クレソンはハーブというよりも見慣れた野菜のような身近な存在です。2013年のアメリカ疾病予防管理センターの機関誌で栄養素をスコア化したものが発表されました。なんとクレソンは100点満点で「最強の野菜」の栄冠を手にしました。まさに栄養満点なクレソンは育てやすいハーブの一つです。ベランダで育てたら独特の香りと辛みを味わいながら年中無休で栄養補給ができますね。

クレソンの品種

市販の種でカーリークレスという品種がピリッとした辛みと上品な香りで人気があります。ペッパーグラスという別名もあり、この辛みは他の品種とは一味違うのでオススメです。コモンクレスという葉が小さくモコモコ茂る品種も育てやすいです。ラージ・フイユという葉が大きく柔らかい品種もあります。

クレソンの栽培時期

開花は4月から6月ごろ、白い小さな花が咲きます。花を咲かせてしまうと葉が固くなるので摘花します。
種蒔きは4月から5月と9月から10月ぐらいが適しています。苗植えや挿し芽は年中できますが、冬は生育が遅くなります。
肥料はあまり必要であはりませんが、真冬と真夏以外の時期に与えると収穫量が上がります。

クレソンのプランターと用土

プランターは浅くて広いものが向いています。あまり根は深く伸びませんが横に横に這う性質があります。伏せ芽をしなくてもどんどん広がっていく性質と水を好むので、お魚屋さんにあるトロ箱のような平べったい箱でも育ちます。

底面給水のできるプランターなら湿地栽培ができるので試してみると良いですね。

用土は水はけが良いものを好みます。赤玉土6:腐葉土3:砂1ぐらいの配合が適しています。ご近所で畑を作っているお宅から畑の土を分けていただく方法もあります。あまり厳密に土のことは考えなくても良く、赤玉土だけで育ったりもします。

クレソンの種蒔きと植え付け

種蒔きは春と秋の年2回、4月から5月と9月から10月ぐらいが気温も安定して良く発芽します。用土を入れたプランターにバラバラ直播です。種が隠れる程度にごく薄く土をかぶせたら蓮口付きじょうろで水をやります。種が流れないように気を付けて、常に水を切らさずに用土を湿らせることがポイントです。1週間ほどで発芽するので間引きながら育てます。間引いた芽は食卓のサラダにどうぞ。本葉が5枚程度になったら株としてクレソン栽培の始まりです。植え替えるとしたらこのぐらいに育った株を15センチ間隔で植え付けても良いでしょう。

苗植えは年中できますが、真夏と真冬は生育が少し遅くなります。真夏は半日陰の涼し目な場所に、真冬は軒下の寒さが防げる場所に置いてやると安定して育ちます。

クレソンの水耕栽培

キッチンのカウンターや窓辺で水耕栽培もできます。イチゴパックやトレーにキッチンペーパーを1枚敷いて湿らせます。その上に種をばら蒔きです。キッチンペーパーがうっすら水に浸るぐらいまで水を入れておけば用土に蒔いたのと同じに発芽します。毎日水を替えて葉が水に浸からないようにしていれば、10日から20日間隔で時差蒔きするとずっとクレソンを収穫し続けることができます。大体種蒔きから2週間ほどで収穫できます。

クレソンの置き場所

夏の暑さで少し弱りはしますが耐寒性はあり強いハーブです。半日陰の風が良く通るところがベストですが、野生化したものは街中の川でもぐんぐん伸びているので、環境になれさえすればあまり置き場所は選びません。一番生育に適した温度は15度から18度と言われています。冬は凍らせさえしなければ葉は枯れますが春になればまた芽が出ます。

クレソンは1束買えば増やせる!

八百屋さんで元気なクレソンを見かけたら、自家栽培のチャンスです。一応食べる分を切ったら残りの茎は水揚げしておきましょう。下葉を落として口が広く空気の出入りが良さそうな容器に浅めに水を入れたら挿すだけです。明るい日陰で毎日水を替えたら10日ぐらいで発根します。小粒の軽石などを入れた目の細かいザルを水の容器に入れ、それにクレソンの茎を立ててあげても安定しますね。毎日水を替えてやれば、1束のクレソンを元手に新たな収穫が生まれます!

クレソンの水やりと肥料

湿り気のある土を好むのでもともと田んぼの端や川辺で育てられています。底面給水やかなり湿り気のある土でも育ちますが、土の保水性が高すぎると根腐れすることがあります。土の表面が乾いてからたっぷりと水を与え、受け皿に溜まった水は常に清潔にする必要があります。

肥料は月に2回ほど、薄めた液体肥料を与えます。が、それはなくても育ちます。真夏と真冬は少し弱るので肥料はいりません。通年肥料をやらなくても育ちますし、植物は太陽と水でその力を発揮してくれるのです。

クレソンの病害虫対策

アブラナ科の宿命でアブラムシが若い芽に付きます。綿棒を持ってマメに気長に退治しましょう。こまめに株の間が込み合わないように刈り取ったり土の過湿に気を付ければカビなども生えずに育てられます。

クレソンの育て方のポイント

湿り気を好みますが、ずっと水がたまったままなのは根腐れや葉が黄変するもとになります。受け皿に水をためる場合は頻繁に新しい水にすること、土に植えたら表面が乾いてからの水やりを心がけましょう。
蕾が付いた株は固くなります。花芽が上がって来たらすぐに摘み取るようにします。
冬に地面が凍るほどの寒さの場合は軒下などに移動します。

クレソンの収穫と活用法

葉が茂ってきたらどんどん摘んで収穫します。先に行くほど柔らかいですし、先端を摘むと間引きになり脇芽がさらに伸びてきます。収穫するとより葉が茂るのです。あまりにも収穫量が多ければ、サッと湯通ししてよく水気を絞ってラップなどにくるんで冷凍しましょう。自然解凍で小さく刻んでご飯に混ぜてもおいしくいただけます。湯通しすると量が減るのでおひたしにしたりオリーブオイルと岩塩・ブラックペッパーなどを混ぜてもたくさん消費できますし、うっすら天ぷら衣をつけて揚げてもかなり美味です。βカロテンや各種ビタミンに鉄分にカルシウムなどのミネラルなど、豊富な栄養があり高血圧や脂肪の付きすぎを抑制する効果があります。

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