ベランダで野菜作りをするならやはり無農薬野菜を作りたいと思っている方もおられるでしょう。しかしベランダで作っても病害虫の被害はどうしても起こってしまいます。最近の市販されている農薬は、身体への影響は少なく安心・安全なものも増えてきています。農薬というものは、上手に使えば収穫量が劇的にアップしますし、せっかく作ったのに全滅しちゃったという悲しいことも防止できます。それでも農薬に抵抗があるという方に、薬に頼らず病害虫から野菜を守る方法を提案します。特に早期発見をしてすぐに手を打てば効果は絶大ですのでぜひ実践してみてください。
農薬に頼らず病気を防ぐ
野菜を栽培していると、うどんこ病、べト病、疫病などいろんな病気が発生し、手遅れになると収穫どころか苗そのものが枯れたり腐ったりしてしまいます。病気の発生を抑える方法として、まずは丈夫な苗を選ぶことです。出来るなら自分の目で見て、丈夫で太く勢いのある苗を購入したいものです。種から育てる場合は病気に強い品種を選ぶようにして、土も新しいきちんと処理がされているものを購入しましょう。培養土もあまり安いものだと石や木の枝が混ざっているものもあり、その余計なものに病原菌の種が付いている場合もありますので注意が必要です。元々ある土をリサイクルして使う場合は、連作障害が起こる野菜は同じ土を使わないようにしましょう。また病気はカビ菌が原因のことが多いので、日当たりを良くし葉っぱが混まないように適枝して風通しを良くしましょう。肥料の与えすぎは葉が茂りすぎますので病害虫の好む環境になりやすいので注意が必要です。病気が発生している葉や枝を見つけたら素早く取り除くようにし、病気が広がらないように気を付けるのも重要です。
農薬に頼らず害虫の侵入を防ぐ
害虫はどこからともなくやってきますので完全に侵入を防ぐことは不可能です。目に見えるぐらいの大きさの虫ならまだ良いのですが、肉眼で確認することができない害虫は気が付いたら葉っぱが穴だらけになっていたということも起こります。また知らない間に卵を産みつかれていて青虫だらけになることもあります。見つけたら早めに取るようにすればいいのですが、なるべく害虫の侵入を減らすために最初から対策を打っておくことをおすすめします。トンネル用の支柱を設置し、上から防虫ネットや寒冷紗をかけて隙間をきっちりふさぐようにすれば害虫の侵入を防げます。ネットや寒冷紗は様々な色や網目サイズがありますので、育てる野菜につきやすい虫のサイズに合わせて選ぶと良いでしょう。保温効果もあり、網目なのでかけたままでも水やりをすることもできますので、ぜひお試しください。その他に株間に植えることで病害虫を避ける効果がある農作物があります。コンパニオンプランツというのですが、アフリカンマリーゴールドやバジル、にんにくを植えるだけで虫の被害を軽減でき味も良くなると言われています。即効性がないのが弱点です。いろいろ対策しても害虫の発生を完全に抑えることはできません。とにかく害虫を見つけたら、枝や葉っぱごと切り落とす、手でつぶす、取り除くなど早めに対策をして被害が広がらないようにしましょう。