青汁は人気がある健康飲料ですがその中に入っている「ケール」と「明日葉」は、ベランダ菜園で育てやすいおすすめの健康野菜2種です。
青汁に入っているケール
青汁に入っている野菜の一つである「ケール」は、原産地が地中海沿岸一帯でアブラナ科アブラナ属の葉物野菜です。
ケールは、キャベツの原種と言われていますが、「ヤセイカンラン」と呼ばれている品種に近い野菜です。ケールはキャベツのように結球しないので、外側から葉をかき取って料理に使います。また、ケールは夏の暑さや冬の寒さにも強いので、ベランダ菜園でも育てやすいおすすめの野菜です。
ケールは青汁原材料の一つに使われている野菜なので栄養価が高く、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれる野菜です。ケールに含まれているカルシウムは牛乳の2倍、そしてβカロテンはトマトの5倍も含まれています。また、目に良いルテインも豊富に含まれています。ケールは、生活習慣病、がん予防、老化防止、安眠効果など、沢山健康に良い成分が含まれています。
しかしながら健康に良いと言われているケールですが、独特の味があるのでケールだけを単独で摂取するのではなく、青汁や料理の食材として使うと、沢山摂取することができます。例えば、青汁以外では、ジュース、炒め物、スープやカレーなどの食材と一緒に使うと独特の味も気にならないです。
ケールの品種には葉に縮やしわが多くあり、葉が灰緑色をしているスコッチケール系、葉にしわがほとんどなく食用に使われているコラード系、葉にしわが少なく葉の色が緑色をしているシベリアンケール系など3種類の系統があります。青汁に良く使われている品種は、葉が大きく縮れているスコッチケール系のカーリーケールです。食用としてスーパーなどで購入できる品種は、葉の縮れがなく柔らかいコラード系の品種です。
ケールの葉の形は楕円系のような形をしていますが、葉の色はブロッコリーの葉と良く似ています。また、ケールの葉柄の付け根部分には切れ込みがあり、大きさはブロッコリーより少し小さいです。ケールの芯は硬いですが、キャベツの葉より柔らかいです。ケールの収穫量が多い県は、島根県、岡山県、福岡県、大分県、そして鹿児島県です。
青汁のイメージが強いケールは、通年を通して収穫できる野菜としてのイメージがありますが、旬の時期があります。ケールの旬の時期はキャベツと同じで、霜が降り始める秋の終りから冬にかけてです。この時期のケールは甘みもあり美味しいです。
青汁に入っている明日葉
明日葉は、古くから青汁の原材料に使われている日本原産の野菜です。関東近郊では、千葉県の房総半島、神奈川県の三浦半島や伊豆諸島、東京都の八丈島や大島、和歌山県の紀伊半島など、太平洋沿岸の暖かい海岸一帯に自生している野菜です。
明日葉の名前の由来は、明日葉の葉を今日摘んでも明日になれば再び新しい葉がでてくるところから来ています。また、明日葉の旬は2月から5月頃です。明日葉は、八丈島で薬草として栽培されていたことが貝原益軒の「大和本草」に記されているので、古くから健康野菜として日本人に親しまれてきた野菜です。明日葉は、若い芽を摘んで食べます。
明日葉は苦味と独特な香りがする野菜ですが、栄養素が高い健康野菜です。明日葉は、料理の仕方や調味料の使い方によって明日葉の癖のある香りや苦みを軽減することができます。明日葉を茹でてマヨネーズと一緒に和えたり、天ぷらにしたりすると食べやすいです。
ケールと明日葉は青汁の原材料に使われている健康野菜ですが、ベランダ菜園でも育てやすい野菜です。自分で育てたケールと明日葉を使ったオリジナルの青汁作りも楽しいです。