春のベランダ菜園で育てやすい野沢菜と葉ネギは、春の彼岸頃に種まきをする野菜です。どちらもベランダ菜園でプランターを使って栽培することができ、手間暇をかけなくても成長して収穫をすることができるので、おすすめの野菜です。
ベランダ菜園で育てやすい野沢菜
野沢菜は寒さや暑さにも強く、陽当たりや風通しが良い環境を好むので、ベランダ菜園では育てやすい野菜です。
野沢菜の発祥の地は、長野県にある野沢温泉村です。この地で野沢菜が最初に作られたことから、「野沢菜」という名前が付けられました。また、別名は「信州菜」(しんしゅうな)です。野沢菜を使って作った「野沢な漬け」の漬物は、日本三大漬物の一つとして、全国的に知られています。
漬物用に栽培される野沢菜は、1メートル位まで草丈が伸びるものもあります。大根やかぶと同じように野沢菜は、根元の部分から葉柄を放射状に伸ばしています。野沢菜の葉は、大根の葉よりかぶの葉に似ています。野沢菜を漬物に使う際は、根元から葉柄の部分のみを切り取って収穫します。また、残っている根の部分は、翌春になると新芽が再度の伸び出してくるので、ベランダ菜園でも再度収穫をすることができます。
野沢菜の品種には長野県で育てられている「野沢菜」と「野沢菜ンニューシナノ」などがあります。野沢菜は、長野県の漬物としても有名な葉菜類野菜ですが、チャーハンや茶漬けとしても人気があるので、毎日の料理でも使用頻度が高い野菜です。また、野沢菜はビタミンCやβカロテンが豊富に含まれているので、免疫力の向上、がん予防や生活習慣病などの体質改善に効果が期待できる野菜です。
野沢菜は春の彼岸頃に種まきをすると6月頃には収穫することができるので、自分で育てた野沢菜で漬物を作ったり、料理の食材として使ったりして楽しむことができる野菜です。
育てやすい品種が沢山ある葉ネギ
葉ネギは種から育てても、あるいは買ってきた苗から育てても、どちらもベランダ菜園では育てやすい野菜です。葉ネギの品種は豊富なので、一年を通してベランダ菜園で栽培することができます。葉ネギの品種には「九条ネギ」がありますが、美味しい品種は「雷帝下仁田」です。また、育てやすい品種は「小春」、「小夏」、「冬扇」や「夏扇」などです。料理の脇役として使われている葉ネギですが品種も豊富なので色々異なった品種をベランダ菜園の片隅で育てていると、毎回異なった種類の葉ネギの薬味を楽しむことができます。
ネギ類は大きく分けて2つに分類されます。一般的にすき焼き、鍋物や味噌汁の具などに使われているネギは、長ネギの仲間です。もう一つは、葉ネギやワケギの仲間です。長ネギは白くて長い部分を主に食べますが、葉ネギやワケギは主に葉の部分を食べます。関東地方は長ネギが比較的多く使用されますが、関西地方から九州地方では、葉ネギの方が多く使用されています。
葉ネギは殺菌作用や独特の香りがあるので、料理に欠かすことができない便利な葉菜類野菜です。葉ネギには、ビタミンBとC, カルシウム、リンなどが豊富に含まれています。特に葉の緑の部分には、βカロテンが多く含まれているので、健康にも良いです。
野沢菜と葉ネギは春の彼岸頃に種まきをする葉菜類野菜ですが、料理の脇役として欠かすことが出来ない野菜です。ベランダ菜園で栽培していると、いつでも新鮮な野沢菜と葉ネギを必要な量だけ使うことができるので春のベランダ菜園におすすめの野菜です。