ナデシコ科のソープワートはサボンソウとも呼ばれ、天然の石鹸として古くから利用されていました。ヨーロッパからアジアに自生する草丈50センチ前後の宿根草で、根には去痰などの薬効もあります。ピンクや白の小花をたくさんつけて風に揺れる姿はベランダのアクセントにぴったりです。

ソープワートの品種

「サポナリア・オキモイデス」という品種は大正時代から日本で栽培され「ツルコザクラ」と呼ばれ親しまれています。よく枝分かれして20センチぐらいの高さにこんもり茂るかわいらしい姿です。白花や大輪花などいくつか変種があります。「サポナリア・ルテア」は草丈がさらに低く10センチぐらいでなんと花は黄色です。山野草の土で植え付けると元気に育ちます。「ロゼア・プレナ」は淡いピンクの八重咲で、花が4センチぐらいの豪華な品種です。

ソープワートの栽培時期

開花期は6月から9月ごろです。
植え付けは3月から4月と9月から11月初旬の年2シーズンです。
肥料は生育期間中に与えます。

ソープワートのプランターと用土

プランターは大型が向いています。複数株植えるなら65センチの大型プランターに2株ぐらいです。根が横にどんどん伸びるので、寄せ植えにすると他の植物を隅に追いやるので避けましょう。花に似合わず大株になるので深めの容器を選びましょう。

用土は水もちという点以外は選びません。赤玉土6:腐葉土4ぐらいに緩効性肥料を混ぜておきます。市販の草花用培養土なら軽石や鹿沼土を1.5割ほど混ぜておくと生育が良くなります。

ソープワートの種蒔きと植え付け

種蒔き
最適なのは4月か9月です。発芽するまでは乾かさないように管理しましょう。培養土をプランターに入れたら親指で1センチぐらいの穴をあけて1粒ずつ点蒔きにします。軽く土をかぶせたら優しく押さえてたっぷりと水やりします。

苗の植え付け
比較的強い性質なのであまり用心深くなる必要はありませんが、根鉢は崩さずに植え付けましょう。

ソープワートの置き場所

日当たりと水はけが良いところがよいでしょう。半日陰から日陰でもよく育ちますが、花付きが悪くなります。

耐寒性間マイナス15度ぐらいとかなり高めです。冬になると地上部が枯れますがほったらかしで大丈夫です。根っこだけで冬越しして、春になると芽吹いてぐんぐん育ちます。

ソープワートの挿し木と株分け

挿し木
成長が盛んな5月から7月あたりが良いでしょう。元気な枝の先を10センチぐらい切り取り1時間ほどコップなどで水揚げしてから用土に挿します。

株分け
新芽が伸びだす4月初旬ごろか9月の花が終わったころが適期です。根詰まりしたり株の目が増えて混み合って来たら作業しましょう。まずは株を掘り上げてからですが、あまり細かく分けないようにしましょう。よく切れるハサミで切り分けて植えつけますが、傷んだ根があれば切り取ってキレイにしてあげます。

ソープワートの水やりと肥料

表土が乾いたころたっぷり水やりします。やや湿り気を好みますが、水がたまったままでは根腐れします。真夏や発蕾期から開花までは水切れしやすい時期なので、少し水やり回数を増やしましょう。

肥料は生育期間の4月から10月ごろまで、液体肥料を週に1回ぐらい与えます。真夏の気温が高い時期は蒸れやすくなるので控えます。

ソープワートのお手入れ

夏に株が蒸れないように、込み合った茎や葉を切りましょう。株自体に十分日が当たるようにすることが大切です。
草丈が高くなるので倒れやすくなります。支柱を立てて麻ひもなどで少しまとめても良いでしょう。くれぐれも締めすぎないように注意します。
花が枯れたら花穂の下から早めに切り取りましょう。花茎を切ってやると次の花が出やすくなり、長期間楽しめます。

ソープワートの病害虫対策

病気は特にありませんが、水はけが悪く過湿になると高温期に根腐れすることがあります。害虫のマメコガネが花を食べるために付くことがあります。特に八重咲の品種に付きやすい傾向があります。

ソープワートの育て方のポイント

やや湿り気のある土を好みます。高温期や蕾が付いたころからは水やり回数を少し増やしましょう。
草丈は伸びますがか細いので支柱を立てましょう。
花が終わったら花茎を切ると花を長く咲かせられます。

ソープワートの収穫と活用

生葉を手でもむと泡立つので石鹸として利用できます。サポニンが泡の成分です。根には有毒な成分が含まれているので、子供が飲み込んだりシャボン玉遊びなどに使わないように注意してください。

葉や根を煮出してニキビや湿疹の上にちょんちょんつけると治療薬として利用できますが、粘膜などにつくと副作用があるので注意して使用するようにした方が良いでしょう。茎や葉を水で煮出して採れるシャボン液は博物館などで古いタペストリーの汚れ落としに使われる洗浄液になります。デリケートな衣類の洗濯にも使用できますが、シャボン液に色があるので淡い色物の洗濯には不適です。

知識を深めて使用する分には便利なソープワートですが、毒性が心配なので観賞用にするのが良いですね。

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