センテッド・ゼラニウムはアフリカの喜望峰生まれです。プラントハンターがイギリスに持ち帰り、そこから世界中に広まったハーブです。170年ほど前からフランスの香水にブレンドされるなど、その香りに人々は魅了されてきました。センテッド・ゼラニウムは花や葉に独特な芳香を持ったゼラニウムで「ニオイゼラニウム」と呼ばれ、ハーブとしての分類になります。単にゼラニウムと呼ばれるのは園芸観賞用のものになります。

センテッド・ゼラニウムの品種

おもに香りの名前で呼ばれることが多く、バラの香りのローズゼラニウムにリンゴの香りはアップルゼラニウムが人気です。シナモン・レモン・ミントにパイナップルやジンジャーなど、数々の品種が出回っています。花色も白にピンク・薄紫など多数ありますが、特徴的なのは葉色でしょう。淡い青緑や白い斑入りのもの、赤い葉や緑に赤のふちどりなどカラフルなものが多いです。たくさんの種類の中から好みの香りのものを選んでみるのも楽しいですね。

センテッド・ゼラニウムの栽培時期

開花期は3月から11月ぐらい、寒い時期以外は花が咲いています。
植え付けや挿し芽などは4月から6月・9月から10月の年に2回ほどが適しています。
肥料は真夏と真冬を除いた時期に与えます。

センテッド・ゼラニウムのプランターと用土

プランターの大きさは問いません。数株を寄せ植えにするにも株の感覚が10センチ以上開けられれば良い、と考えてください。なのでベランダの手すりにハンギングにしたり窓辺に提げるなり、置きたい場所にあったプランターでかまいません。

用土は市販のハーブ培養土などが通気が良くて合います。草花培養土でもOKです。手持ちの用土を配合するなら赤玉土7:腐葉土3のブレンドで良いでしょう。再利用の土なら少しだけ苦土石灰を混ぜておくと良いですね。

センテッド・ゼラニウムの種蒔きと植え付け・植え替え

発芽に適した気温は20℃から23度ぐらいなので5月か9月ごろが良いでしょう。植木鉢の手ごろなものがなければ牛乳パックを縦にチョキチョキ切ったものにピートモスなどを入れます。人差し指で5ミリぐらいの穴をあけて種を1粒ずつ蒔き、乾燥しないように水をかけてやります。明るい日陰に置き、本葉が3枚ぐらいになったら大きなプランターに植えても大丈夫です。丈夫に育てるためには即日光の下へ移動させましょう。

市販の苗を植え付けるなら一番よく育つのは4月から5月と9月ごろです。真夏と真冬は適さないので避けましょう。間延びせず葉が青々とした株を選んでくださいね。鉢底の石を多めに入れるのがポイントです。過湿が大嫌いで病気の元になることもあるので底石は大切です。根が回っていたら3分の1ぐらいなら切っても大丈夫です。

センテッド・ゼラニウムの置き場所

日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。植え付けて1年目は夏の日向では花が少なくなったり葉色が抜けたりしますが、2年目からはあまり気にすることも無く成長します。一番良いのは木陰や明るい日陰での夏越しでしょうが、厳密に考えなくても良いです。過湿の方がゼラニウムを殺してしまうことがあるのです。

越冬に関しては関東以南であれば特に対策は必要ありません。葉が紅葉してちょっと驚くことはあります。紅葉といっても赤や黄色になるというよりは赤黒くなってしまいます・・・でも、また春になれば元通りの青々とした葉が茂るのでご心配なく。寒い地域であれば霜が降りたら屋内に取り込んだ方が良いでしょう。

センテッド・ゼラニウムの挿し芽で増やす

センテッドに限らずゼラニウムは挿し芽でどんどん増えます。先端が新芽の枝の方が根付きやすいので、成長途中の枝を先端から6センチぐらい(葉が5枚ぐらいのところ)でカットします。切り戻しの枝を利用しても良いですね。下葉を2枚ぐらいハサミで切り落として土に挿します。挿し芽用の土やバーミキュライトを用意しても良いのですが、プランターの用土を湿らせておいてお箸で穴をあけてそのまま挿しても根付きます。3週間ほどで根が出ますので、それまではあまりカンカン照りにはさらさず水も切らさず管理しましょう。グラグラしないように挿してやることがコツです。

センテッド・ゼラニウムの水やりと肥料

やや乾燥気味に管理しましょう。冬以外は土の表面が乾いてからたっぷり水をやります。冬は葉の様子を見ながら1週間に1回ぐらいで良いでしょう。やや乾燥を好むセンテッド・ゼラニウムにさらに水があまりいらない冬に水をじゃんじゃんかけると根腐れを起こします。

肥料は生育の良い3月から11月ごろまで、真夏の8月あたりは少しばてるのでやらないほうが良いですね。液体肥料を薄めて1週間に1回ぐらい与えます。

センテッド・ゼラニウムの切り戻しと間引き

こんもりと茂る性質ですが、やはりバランスが悪い感じになることもあります。大きくなりすぎるのもちょっと困るという時には全体のバランスが良い高さより低いところで、節の上を切り取ります。かなり低く切りつめてもひと月ぐらいで花が付いたりと生育欲は旺盛なのでどんどん大きくなります。

購入した苗や挿し芽で増やした苗は、ある程度背が伸びたら先端の目をハサミで間引きしましょう。脇芽が出てカッコよい株にするためにも間引きは大切です。

センテッド・ゼラニウムの病害虫対策

葉や枯れた花をつけっぱなしにしていると蒸れて灰色かび病が出ます。こまめに掃除をしてあげましょう。害虫はアブラムシがつくかもしれません。あくまでも「つくかも」です。ゼラニウムは害虫が少なく虫除け効果もあるのであまり心配はいりません。

センテッド・ゼラニウムの育て方のポイント

株の掃除は必ずしましょう。花は付けっぱなしにしておくと種に栄養を取られます。種の収穫以外の花はだんだん枯れてきたら付け根からひっぱって取りましょう。枯れた葉は元を持って下向きに引っ張るとあっけなく取れます。いつもキレイにすることを心がけると病気知らずで育ちます。
切り戻しと間引きを忘れずにしましょう。生育が良いので毎年切り戻し作業が必要です。
日当たりが悪いと花が付かなくなります。湿気が多いと良く育たずに枯れてしまいます。

センテッド・ゼラニウムの収穫と活用法

美容にかなり効果があるセンテッド・ゼラニウムですが、葉を食べてもおいしくないのでやめておいた方が良いでしょう。肌質を問わない美容効果があり、乾燥性の湿疹やもったりとした脂性肌のどちらにも効果があります。葉や花を洗面器に入れて熱いお湯をそそぎます。そのスチームを顔に当てるだけですが、ゼラニウムのフェイシャルスチームは美肌効果があります。また、更年期障害や女性特有の症状にも効果があるのでぜひスチームはお試しいただきたいです。ニキビがひどい時などは、洗顔の最後に洗面器の水に葉を浮かべてちょっと強めに混ぜてその水をお化粧水代わりに付けてるのもオススメです。花はお菓子やハーブティーにも利用できます。切り戻した葉や茎が大量に出たら、束ねて窓辺に吊るしておくと虫除けになりますのでお試しください。

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