ベランダは限られたスペースしかありません。コンテナは形が決まっており、どのように並べるかやどのようなサイズを購入するか、迷ってしまいます。
夏野菜は大きめのコンテナを使って栽培しますが、秋野菜・冬野菜は、そこまで大きなコンテナは必要ありません。
そのため、最近では、袋栽培という育て方が流行しています。袋栽培は、市販の培養土を袋のまま利用して始める育て方です。
袋のまま利用して始めることができ、準備も簡単なので、是非、ベランダ菜園初心者の方におすすめの栽培方法です。
また、水耕栽培もベランダ菜園で簡単に始められます。ベランダは夏場はとても熱くなり、野菜にとっても過酷な環境になります。
そのため、野菜の根も傷みやすくなりますが、水耕栽培を行うと、根を傷めることなく栽培できるおすすめの方法です。
ベランダ菜園で袋のまま始める袋栽培のやり方
袋のまま育てる専用の土も売ってあります。また、コンテナに入れるタイプの土でもかまいません。
まずは、袋に入った土と種を用意しましょう。あとは、下記の事項に気を付けながら、コンテナと変わらず育てられます。
袋の転倒に注意する
袋が倒れてしまわないように、紐などでベランダの手すりなどに固定しましょう。
大きく成長する野菜にはネットや支柱を使う
ゴーヤー、キュウリなど、ネットが必要になる野菜は、フェンスやゴーヤーネットの下に袋を置きましょう。
支柱だけの場合は、袋に穴を開けてしまわないように、小さめの支柱を使いましょう。
袋の底に水抜き穴を必ず開ける
袋のまま育てる専用の土の袋は開いている場合があります。普通の袋の土は、必ず、袋の下の位置に小さい穴を数か所開けましょう。
袋栽培の培養土の選び方
培養土は野菜用のものを選びましょう。また、袋の素材が薄いものは、袋栽培に向きません。
買ったばかりの培養土には、2カ月分ぐらいの肥料が含まれています。2カ月を過ぎたら、追肥を行いましょう。
ベランダ菜園で水耕栽培のやり方
最近では、数多くの野菜が水耕栽培で育てられています。水耕栽培では、野菜は肥料の成分が溶け込んだ水を吸い上げて成長します。根も水に浸かったままです。
もちろん、その水にも酸素が必要になるため、大規模なプラント工場では水を循環させることで、酸素を含ませます。家庭では1日に1回水を継ぎ足すだけで大丈夫です。
水耕栽培では、トマト、キュウリ、ゴーヤーなども育てることができます。
水耕栽培の土の選び方
土は、普通の園芸培養土を使用します。プランターは、直径20cmの円のプラ鉢で、底がネット状のものを選びましょう。
苗が成長してきて、プラ鉢の底から根が出てきたら、水耕栽培を始めます。
水耕栽培の発泡スチロールボックス
発泡スチロールボックスは、スーパーなどでもらうことができます。もしくは、ホームセンターなどでも買うことができます。
スーパーでもらう際は、魚介類の匂いが残っている場合もあるので、綺麗に洗い流しましょう。
また、必ず蓋つきのものを使います。そして、蓋にプラ鉢分の穴を開けます。
水耕栽培の水(培養液)
普通の水に、液肥を混ぜて作ります。根が伸びるまでは、プラ鉢の底に接するぐらい水を入れます。
真夏の高温期には、1日1リットル以上の溶液を吸い上げるので、空になっていないか注意しましょう。
1日1回は必ず水を少しでも足して、水に動きを出すと、酸素不足になることはありません。