カモミールの名前はギリシャ語で「大地のリンゴ」という意味です。甘酸っぱいリンゴの香りがする白くて小さな花を咲かせるキク科のハーブです。ピーターラビットの絵本にはお腹の薬としても登場しています。
ベランダ菜園資格取得の通信教育講座

カモミールの品種

ローマンカモミールとジャーマンカモミールが有名で。広く栽培されています。

ローマンカモミールは多年草でやや大型、葉や茎など全体が香ります。消炎成分のアズレンを含んでいません。
ジャーマンカモミールは1年草で花だけが香ります。花の花托(中央の黄色い部分)が盛り上がっているのが特徴です。アズレンを含んでいるのでドイツでは薬用として利用されています。

ローマンカモミールとジャーマンカモミールでは多年草か1年草かという違いはありますが、育て方にさほど違いはなく「増やし方」に差があるぐらいです。
ベランダ菜園資格取得の通信教育講座

カモミールのプランターと用土

カモミールはふかふかの土が大好きです。培養土も良いですが、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜると水はけ・保水性共に良い用土ができます。

プランターは大きすぎてはいけません。大きく成長してほしくても、苗が小さい時にはプランターが大きすぎては保水力が多すぎて腐ってしまいます。65センチぐらいのプランターに3株ぐらいが良いでしょう。

カモミールの蒔き時

種蒔きは春と秋の2回可能です。3月から5月の春蒔きでは開花まで3か月ぐらい、9月から10月の秋蒔きだと翌年の開花になります。

カモミールの種はとても細かいので直播は避けましょう。種蒔き用の用土にバラバラと蒔いて薄く用土をかぶせてあげます。水やりも慎重にしないと種が流れてしまうので、腰水で給水させるのがベストです。霧吹きでかぶせた用土を動かさずにしっとりするまで上げても良いです。どちらにせよ、種蒔き後は水を切らさないようにすることが大切です。1週間から2週間で発芽します。

発芽までは半日陰で管理しますが、芽が出たら日向に出して水は少し控えめにしましょう。

カモミールの間引きと定植

本葉が出るまでの時期は少しずつ間引きます。元気のない芽やちょっと込み合ったところはほんの少しずつ間引いてあげましょう。

本葉が5枚ぐらいになったらいよいよ定植です。プランターに15センチぐらいの間隔をあけて植えつけます。

カモミールの置き場所

耐寒性が強く丈夫なカモミールでも夏の直射日光は苦手です。夏場は涼しめの半日陰に移動してあげてください。「蒸れ」が大敵なので風通しの良い場所で、プランターや鉢の下をレンガやブロックで少し高くして水も抜けやすくしてあげましょう。

秋蒔きで冬に芽を出しているなら、株元にマルチングをすると良いでしょう。プランターごと室内に取り込んでも良いですね。耐寒性が非常に強いので、あまり厳密に考えなくてもだいじょうぶです。

カモミールの肥料と水やり

ローマンカモミールは少しだけ肥料が必要ですが、やりすぎては害虫が付きやすかったり花付きが悪くなります。チッソが多い肥料だと葉ばかりが茂りかわいい花が咲きません。真夏を避けて1か月に1度ほど液体肥料を薄めに希釈してかけましょう。

水やりは用土の表面が乾いたら鉢穴から流れ出るまでたっぷりやります。乾燥しすぎも嫌いますが過湿はもっと嫌いです。水やりにはメリハリをつけましょう。

カモミールに付く害虫

カモミールはバラなどのコンパニオンプラントです。その理由はアブラムシが付きやすいからです。バラやその他の植物の傍に植えておくとアブラムシを全部カモミールが引き受けてしまいます。株が密集しすぎている・チッソ分が多いとアブラムシが付きやすくなります。収穫して利用したい場合は牛乳を水で薄めてじょうろでかけると退治できますが、大量にアブラムシが付いてしまったら、市販のスプレー式薬剤をかけましょう。

カモミール・育て方のポイントと増やし方

梅雨時に枝を間引くことがポイントです。とにかく過湿が大嫌いで、蒸れで株ごと枯れてしまうこともあります。葉の色が薄くなったり黄色がかってきたら要注意。枝を間引くかカブの分の1程度の高さを残して切ってしまいましょう。

ジャーマンカモミールはこぼれ種でどんどん増えます。ローマンカモミールは挿し芽でも増やせますが匍匐性を利用して増やします。枝が用土近くまで倒れていたらそっと土をかぶせておくと根が出てやがてそこから新しい芽が吹きます。
ベランダ菜園資格取得の通信教育講座

