含有量は、キウイより多いです。ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいので油を使った炒め物などの料理に使っても沢山のビタミンCを摂取することができます。また、ゴーヤの苦味に含まれている「モモルデジン」と呼ばれる成分は食欲増進などの効果があるので、夏バテの食欲不振におすすめの夏野菜です。
夏のベランダ菜園で育てやすく栄養豊富なツル紫
ツル紫の原産地は熱帯アジア一帯、そして中国南部から東南アジア一帯にかけてです。これらの地域では、昔から栽培されていた野菜です。
ツル紫は、江戸時代に染物の染料として使われていました。また、ツル紫は沖縄県の島野菜として昔から栽培されてきましたが、次第に健康野菜の一つとしても注目されるようになり、日本各地で栽培が行われるようになりました。
ツル紫の品種には、茎の部分が赤いものと青いものがあります。食用として栽培されている品種は、茎が青いものが多いです。また、ツル紫は葉柄やツルの部分を食材に使います。ツル紫は他の葉物野菜とは異なり、生長して花が咲いてしまった後でも葉が硬くなったりしないので、夏から秋ごろまで収穫することができます。ツル紫は、納豆のようなぬめりと独特の香りがあるので生で食べるサラダなどには向いていませんが、モズクや納豆の中に混ぜたり、お浸しにしたりして調理をすると、美味しく食べることができます。
ツル紫は、夏の気温が高くなるにつれて生育も旺盛になり栄養も豊富に含んでくるので、ベランダ菜園におすすめの夏野菜です。ツル紫には、βカロテン、ビタミンBとC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。特に含まれているカルシウムの含有量はホウレンソウの4倍なので、おすすめの夏バテ防止の健康野菜です。
ゴーヤとツル紫は癖のある野菜ですが栄養が豊富にあり、ベランダ菜園でも育てやすいので、夏バテ防止におすすめの夏野菜です。