大きいものでは草丈が1メートルを超すセージはシソ科の多年草です。常緑低木にも分類され、大鉢で育てるとベランダの木陰に利用できるほどです。種類も豊富で花色も葉色も多彩です。食用・薬用共に薬効があり育てやすいハーブです。花壇でおなじみのサルビアもセージの仲間ですね。万病に効くとの言い伝えがあり、セージを植えている家は長生きの家計になるとも言われているそうです。

セージの品種

代表的なものはコモンセージです。葉は青灰色でソーセージに入っていることでも有名ですね。葉色の美しさならパープルセージやトリコロールセージという緑・白・ピンクの葉色のものでしょう。食用にはなりませんがメキシカンブッシュという種類はとても花が美しく大型のセージです。紫と白の花が穂のように伸びて手触りはベルベットのような柔らかさです。花色が赤いチェリーセージやパイナップルセージは濃い緑の葉が茂る中にとても鮮やかな花をつけます。

セージの栽培時期

開花期は4月あたりからで品種や地域によっては冬まで咲き続けます。10月あたりまでが平均的な開花時期です。

種蒔きは4月と9月ごろが良いでしょう。暑さ寒さは避けます。

肥料は真夏と冬を避けた生育期間中に与えます。

セージのプランターと用土

セージを大きく育てるためには大きめのプランターが必要です。野菜用の大型プランターや鉢なら10号(直径30センチ)以上のものが適しています。挿し芽で株を更新しながら小さく育てる場合はこれに限りません。

用土はあまり選びません。水もちと水はけが良く酸性でなければ市販の培養土で良いでしょう。配合するなら赤玉土6:腐葉土2:バーミキュライト2の配合が良いですね。

セージの種まきと間引き

種蒔きは直播にします。プランターや鉢に8分目まで用土を入れてその上にバラバラ直播です。薄く用土で覆い、蓮口を付けたじょうろで種を流さないように水やりをしながら乾燥させないよう管理すると1週間ほどで発芽します。重なり合っている葉や色の悪い芽を本葉が5枚ぐらいになるまで育てます。その後は株の間隔が15から20センチぐらいになるように元気な株を残しましょう。

苗を植え付ける場合も間隔は20センチぐらいが良いでしょう。ただし、植え替えながら小さく育てる場合はもう少し間隔を狭めても生育は悪くなりません。根鉢を3分の1ぐらい崩して植え替えるようにするとコンパクトに育てられます。

セージの置き場所

日当たりと風通しの良いところに置きましょう。日当たりが悪いと痩せて間延びしますし花が付かないことがあります。メキシカンブッシュはカンカン照りでも元気ですが、ゴールデンセージは真夏の日差しを嫌います。梅雨や秋の長雨の多湿はセージにはあまり向きません。霜が当たる場合は葉が傷むので軒下に移動しましょう。

セージの増やし方

セージは挿し芽でもとり木でもこぼれ種でも増やせます。大株に育てている場合はもしもに備えて補欠の苗を作っておくのも良いでしょう。

挿し芽:今年伸びた若い茎の先を15センチぐらい切り取り下葉を取ります。1時間ほど水揚げをして用土に挿すと半月ほどで発根します。直射日光を避けて乾かさないように管理します。
とり木:セージの本領を発揮できるとり木です。適当に選んだ茎を地面に誘導して土を盛れば出来上がりです。ひと月ぐらいで親木から切り離せるぐらいに発根します。
こぼれ種は間引くことも考えなくて良いぐらいほったらかしで育ちます。

セージの水やりと肥料

根がとてもよく伸びるので夏はあっという間に水切れを起こします。通常は土の表面が乾いてからの水やりで良いのですが、だんだん日差しが強くなってきたら葉の様子を見ながら回数を増やしてやってください。逆に冬場は生育が緩慢になるので土が完全に乾ききってからやるようにしましょう。

肥料はハーブには珍しくチッソ分が多いものを好みます。真夏と冬場は若干株の勢いが弱るので控えるか全く与えないようにします。春先から暑くなる前まで緩効性肥料を月に1回株元に置いてやったり液体肥料を薄めて毎週かけましょう。

セージの刈り込みや摘芯

高温多湿にちょっと弱いので、梅雨前あたりに込み合った枝を切ったり背丈の半分ぐらいまで刈り込むと良いですね。どんどん脇芽を出すので生育のためにも刈り込みは必要な作業です。ただし、前の年に伸びた枝に花をつけるので、花を咲かせたい場合は開花するまで刈り込まないように気を付けましょう。

花の後は茎ごと切るか、その下の枝を半分ぐらいまで間引きを兼ねて切り取ります。また、伸びかけの枝も間引きをすることで枝数が増え見ごたえのある株に成長します。

セージの病害虫対策

乾燥しすぎるとハダニが付き、弱々しく生育が悪いと赤ダニがつくこともあります。土が湿りすぎていると根腐れすることもあります。過湿や乾燥などに気を付けていればそれほど病害虫の心配はありません。

セージの育て方やポイント

水はけのよい土を選び、生育期間中は肥料を切らさないようにします。
日光を当てないと徒長しますが、真夏は水やりを頻繁にしましょう。
摘芯と刈り込みをすることで大きく育ちます。

セージの活用法

歯を刻んでソーセージ作りや肉料理に利用します。防腐作用と香りづけに使用しますが、血圧降下や弱った胃を助ける効果もあります。ハーブティーとして利用するとリラックス効果があり、冷めてしまったらうがい薬にするとのどの腫れに効きます。また、冷めたものをお風呂でリンス代わりに使用すると抜け毛防止や脂性肌に効果があります。ドライにしてリースに組み込んでもアクセントになります。

