チコリといえばレストランでサラダやオードブルなどに出てくる小さなオシャレ野菜です。若い芽は小さな白菜のような見かけですがとても美しいスカイブルーの花を咲かせます。エディブルフラワーとして、根は煎って飲み物としても楽しめるハーブです。キク科の多年草で草丈は1メートルほどになります。あまり栽培されていないハーブなので、ベランダで育ててみると面白いですね。

チコリの品種

野菜売り場で見かけるチコリはフランスではアンディーブと呼ばれています。薄い黄緑色が根元に行くほど白くなりますがこれは軟白処理によるものです。トレビスという品種は赤キャベツそっくりですが味はまるっきり違います。イタリコは春菊と小松菜の中間のような形で軸が赤く葉が青い、とてもカラフルなリーフチコリです。

チコリの栽培時期

種蒔きは秋蒔きの9月が勝負です。ただし、暖地なら6月にも蒔けるかもしれません。生育が良いのは秋蒔きですね。
開花は5月から10月で、比較的暑い時期にも咲いています。
軟白処理をする場合は肥料は必要ありません。処理せずに育てる場合は必要です。

チコリのプランターと用土

プランターはなるべく深めのものを用意します。根が真下にまっすぐ伸びる直根性なので、深さは30センチぐらいあるのが理想です。野菜用プランターの65センチぐらいの大型のものが適しています。植木鉢なら深さはやはり30センチぐらいの10号鉢(直径30センチ)で2株育てられます。

用土は水はけが良く肥沃なものを好みます。中世からアルカリ性が良く、市販の野菜培養土やハーブ培養土に水はけが良くなるように大玉の赤玉土などを混ぜると良いでしょう。

チコリの種蒔きと植え付け

チコリの種は小さいので、人差し指で5ミリ弱ぐらいの穴をあけて数粒ずつ点蒔きにします。土を薄めにかぶせてから種が流れないように水やりをしながら1週間ほど待てば発芽します。適宜間引きながら本葉が3枚ぐらいになるころ株の間隔が20センチぐらいになるようにしましょう。苗を植える場合も間隔は同じです。

チコリの置き場所

日当たりを好みます。日当たりが良くて風通しの良い場所を選んであげますが、半日陰でも十分育ちます。軟白処理をするなら半日陰でも良いでしょう。西日と真夏の日差しはあまり得意ではありません。耐寒性が高いので越冬作業は必要ありません。

チコリの増やし方

チコリはたくさん花を咲かせるので種を収穫して増やします。こぼれ種でも育つので、春になったら違う鉢から芽が出ているかもしれませんよ。

チコリの水やりと肥料

土の表面が乾いてからたっぷりの水やりが必要です。過湿も乾燥もさせないように、うまく調節しましょう。

肥料は植え付けの時に化成肥料を少し混ぜておいて、あとは月に2回ほど液体肥料を薄めてやります。軟白処理の場合は必要ありません。

チコリの軟白処理

レストランで出るあの白くて上品なチコリをつくる軟白処理です。秋から冬の霜が降りる前ぐらいにかけて株ごと掘り上げて光を遮ると白いチコリの出来上がりです。株ごと掘り上げて葉が黄ばんでくるまで日陰にほったらかしておきます。葉が黄ばんだら株元から5センチから上を切り落として株元の部分を再びプランターに深めに植えます。土をかぶせてひと月ほど待てば結球した白い若芽が収穫できます。

結球させずにサニーレタスのようなフリルのあるチコリにしたいときは、深植えせずに通常の植え付けぐらいの深さにして株の上からバケツをかぶせて日光を遮ると良いでしょう。実は植えっぱなしにしておいても株元から若芽は出てきます・・・

チコリの病害虫対策

温かい時期にウドンコ病とアブラムシが付くことがあります。ウドンコ病は過湿で発生するので、風通しを良くして水のやりすぎに注意しましょう。アブラムシは綿棒で退治します。チコリは比較的病害虫が発生しにくいハーブです。

