観葉植物は見ているだけで癒され、置けばひとたび一つのインテリアとして使える万能な植物ですが、実は人の身体にありがたい効果をもたらすものなのです。植物ですので空気洗浄効果があるとはよく言われますが、この記事ではあまり知られていない植物が人間に与えてくれる良い効果について詳しくご紹介いたします。
植物の基本
まずは植物の空気洗浄作用についてご説明いたします。この空気を綺麗にしてくれる効果は大きく分けると3つに分類されます。一つは「有害物質の吸収」二つ目は「マイナスイオンの濃度上昇」そして三つ目は「カビやバクテリアの発生を抑制」する効果に分けられます。
アメリカの宇宙局でお馴染みのNASAが、シックハウス症候群の原因である物質を観葉植物は吸収してくれると発見し実証したことが始まりです。実は見えないところでも植物は人々を助けていたのですね。そしてマイナスイオンについてですが、これは現在すべての植物にそのような効果があると言われています。
観葉植物には本来自衛するためにフィトケミカルという物質を放出してカビなどを発生しないようにする特性があるのですが、これが人の身体にも非常にありがたく、部屋にバクテリアやカビの菌が増えづらいという恩恵を受けることになります。置いておくだけでここまで空気の洗浄をしてくれる観葉植物は人から見るととてもありがたい存在だという事がわかります。
その他の植物が与えてくれる優しい効果とは
上記はよく話題となることなのですが、その他にも植物には良い効果が隠されています。パソコンをよく使う方に特に知っていただきたいのですが、植物には目の疲れを癒す効果も確認されています。これは実験で観葉植物がある場合・ない場合とで疲労度を測るとある方が圧倒的に疲労度が少なかったと効果が出ました。乾燥を防止する効果もあるため、それも大きくかかわってきているのでしょう。ドライアイの対策にもなるかもしれません。
次に、植物には蒸散作用があると言われており、これが観葉植物は自然の加湿器とよばれる所以です。水分を空気中にまいて部屋を快適な温度に調整する作用が働き、その空間を菌の無い綺麗な空気にしてくれます。乾燥しがちな場所に観葉植物を置くと尚良いでしょう。
その他にも観葉植物にはその穏やかな緑と空気を綺麗にする作用に加え、精神をリラックスする効果もあります。ストレスの軽減にもなるため、オフィスに多くの観葉植物を置けば、有害物質も消えストレスも軽くなるためモチベーションが上がると言われています。海外の方では職場の環境をより良いものにするため観葉植物を多く取り入れるという動きが広がっています。
空気洗浄作用に加えそのような効果が出やすい植物はドラセナ類・ゴムノキ類・サンスベリア類の植物といわれていますので是非ちょうどいい大きさのものを見つけ試してみてください。
植物の目に見えない良い影響
このように植物には人にはわからない効果がたくさん実証されています。空気洗浄機などで代用できないことはないのですが、このような自然の力を全身で感じることは気持ちも良いし大切です。家の中で自然を楽しめ、多く設置すればプチ森林浴をすることも可能ですので、植物に癒されたい方は小さいものでもすぐに取り入れることをおすすめします。