家庭のベランダで簡単に楽しめるベランダ菜園!ここでは、準備する道具や土づくり、種まきなど、ベランダ菜園を行うための流れを一通りご紹介します。
ベランダ菜園で準備する道具
ベランダ菜園で準備する道具をご紹介します。全てが必要というわけではありませんが、必要最低限用意しておきたいものなので、なるべく揃えましょう。
プランター
プランターは、コンテナの一種類で、プランダー、鉢、栽培する容器のことを総称してコンテナと呼びます。
プランター等のコンテナで野菜を栽培する時は、なるべく大量の培養土で育てた方が成長が早いです。また、他にもメリットとして、土の量を調節することで水切れ、プランター内の温度の上昇などを抑えることができます。
特に、夏に栽培するトマト、キュウリ、ナス、ゴーヤなど、地上に出ている部分が大きくなる野菜は、なるべく大きなプランター等のコンテナを用意しましょう。
- 樹脂系プランター:軽くて扱いやすく、価格も安いです。内部が乾きにくいので、水やりの回数も少なめですみます。ただ、外気温の影響を受けやすいので、夏や冬の温度に気を付けましょう。
- テラコッタ鉢:素焼きなので自然な表情がありますが、重量もあって高価なものが多いです。水が表面から蒸発するので、気化熱を奪ってくれます。冬場は凍ると割れるので注意が必要です。
支柱
園芸用の支柱はコンテナ内に立てても、安定しにくいです。プランターの縁に固定するか、上部を建物に固定するなどして、植物の転倒防止を行いましょう。
ネットと寒冷紗
ゴーヤやキュウリなど、つるものを栽培する時にネットを使います。また、冬など気温が低い時に寒冷紗をかけると、葉が傷みにくくなります。防虫にも有効です。
鉢底網と鉢底石
中心に一つ穴の園芸用コンテナは水はけの悪い土を使うと、穴が詰まって根腐れを起こしてしまう可能性が高いです。
そのため、鉢の底面に鉢底石を入れて、排水性を高めましょう。
また、鉢底網は培養土や鉢底石が流れ出ることを防ぐ効果があり、虫の侵入も防ぐことができます。鉢の底に鉢底網を敷いて、鉢底石や培養土を入れます。
化成肥料
野菜の生育に必要な栄養成分である窒素、リン酸、カリウムをバランスよく配合した化学肥料です。
粒の形をしており、臭いも少なく、扱いやすい肥料です。
また、水で薄めて使う液体肥料も人気があります。一般的には、一回につき一握りを目安に株の周りにまきます。追肥は2週間に一度のペースで施しましょう。
ベランダ菜園で種まきの方法
ベランダで少量の野菜栽培を楽しむ場合、市販の苗を買って育てるのが手軽で初心者にとっては苗がおすすめです。
根菜や葉物野菜は、苗が多く出回っていません。そういう時は種から育てるのもおすすめです。
種まきの手順
- コンテナの八分目まで培養土を入れ、表面を平らにします。
- ジョウロで全体に水やりをします。ばらまき・すじまき・点まきなど、それぞれのコンテナのサイズと品種にあわせて種をまきます。
- 種が隠れる程度(1~2cm)の土をかけます。先端の細いジョウロを使って、水を与えます。種が流れないように注意しましょう。
種のまき方の種類
コンテナに直まきする場合、3つのスタイルがあります。コンテナの形状にあわせて、「ばらまき」、「点まき」、「すじまき」を選びます。
- ばらまき:ミズナやロケットなど、間引きしながら食べる野菜が向いています。
- すじまき:ほうれん草、小松菜などの葉もの野菜、小型の根菜が向いています。
- 点まき:大根、株など大きな根菜が向いています。