どんな植物でも、大きく育てるためには水やりという作業は必須になります。植物によって頻度は変わりますが、水やりすることによって忙しくても毎日植物の様子を見る機会にもなりますのでサボらず小まめに見てあげましょう。しかしそんな基本の作業ですが、実は注意するべき点もいくつかあり、もしかしたら多くの方がそれを知らないかもしれません。ガーデニングの入門書などにはほとんどの場合記載されていると思いますが、この記事では水やりの際に注意すべき点をいくつかご紹介いたします。
土が乾いているからといって焦らない
特に暑い時期にありがちですが、朝に水やりを行ってもすぐに地面が乾き、夕方にはカラカラになっている時もあると思います。その際に焦ってジョウロやホースやなどですぐに水やりしてしまう事もあるかもしれませんが、この時に一度水の温度をチェックしてみてください。ベランダ菜園でもジョウロを外に置きっぱなしにしている方は多いでしょうが、この時のジョウロやホースの内部にある水は非常に熱く、まるでお湯といわんばかりの温度になっている場合もあります。植物が驚いてしまうのでしっかり冷たい水が出るかを確認してから水やりをしましょう。
そして焦りといえば、ホースを使っている人はヘッドの水まきパターンを変えて別の用途に使うこともあると思いますが、例えば洗車用の放水パターンにしている場合、直すのを忘れて植物に吹きかけてしまったらそれこそ大変なことになってしまいますので、しっかりと確認してから水やりしてください。
水を小まめにあげるのはNG
植物を育てる上での注意点としてよくあげられるのが、ちょこちょこ水をやるのは良くないという事です。野菜などは、一度に多くの水をあげてあとは決まった時間や日に再び多量の水をあげるというパターンが非常に多く、一日に少しずつ何度も水やりをするのはよろしくないと言われています。水やりには根に酸素を行き渡すという役割もあり、これは水を少しだけあげる場合ですと酸素を供給するまで至らないため、ただ乾燥を防ぐだけになってしまいます。水やりは一度に多くを心がけましょう。
もう一つ忘れがちな注意点がありますが、乾燥していたからといって植木鉢の受け皿に溜まっている水を捨てない方も多いのではないでしょうか。あれは本来捨てるべき水分ですので、小量なら構いませんがそれなりに溜まっているのであれば捨ててしまいましょう。土は適度に湿っている程度で十分です。酸素を行き渡らせるという理由があるから水を多量にあげ、水が流れ出ないために受け取る皿が必要なだけで、受け皿により乾燥を防いでるわけではありません。それどころか過湿状態により根が腐る原因ともなり病気にもなりやすくなるため受け皿の水は溜まったらちゃんと捨てましょう。
自分の水やりについて考えること
水やりにはさまざまな役割があり、そのうちの一つが乾燥を防ぐというだけで実は植物を丈夫に育てるために非常に重要になる要素がとても多いです。一度自分の水やり方を見直して、間違えた事をしていないか確認することも大切です。もし誤った方法だったとしても絶対に植物が悪くなるわけではありませんが、直した方が確実に成長は良くなるはずですので、当てはまるようでしたら直していただきたいポイントです。