食虫植物は育てている人口が他の植物と比べ非常に少ないため、なかなか人に直接育て方を聞くということができません。そのためよくわからずに枯らしてしまったり疑問点が多く出てくることもあるとおもいます。この記事では、食虫植物を育てるならば知っていただきたい注意点をご紹介いたします。
水やりや肥料について
食虫植物も花や野菜と同じく水やりは必要ですが、種類によっては腰水といい受け皿に水を溜めて育てるものもあります。これは一般的な植物ではNGですので勘違いされがちですが、ハエトリソウやモウセンゴケは腰水で水分管理しましょう。そして肥料についてですが、食虫植物はもちろん虫を食べて栄養を取ります。では定期的に虫を与えなければ育たないのかと言われればそうではなく、水と日光があれば元気に育っていくためわざわざ食べさせる必要ありません。ハエトリソウに関しては、虫が取れなさ過ぎて気になるようでしたら、肉やチーズの欠片を与えると栄養の足しにはなると思います。他の食虫植物にはそのような施しは一切必要ありません。塩分や油が過剰に入ると枯れてしまいます。
ハエトリソウは接触厳禁
手に入れたばかりの植物は触ったりして楽しみたいでしょうが、ハエトリソウは葉に触れると閉じようと動きます。その様子はとても面白いかもしれませんが、これは実はNG行為です。ハエトリソウのこの動きはとんでもないエネルギーを消費して動いているのです。そのため何度も触れて動かしていると弱って、終いには枯れてしまうでしょう。もし葉を閉じる動きを見たい場合は消費エネルギーの対価として、虫や肉の欠片を与えてください。
黒く変色し弱った場合
これもハエトリソウによく見られる問題なのですが、ハエトリソウは直射日光を好むため、ずっと日の当たらない室内で育てると弱ってしまいます。出来るだけ窓際に置いて、暖かい時期には外に置くのも良いかもしれません。冬の寒くなる時期に元気が無いように見えるのであれば、それは休眠期に入ろうとしているだけので全く問題ありません。
ウツボカズラの袋が枯れてしまう
ウツボカズラは温度や湿度をしっかり管理しないと弱ってしまいすぐに枯れてしまいます。15℃以上の温度を常に保つ必要があり、湿度にも気を付けなければならないため上手く育てるのはなかなか大変な植物です。湿度をあげるためにたまに霧吹きで水を拭いたりなど対策をしましょう。
ムシトリスミレが弱っている
ムシトリスミレが黒く変色したり枯れてしまった場合の原因は、ほとんどが水やり関係です。水やりは土が乾いてから一度にたっぷりと行いましょう。腰水で管理する場合は、一度受け皿に溜まった水が乾いてから水を足してください。植物本体に水がかかると腐ってしまう事もありますので注意しましょう。
育てるのが難しい食虫植物
上記で紹介したのが食虫植物を育てている方からよく寄せられる疑問・問題点です。多肉植物や観葉植物よりも栽培難易度はかなり上がっていますので、初めて植物を育てるという方がいきなり食虫植物に挑戦するのはおすすめできません。まずは他の簡単に育てられる植物から触れ合って、その経験や考え方を活かして挑戦していただきたいです。