セントジョーンズワートはオトギリソウ科の常緑多年草で別名をヒペリカムと言います。和名はセイヨウオトギリソウ、草丈は30センチから80センチぐらいまで成長します。葉は対生して枝の先端に黄色で一重咲きの5弁花をつけます。雄しべがふわふわして風に揺れるととても愛らしい姿です。ストレスや不眠に効くサプリメントとして名前が知られるようになりましたが、古代ギリシャ時代から様々な薬効を求めて利用されてきました。

セントジョンズワートの栽培時期

開花期は5月から10月ぐらいまで、木質化した茎の先に咲きます。
植え付けは3月から4月と9月から10月ごろが適期です。
肥料はあまり必要ありませんが、生育期に少し与えましょう。

セントジョンズワートのプランターと用土

プランターはあまり大きくなくても育てられます。ちなみに6号鉢(直径18センチ)以上なら良いでしょう。素焼きでもプラスチックでも特に選びません。コンパクトに切り詰めながら小さめの鉢で育てることもできます。

用土は保水性のあるものを好みます。酸性の土を嫌うのですが、そこまで厳密に考えることもありません。草花培養土で問題なく育ちますし、赤玉土7:腐葉土3の配合で十分です。

セントジョンズワートの種蒔きと植え付け

種蒔き
発芽適温は15度から20℃なので3月から4月と9月から10月ごろが適しています。夏場に水切れしやすいこともあるので、秋の方が育てるのが楽かもしれませんね。鉢に用土を入れて人差し指で浅いくぼみをつけて重ならないように蒔きます。薄く土をかぶせて軽く押さえ、水やりをして発芽を待ちましょう。

苗の植え付け
ポット苗の根鉢を崩さないようにそっと植え付けたら水をたっぷりやっておきましょう。根が活着するまではあまり乾燥させないようにしましょう。

セントジョンズワートの置き場所

日向から半日陰で水はけのよい場所が良いでしょう。あまり明るくない日陰になると生育が悪くなります。乾燥には比較的強いのですが、真夏の直射日光では若干の葉焼けを起こすこともあります。

耐寒性は強いのですが土まで凍りつくとさすがに枯れます。そのような地域では株の上に腐葉土などを盛ってやりましょう。凍らなければ越冬作業は必要ありません。

地下茎をどんどん伸ばして横に広がっていくので、大きなコンテナに寄せ植えする場合は他の植物が伸びる隙間がなくなる可能性があります。セントジョンズワートだけを枠で囲んだり、いったん鉢に植えてからさらに寄せ植えにするなどの工夫が必要です。

セントジョンズワートの増やし方と植え替え

種蒔きの方法をあげましたが、こぼれ種で増えることもあります。株分けで増やす方法が簡単です。春と秋の2回可能ですが、秋の方が向いています。植え替えも兼ねて掘り上げたら2芽から3芽ぐらいずつに株分けをしましょう。どんどん横に根を張るので、プランターなどの容器の中でも掘り上げてみると芽ができています。

セントジョンズワートの水やりと肥料

開花時期には、水切れさせないように注意します。ずっと濡れていては根腐れしますが夏場は特に乾燥が激しいので、株の状態を見て回数を増やしてやりましょう。冬場は土が乾燥した翌日ぐらいでも構いません。夏場の水やり回数を増やせない時には半日陰から日陰あたりに移動させるのもひとつの方法です。冬場は地上部が枯れて死んでいるようですが、地下茎は生きているので温かくなると芽吹きます。週に1回程度の水やりは必要です。

肥料は生育期の4月から10月ぐらいまで、2週間に1回液体肥料を水やり代わりに与えます。

セントジョンズワートの切り戻しと間引き

草丈が20センチから30センチぐらいになったら枝の先端を間引きします。わきから枝が出て見栄え良く茂ります。花がひと通り終わったら株の背丈を半分ぐらいに切り戻しましょう。

セントジョンズワートの病害虫対策

害虫被害はあまりありませんが、サビ病が発生することがあります。サビ病は込み合った枝を透かしたり切り戻したりすることである程度は防ぐことができます。

セントジョンズワートの育て方のポイント

極端な日陰でなければあまり置き場所を選びません。日差しが強烈すぎると葉焼けすることがあるので、夏場は状態を見て半日陰に移動してやります。
生育期は土が乾いたら水やりをし、過湿に気を付けます。
適度に刈り込みをした方が病気の予防になります。

セントジョンズワートの収穫と活用法

葉はバルサム系(針葉樹のマツやモミなどの香り)で花はレモンという1株で2つの香りが楽しめるセントジョンズワート。葉も花もドライにしてリースのアクセントになります。生葉はサラダやリキュールの香り付けにも利用されています。煮出した液や滲出油は切り傷・肌荒れ・腫物や筋肉痛に効果があります。殺菌作用もあり、口臭予防のうがい薬にもなりますし、収れん作用でシワ予防のお手入れにも利用できます。

セントジョンズワートはうつ病に特に効果があることが解明されていてサプリメントなどにもなっています。ティーとして飲む分には穏やかな鎮痛作用やリラックス効果などが得られますが、一定量を超える場合は薬との相互作用が指摘されています。既往症や服用中の薬がある場合はあまりたくさん飲むと副作用が出る場合があります。妊娠中の引用も避けた方が良いでしょう。

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