カモミールの収穫と利用方法

カモミールの花を収穫するなら開花して2日目に花だけを摘み取ります。一番香りが良いのは2日目から3日目の朝摘み取った花です。ローマンカモミールなら枝を間引くだけでも収穫になります。

カモミールの花はぜひカモミールティーにしてください。甘いリンゴの香りでほのかな甘みが上品ですよ。

ちょっとお腹の調子が悪い時には薬を飲むより穏やかな効き目です。胃痙攣にも効果があります。
眠れない時にはお風呂上りのリラックスタイムに飲むと神経を休めることができます。
お湯に花を入れてリンス代わりに使うと柔らかな手触りの髪になります。
カモミールティーの蒸気を吸い込むと花粉症などの鼻詰まりが解消されます。
枝ごと刈り取ったらそのままエアコンやヒーターの前に下げておくと抗菌効果のあるルームフレグランスにもなります。梅雨時や秋の長雨の時期におすすめです。

乾燥させてポプリにもできますが、生の花を収穫してそのまま利用できるのはベランダ栽培ならではの楽しみ方ですね。元気な株を大きく育ててバスハーブにしたり部屋のアクセントとして利用してみましょう。

ベランダ菜園資格取得の通信教育講座

関連記事

  1. ナスタチウムの育て方【種からプランター栽培!挿し木のやり方も】

    ナスタチウムの育て方【種からプランター栽培!挿し木のやり方も】

    南米の草花でオレンジや黄色の蝶のような花弁を付けるナスタチウムは、日本では江戸時代から栽培されていま…

    ナスタチウムの育て方【種からプランター栽培!挿し木のやり方も】
  2. ラークスパーの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    ラークスパーの育て方【種から室内やプランターで栽培!】

    コスモスのような繊細な葉に深いブルーやピンクの柔らかい花びらが印象的なラークスパーは、チドリソウとも…

    ラークスパーの育て方【種から室内やプランターで栽培!】
  3. デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】

    デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】

    花の命の短さを物語るのがデイリリー(ヘメロカリス)です。本当に1日の命の花ですが、それだけに美しさも…

    デイリリーの育て方【プランターや室内で種から栽培】
  4. フラックスのハーブの育て方【室内やプランターで種から栽培】

    フラックスのハーブの育て方【室内やプランターで種から栽培】

    夏に薄青の花を咲かせるとてもスマートなハーブです。灰緑色の細かい葉と細長い茎が特徴で茎からは繊維を、…

    フラックスのハーブの育て方【室内やプランターで種から栽培】
  5. セージやセントジョンズワートの育て方【プランターで挿し木での増やし方も分かる!】

    セージやセントジョンズワートの育て方【プランターで挿し木での増やし方も…

    大きいものでは草丈が1メートルを超すセージはシソ科の多年草です。常緑低木にも分類され、大鉢で育てると…

    セージやセントジョンズワートの育て方【プランターで挿し木での増やし方も分かる!】
  6. チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】

    チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】

    濃いピンクのネギ坊主のような球状に小花をたくさん咲かせます。とても育てやすいハーブでイチゴやバラのコ…

    チャイブの種からの育て方【プランターで種まき時期も分かる!】
  7. コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡単栽培】

    コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡…

    コーンフラワーは明治時代ごろから日本で花壇や切り花として親しまれている花です。鯉のぼりの柱の先につい…

    コーンフラワーハーブやグリーンネックレスの育て方【室内やプランターで簡単栽培】
  8. カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方

    カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方

    カレープラントはキク科の多年草で、触るとびっくりするほどカレーの香りがします。植物なのにこんなにおい…

    カレープラントの育て方・プランター栽培・挿し木方法・使い方
  9. ラムズイヤーの育て方【プランターで株分けや水やり・肥料も】

    ラムズイヤーの育て方【プランターで株分けや水やり・肥料も】

    ふわふわとした綿毛と淡い青緑色が魅力のラムズイヤー。「羊の耳」という名前通りの柔らかい銀色の綿毛に覆…

    ラムズイヤーの育て方【プランターで株分けや水やり・肥料も】

プランター栽培の最近の記事

  1. 落花生育て方
  2. ベランダ菜園
  3. 育ちやすい野菜
  4. ベランダ菜園の道具
  5. ベランダ菜園の道具
  6. かぼちゃ育て方
  7. ニンニク育て方
  8. 育ちやすい野菜
  9. じゃがいも育て方
  10. ピーマン育て方
PAGE TOP