家庭菜園で育てたいスパイスニンニク
ニンニクは植え付けから収穫まで8ヶ月ほどと長期間ですが、病気に強く耐寒性にも優れ、管理が簡単なため、初心者でも気軽に育てることができます。
ニンニクは種や苗からでなく、球根から育てます。植え付けは9月中旬から10月下旬に行います。コンテナは、深さが20cmあるものが適しています。植え付けの前に球根をばらし、形が悪いものは取り除いておきます。市販の培養土をコンテナに入れ、鱗片の尖った方を上にして、10cm間隔で植え付けましょう。その後土をかぶせて、水をたっぷり与えます。
ニンニクは、少し乾燥気味にした方がよく育ちます。水のやり過ぎは禁物です。冬は、土が乾燥たら1日待ってから水を与えます。
ニンニクの芽が2本以上に分かれて伸びることがありますが、そのまま育てると球がうまく生長しないので、10cmほどの長さになったら生育のいいものを1本残して抜き取ります。
5月ごろになると株の先端につぼみが現れますが、花が咲くとそちらに栄養を奪われてしまうので、つぼみが葉の先端と同じくらいの高さに生長したら手で折り取ります。取り除いた花蕾は食べることができます。
ニンニクは、植え付けの翌年の5月中旬から6月下旬ごろに収穫できます。株が半分ほど枯れ始めたら収穫のタイミングです。根元を持ってまっすぐ引き抜きます。収穫は晴れた日に行いましょう。その後土の上に置いたまま3日ほど乾燥させます。
家庭菜園で育てたいスパイストウガラシ
トウガラシはピーマンやシシトウの仲間で、ピリッとした辛さが特徴です。病害虫に強く枯れにくいため、初心者でも簡単に育てることができます。
トウガラシの植え付けは4月上旬から5月下旬までです。水はけを確保するために、深型のコンテナに鉢底石を敷き詰めてから培養土を入れます。株間を25cm以上空けて浅めに植え付け、水をたっぷり与えます。苗から少し離れた場所に支柱を立て、紐でゆるく8の字に結びつけます。支柱は、生長に応じて背の高いものに変えていきましょう。
トウガラシはわき芽がたくさん出ますが、風通しを確保するため、一番花の下の2つ以外のわき芽はすべて摘み取ってしまいましょう。
トウガラシは植え付けから最短45日で収穫することができます。赤く色づいたものからハサミを使って収穫しましょう。
家庭菜園で育てたいスパイスショウガ
ショウガには、大ショウガ、中ショウガ、小ショウガがありますが、コンテナ栽培では中ショウガと小ショウガを育てることができます。小ショウガは中ショウガより辛味が強いことが特徴です。
ショウガは、苗ではなく、種ショウガから育てます。植え付けは3月下旬から4月下旬の間に行います。種ショウガをそのまま植えると、発芽まで30日以上かかってしまいます。植え付けの前に暖かい場所にしばらく置いて、芽を出させてから植え付けましょう。植木鉢かプランターに、間隔を10cmほど空けて植え付けます。
ショウガは乾燥にたいへん弱いため、土が半乾きになったら水をたっぷり与えましょう。夏場は朝と夕方の2回与えます。実を常に土の中に留めておくため、株の生長に応じて土寄せをこまめに行います。
植え付けから60日くらいに新芽の根元が膨らんできたら、葉ショウガを収穫できます。根ショウガを収穫してしまわないように株元を手で押さえながら、葉の部分を手で折り取ります。根ショウガの収穫時期は、そこからさらに60日から90日先です。葉が黄色くなり始めたら収穫適期です。