チコリの育て方のポイント

チコリはゴボウのようなまっすぐな根が傷つくと枯れてしまうことがあります。一度植えたら移植は極力避けましょう。
過湿にすると枯れたりウドンコ病が発生します。風通しに気を付けます。
基本的には日当たりが良く風通しを確保できる場所で育てますが、真夏の日差しが強い時期は半日陰あたりに移動してやると良いでしょう。
軟白処理する場合は土をかぶせることでその重量を利用して結球させます。葉が赤い品種や結球させない場合はそのまま植えっぱなしで根元に若芽が出ます。

チコリの収穫と活用法

草丈が20センチから30センチほどになったら収穫できます。植え付け翌年の春から初夏あたりに若い葉を順次切って利用しましょう。枯れてきたら株ごと掘り上げて収穫です。花は種を採る以外は収穫してサラダに散らしていただきましょう。蕾はピクルスに漬け込んで食用になりますし、株元から出る若い芽をバターソテーにしてもおいしいですよ。若芽はサラダやグラタン・焼き物など、一番使い勝手が良いでしょう。

根を乾燥させてコーヒー代わりに飲むと食欲増進や肝臓を強くする効果があり、痛風や便秘には薬効もあります。でも、薬効が強いものは継続して飲み続けることは避けましょう。チコリにはイヌリンという水溶性食物繊維が含まれます。腸の蠕動運動を活発にして老廃物排出の効果があります。チコリ酸には解毒作用や膵臓・腎臓を活発に働かせる作用があります。

ベランダ菜園   ベランダ菜園

関連記事

  1. タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】

    タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】

    ヨーロッパ原産でユーラシア大陸からアメリカ大陸まで広く自生しているタンジー。キク科の常緑多年草で和名…

    タンジーの育て方【猫よけ効果あり!室内やプランターで栽培】
  2. マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    マロウにはたくさんの種類がありますが、ここではコモン・マロウをご紹介します。コモン・マロウと言えば南…

    マロウの育て方【種から室内やプランターで栽培!】
  3. キャラウェイの育て方【ベランダでプランター栽培!】

    キャラウェイの育て方【ベランダでプランター栽培!】

    キャラウェイの歴史は古く、石器時代から人間の暮らしと共にあるハーブです。ヨーロッパ原産で古代エジプト…

    キャラウェイの育て方【ベランダでプランター栽培!】
  4. ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】

    ペパーミントにアップルミント、ミントと名前の付く種類を何種類知っていますか?ハーブの中でも種類が多い…

    ミントの育て方【室内やベランダで種から栽培・株分け方法】
  5. コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡単栽培】

    コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡…

    コーンフラワーは明治時代ごろから日本で花壇や切り花として親しまれている花です。鯉のぼりの柱の先につい…

    コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡単栽培】
  6. カモミールの育て方【種からプランター栽培!室内もおすすめ】

    カモミールの育て方【種からプランター栽培!室内もおすすめ】

    カモミールの名前はギリシャ語で「大地のリンゴ」という意味です。甘酸っぱいリンゴの香りがする白くて小さ…

    カモミールの育て方【種からプランター栽培!室内もおすすめ】
  7. タラゴンの育て方【プランターで苗や挿し芽の方法も!】

    タラゴンの育て方【プランターで苗や挿し芽の方法も!】

    東ヨーロッパや西アジア原産のタラゴンはキッチンハーブとして人気が高く、利用価値は全ハーブ中随一でしょ…

    タラゴンの育て方【プランターで苗や挿し芽の方法も!】
  8. いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選

    いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選

    本格的な料理店に行けば、料理の付け合わせとして何かしらのハーブが使われることがよくあると思います。確…

    いつもの料理を本格的に。調味料や香辛料として使えるハーブ5選
  9. センテッド・ゼラニウムの育て方【室内やプランター栽培・土選び・挿し芽の増やし方も!】

    センテッド・ゼラニウムの育て方【室内やプランター栽培・土選び・挿し芽の…

    センテッド・ゼラニウムはアフリカの喜望峰生まれです。プラントハンターがイギリスに持ち帰り、そこから世…

    センテッド・ゼラニウムの育て方【室内やプランター栽培・土選び・挿し芽の増やし方も!】

プランター栽培の最近の記事

  1. ベランダ
  2. 種無しぶどう
  3. ベランダ菜園の道具
  4. トマトの育て方
  5. 育て方
  6. ミント育て方ベランダ
  7. 育て方
  8. 虫

ベランダ菜園の最近の投稿

PAGE TOP