べと病の症状

べと病は、葉に被害を及ぼす病気です。はじめは葉に黄色い斑点ができ、斑点が広がりながら濃い色になります。その後、葉の表面全体が枯れたように茶色くなり、葉の裏側には灰色や黒のカビが現れます。病気は下の方の葉から発生し、上に向かって広がっていきます。雨に濡れると葉がべとつくことから、この名前がつきました。
べと病は、昼夜の気温差が激しい3月から4月、9月から10月にかけて発生しやすくなります。気温は15度から20度、夜の湿度が85%以上の環境を好むため、特に梅雨の時期には注意が必要です。真夏には発生しにくくなります。
べと病は、キュウリやカボチャなどのウリ系の野菜や、玉ねぎ、ほうれん草などがかかりやすい病気です。これらの野菜を育てる時には特に注意しましょう。野菜によってべと病の種類が異なりますが、例えば、カボチャのべと病がキュウリに感染することもあります。

べと病の原因

べと病は、糸状菌というカビが原因で起こる病気です。風によって飛んできた菌が、葉の気孔から植物に入り込みます。菌は、葉が濡れていないと侵入することができません。土の水はけが悪く、土が常に湿った状態だと繁殖しやすくなります。日当たりや風通しが悪いことも感染の原因です。発症した株をすべて取り除いても、土の中に菌が潜伏しています。土を消毒せずに再利用すると、新しい株にも感染してしまいます。菌は越夏や越冬をするため、一度でも感染した土は使用しないようにしましょう。
肥料不足や、雨に当たり続けることなどで植物が弱っている時にも発症しやすくなります。

べと病の予防

べと病の予防のためには、日当たりと風通しを確保しましょう。株が混んできたら剪定をする、雨が続く場合には株を軒下に避難させるなどして、株周りの湿度を低く保てるように注意します。
べと病は、実ができはじめてから肥料切れを起こすと、急激に発生しやすくなります。実がなる時期には特にカリウムが不足しやすくなります。肥料切れを起こす前に適切なタイミングで追肥を行いましょう。
春と秋の、夜間の気温が低い時期には、日中の温かい時間帯に水やりを行うようにします。夕方の水やりは、水の蒸発までに時間がかかり、病気が発生しやすくなるため、避けましょう。
他にも、連作障害がある野菜は輪作を徹底すること、土にマルチングを施すことなどでべと病を予防することができます。

べと病の治療法

べと病の感染を確認したら、症状が出た葉っぱと、その周辺の葉っぱを取り除きましょう。症状が株全体に広がってから完治させるのは困難です。このため、感染の可能性がある葉っぱは、症状が出ていなくても取り除いた方が安心です。取り除いた葉から感染する可能性もあるので、しっかり処分しましょう。
べと病は対応が遅れると、株全体を処分しなくてはいけなくなります。また、風に乗ってほかの株に感染する可能性もあります。心配な場合は、予防段階や、発症初期の段階からべと病に効く薬剤を散布してもいいでしょう。べと病の菌は、葉の裏側の気孔から侵入してくるので、葉の裏にも忘れずに薬剤を散布しましょう。
薬剤は農薬と違い、適切な量や使用法を守れば、野菜や人体への影響はほとんどありません。株を病気から守るために積極的に使用しましょう。

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