ローズマリーは薄い青紫の花を咲かせて鼻に抜けるような香りがします。地中海沿岸原産で、海風にも耐えられる強いハーブです。自然の中では2メートルを超える高さにまで成長し、耐寒性も非常に高く観賞用にも薬用にも利用できます。良く茂る性質を利用して生垣にも仕立てられます。

ローズマリーの品種

立性と半匍匐性・匍匐性とに分かれ、花はごく薄い紫から青紫・ピンクまで幅広いバリエーションがあります。立性のマリンブルーという品種が最も育てられていて、花は青紫でとても強い性質です。モーツァルトブルーは半匍匐性で最も青い花が咲き、プロストラータスは薄青の花で幅広に育つ匍匐性です。

半匍匐性・匍匐性よりも立性の方が強い性質があるので、お好みの品種を探してみましょう。

ローズマリーの栽培時期

開花期は2月から10月と長く、九州のように温暖な地域では年中花が見られることもあります。

植え付けは春と秋が向いていますが、真冬以外ならそれほど時期を気にする必要はありません。こぼれ種でどんどん芽を出していきます。

肥料は真夏と真冬以外に薄い液体肥料をたまに与えるぐらいでかまいません。養分をあまり気にしなくても育つ強いところが良い点です。

ローズマリーのプランターと土

プランターは深さが20センチ以上あるものがベターです。大きさは多少大きめでも構いません。どんどん成長していくので深さの方が大切です。2年に1度ほど植え替えたほうが良いとも言われますが、あまり気にせずに初めに大きめのプランターに植えこんでも元気に育ちます。

土は水はけが良ければどんな土でもほとんど気にしません。海沿いのような荒れた土地でも大きく育つのは土を選ばない性質からでしょう。

ローズマリーの植え付け

種を蒔くなら用土に指の第一関節の半分ぐらいの穴をあけて点蒔きします。薄く土をかぶせて、発芽するまでは乾燥しないように水やりを欠かさずに行います。1か月ほどで発芽するので、双葉が出そろったら混み合っているところを間引きながら育てましょう。とがった本葉が6枚ぐらいになったら大きなプランターに植え替えても良いですし、そのまま育ててもOKです。こぼれ種から思わぬところに芽を出すので、それをそのまま育てるのも自然味がありますね。

苗の場合は葉の色が濃くて株元が枯れていないものを選びましょう。立性か匍匐性かなどの性質や花色もラベルを確かめてみましょう。春と秋が適した時期ですが、苗を購入したらできるだけすぐに植え替えたほうが弱らずに済みます。

ローズマリーの水やりと肥料

ローズマリーは乾燥を好みます。鉢植えならば週に1回ほどの水やりで十分です。真夏などは少し多めにしても良いでしょう。ベランダなどでは過湿気味になりやすいので少しほったらかすぐらいでちょうど良いですね。

肥料もそれほど必要としません。月に1回から2回、薄めた液体肥料を施すぐらいで十分です。

ローズマリーの置き場所と刈り込み

置き場所は極端に湿度が高かったり暗かったりする所以外ならどこでも良いと言えます。あまりにも日陰だと生育が悪くなりますが、真夏の強い日差しが当たっても問題なく育ちます。

ローズマリーは梅雨ごろ刈り込みをすると元気になります。過湿を嫌うので雨の前にかぶを半分の高さまで刈り込みましょう。込み合った枝を間引いて活用しても良いですね。生命力の強いハーブなので、少々切りすぎても平気です。株元から枝まで良く日光が当たるようにすると伸びが良くなります。

ローズマリーの増やし方

種蒔きと挿し木の二通りがあります。種であれば市販の種を蒔くかこぼれ種が飛んで発芽しますが、発芽に時間がかかるように成長するのもとてもゆっくりしています。2年目を迎えると購入してきた苗のようにぐんぐん成長しますが、挿し木の方が断然早く大きくなります。挿し木は新芽の付いている枝を5センチぐらいに切って下葉を落とし、土に挿してひと月ほど乾かさないようにしておくだけです。管理も簡単なうえに根が伸びると急に成長速度が速くなります。挿し木なら植えたい場所に挿しておくだけで3か月ほどたてばそこに以前から植えてあった?というぐらいに育ちます。

ローズマリーの増やし方はもうひとつありますが、実はこれが一番簡単な方法です。匍匐性に最も適している芽伏せです。這うように伸びた枝の上からちょっと土をかぶせておくだけで、そこから根が出ます。根が出たら親株から切り離して植え替えるだけ、ほぼワンステップの増やし方ですね。

ローズマリーの育て方・ポイント

極端な過湿と日光不足を避ければ他に注意することがあまりありません。害虫もほぼ付きません。2年に1度ぐらい一回り大きな鉢に植え替えると良いですが、10年以上植え替えなくても青々としてはいますが、成長具合はゆるやかになります。長雨の前の枝の間引き・刈り込みも絶対に必要というのではなく、株が弱る可能性を減らすためにしたほうが良いというぐらいですね。

ローズマリー収穫と活用法

ローズマリーは葉も花も活用できます。午前中の早い時間に切り取った方が香りが強いのでおすすめです。刈り込みで切った枝をそのままリースにしておくと虫除けにもなり、飾りっぱなしでドライになっても楽しめます。ローズマリーには頭痛抑制や記憶力低下を予防する効果があり、ハーブティーにすると鼻から吸い込むことで脳に直接効果が及びます。特有の針葉樹のような香りが苦手な時には1センチほどの枝葉を緑茶にプラスしていれると緩和します。料理に使うならジャガイモや豚肉・鶏肉などによく合います。葉を枝からこそげ取ってベイクドポテトに混ぜたり、ポークソテーを焼くフライパンに一枝入れておくだけで料理のおいしさと食欲がアップします。

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