強い芳香から好きか嫌いか物議をかもすコリアンダー。あの香りになれてしまうと病みつきになり、なんにでもトッピングしたくなるハーブです。白いレース編みのような可憐な花を咲かせます。「コリアンダーとパクチーの違いは?」ということがありますが、物は同じで英語かタイ語かの違いだけ・・・種をコリアンダー、生葉をパクチーという人もいました。古代エジプト時代からの人類最古のスパイスです。ヒポクラテスもその効用を利用したと言われています。

コリアンダーの品種

10種類程度の品種があると言われています。ロング種・ベトナム種・コンフェッティ種などがあり、種を探していろいろと育てて香りの違いを楽しむのも良いかもしれませんね。料理に使うのにも1種類よりも3種類ぐらい混ぜたほうが奥深い風味があります。

コリアンダーの栽培時期

開花期は初夏、5月から6月ぐらいです。
種蒔きは3月から6月と9月から11月ぐらいの年2回蒔けます。
肥料は元肥のみで良いでしょう。

コリアンダーのプランターと用土

草丈が60センチぐらいまで成長し、間隔を5センチぐらい開けるため野菜用の中型以上のプランターが適しています。

用土は水はけの良さが決め手です。赤玉土6:腐葉土4ぐらいの配合にします。市販の培養土なら腐葉土を少し混ぜておきましょう。

コリアンダーの種蒔きと間引き

コリアンダーは移植を嫌います。毛嫌いというぐらい嫌うので種は直播に限ります。

種にも特徴があり、黄褐色のとても固い殻の中には2つの種が入っています。割らなくて良いのですが一昼夜水に浸けておいた方が発芽しやすいでしょう。2つに割ってひとつずつにしても芽は出ますが、あとで間引けばよいだけのことなのでこのまま蒔いてしまいましょう。ばら蒔き・点蒔き・筋蒔きのどの蒔き方でも構いませんが、できるだけくっつけて蒔いた方が芽のためになります。倒れやすいか細い芽なのでお互いで支えあって伸びるぐらいがちょうどよい間隔になります。種が隠れる程度に用土をかけて2週間ぐらいで発芽しますが、土が乾燥しないように水をかけながら待ちましょう。

本葉が出て来たら適当に間引きを開始します。どんどん伸びてくるので本葉が6枚から7枚ぐらいに増えて来たらもう収穫開始のようなものです。最終的に株の間隔が15センチぐらいになるように間引いてしまいましょう。そのぐらいの間隔の方が葉も伸びやすく根もしっかり伸びてくれます。

コリアンダーの置き場所

日当たりが良い方が好みですが、半日陰でも育ちます。風通しが悪いところは避けてください。日差しが強すぎると固いコリアンダーになりますが、半日陰気味だと柔らかめです。お好みで置き場所も変えてみましょう。通風が悪いところでは根腐れすることもありますのでご注意ください。

コリアンダーの増やし方

コリアンダーを増やす方法は種蒔きのみです。発芽に適した温度は20℃ぐらいなので、日中の気温が平均して20℃ある時期は多いですよね。真夏と真冬を避けてこの温度があればいつ蒔いても良いということになります。

一昼夜水に浸ける方が面倒だという場合は指でつまんでギュッとつぶす感じで力を加えると半分に割れます。つぶしてから1粒ずつ蒔くのも方法ですね。

コリアンダーの水やりと肥料

水をやや好みますが過湿は嫌いです。土の表面が乾いてからたっぷりの水やりですが、夏はすぐに乾燥します。このため、夏場の水やりは葉の様子を見ながら加減してやるようにしましょう。置き場所によっては朝晩の水を要求されることもあります。

春蒔きにするとものすごい速さで成長して「とう」が立ち、食べるが早いか固くなるのが早いかというぐらいです。サイクルが短いので元肥として緩効性肥料を入れればその1回だけで肥料はOKです。というより、次の肥料を入れるタイミングにはすでに枯れているというなんとも早すぎる一生なのです。
秋蒔きはそれより生長期間が長いので、春先にちょっとだけ株元に化成肥料を埋めてやりましょう。

コリアンダーの種の採取

種を採取する株は花が咲くまであまり葉を収穫しないようにします。花が枯れて結実し、完熟してから収穫です。種が茶色くなると収穫の合図なので、茎ごと刈り取って風通しの良いところに数日吊るしておきます。これで追熟するのでビンなどに入れて保管しますが、乾燥しきっていることを確認しましょう。乾燥すると少し香りが薄らぐので目安にします。この種を蒔いても料理に使っても良いですね。

コリアンダーの手入れ

コリアンダーはきれい好きで土が茎や葉に付くと弱ります。病気になりやすいのでドロはねしないように水やりは注意した方が良いでしょう。株元にバークチップを並べても良いですが、湿気がこもりやすくなるので気を付けたほうが良いです。

コリアンダーの病害虫対策

アブラムシが付きます。しかもかなりの確率で付くのであらかじめ対策が必要です。木酢液を水で薄めて霧吹きに入れて待ち構えるようにします。アブラムシを見かけたらまめに吹き付けるようにしますが、どうにもならなくなる可能性がありますのでその時は諦めて切り取りましょう。キアゲハを見かけたら虫除けネットをかけないと幼虫がどんどん葉を食べてしまいます。

コリアンダーの育て方のポイント

根が分岐せずに伸びる性質があります。傷つくと弱るため移植は避け、種は直播にしましょう。
株が小さい時にはあまり葉を摘みすぎないようにしないと株が貧弱になります。生育にも悪影響を及ぼすので、ある程度太ってから収穫します。
過湿を嫌いますが乾燥しすぎても生育が悪くなるので水やりは加減しましょう。

コリアンダーの活用

白い花が夏の前に咲きますが、部屋に飾るにはかなり勇気がいるぐらいの香りがします。花の活用法は残念ながらありません・・・

株の外側の葉から順次収穫でき、生育期には次々と活用できます。根と茎は煮込み料理に、葉は薬味に、種はスパイスとして使用します。煮込み料理は赤トウガラシを使うものと相性が良いです。種はフードミルで粉砕してカレーやハンバーグの風味づけにすると香りが引き立ちます。根を収穫するなら株ごと引き抜いて良く土を洗い落とし、水を入れたビンなどに立てておけば3日ぐらいは葉をキッチンで収穫することもできます。

体内に残存する金属排出効果があるのでデトックスに最適です。風邪を抑制する作用や腸内ガスの貯留を防ぎます。鉄分やビタミンが豊富なので、ぜひたくさん育てて生食にしてみてください。

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