観葉植物は野菜や花に比べると病気になる可能性も低く、室内で育てているのであれば尚更心配する必要は無いかもしれませんが、全く感染しないとも言えず、細菌により悪くなってしまう場合もあります。この記事では、観葉植物が罹りやすい病気について、症状や原因・対処法をご紹介いたします。
灰色カビ病
細菌によって感染する病気で「ボトリチス病」と呼ばれることもあります。症状は、最初は芽や花・葉に灰色の水のようなものが染みている状態になり、次第に全体に広がっていき腐らせていきます。灰色カビ病だと確信したら、すぐにカビの生えている部分を取り除き、風通しの良い場所に置いてください。もし知らずのうちに全体に広がってしまったのならば、もうその観葉植物は残念ながら処分するしかありません。これによって枯れた葉や花がまた別の部分に移るかもしれませんので、枯れ落ちた部分もすぐに捨ててください。
根腐れ
こちらは聞いたことある方もおおと思います。根腐れも病気の一つで、どんな観葉植物でも水のやりすぎなどで起こりうる症状です。根が腐ってしまい、幹全体がどんどん朽ちてしまうという病気で、原因は水の与えすぎによって根が呼吸できなくなったり、植え替えを怠っていたため根詰まりを起こしてしまったなどが挙げられます。いずれにせよ適切に水やりを行い、1~2年に1度植え替えを行えばほとんど起こることはありません。もし根腐れを起こしてしまったら、腐った部分は全て切り落として、植え替え後の水やりを控え新たな芽や枝が伸びてきたらいつもどおり世話をしてください。
青枯病
青枯病の症状は葉が緑であるのに枯れたように元気がない状態のため、なかなか病気と認識できない場合が多いです。特に、日中に元気がなくなり夜にはまた元通りになるためとても分かりにくく、水分不足によるものだと勘違いする方も多いです。これは細菌が入り込むことで起こる病気で、土に潜み葉や茎の傷から侵入します。残念ながらこちらも一度かかってしまうと再生不可能なため、処分するしかありません。対策としては、夏場に土中が蒸れないような工夫をすることが大切で、排熱性の良い鉢に変えたり直射日光に当たる場所を防ぐなどが有効です。
斑点病
野菜を育てる際によく見られる病気なのですが、こちらは小さな斑点が葉や茎にまばらに付いて、最終的には枯れていきます。一度斑点が現れてから枯れてからの期間が長いのが特徴で、葉に斑点が付き変色したまましばらくその状態を保っています。しかし放っておくと他の植物にも感染してしまいますので、見つけ次第その部分をすぐに切り取り捨てましょう。風通しの悪い場所や水はけが悪いと発症することが多いため、その品種の適切な場所へ置き、土も定期的に変えることが大切です。
植物に病気が見つかっても焦らず対処
このような病気にかかっていたとしても、初期状態で見つけられれば患部を取り除くことで再び元気になるケースも非常に多いです。しかし、一日でも早く見つけないとその症状はどんどん進行していき、次第に手が付けられない状態になり処分するしか対処法が無くなるということも十分に起こりうるため、見つけたらまずどんな症状が発症しているかを調べ、落ち着いて対策法を見つけましょう。