目次
ニンジンの育て方で準備するもの
以下に紹介するものを準備して、初心者でも簡単にベランダでプランター栽培を始めましょう!
プランター
ニンジンは根を深くはる野菜ですので横幅60cm以上の深型プランターを準備します。
土
プランター栽培の場合は野菜用園芸土(培養土)が手軽でお勧めです。
ニンジンの種
ホームセンター等で色々な種類の種が販売されています。
プランターで栽培するにはミニニンジンのタキイ種苗の「ピッコロ」がお勧めです。
ニンジンの種は非常に小さいので「ペレット種子」が扱い易く、間引きの数も減らすことができます。
※ ペレット種子 天然素材を主成分とする粉体を用い、種子を核として均一な球状に成形した種の事。
鉢底石
排水をよくするために、プランターの底が隠れるぐらい準備しておきましょう。
ニンジンの種まき
培養土を準備します。
プランターの底全体に、鉢底石を敷き詰めます。
ウォータースペースを残して、縁から2~3cmぐらいまでその上に培養土を入れます。
培養土は種蒔きをする2週間前ぐらいまでに準備して、なじませておくのがお勧めです。
ニンジンの種を蒔きます。
種を蒔く前に土に水をまいておきます。
ニンジンの種は条蒔きをします。深さ5mm程度の溝を作って1cm間隔で種を蒔きます。条間は15cm以上取るようにします。ニンジンは光発芽種子ですので、土は浅めにかぶせます。土を軽く押さえて種を安定させます。その後種が流れないように気を付けて優しくたっぷりの水を与えます。
ニンジンは発芽までに少し時間がかかります。発芽するまでは、乾燥しないようにしっかりと水を与えるようにします。水を与えた後に新聞紙などで覆って乾燥を防いだりするのもよいでしょう。発芽をしたら新聞紙などは取り除きます。
ニンジンの水やり
発芽してからは、土の表面が乾燥したらたっぷりと水をあげてください。こまめに水をあげるよりは、1回の水の量を多くして土の表面が乾燥してからまたたっぷりとあげるようにします。
ニンジンは生育が遅い野菜です。育っていないと思い水をやりすぎるのは禁物です。
水をやりすぎて多湿になると根腐れをおこしてしまうので、注意が必要です。
ニンジンの間引き
本葉が1~2枚ぐらいになったら1回目の間引きを行います。苗の間が2~3cmぐらいになるように間引いていきます。
本葉が4~5枚ぐらいになったら2回目の間引きを行います。苗の間が6cmぐらいになるように間引いていきます。
ニンジンは生育が遅い野菜です。間引きは慌てずに成長を見ながら行いましょう。
ニンジンの追肥と雑草
2回目の間引きをした時に化成肥料を5g程度苗の周りに撒きます。その後周辺の土とよく混ぜて土寄せをしながら、苗を安定させます。
1回目の追肥の後は2週間ごとに追肥を行います。1回目の追肥と同様に行います。ニンジンは肥料が不足すると根の生育が悪くなるので、肥料を切らさないようにします。
また、ニンジンは肥料を多く使用するために雑草がよく生えてしまいます。雑草をそのままにしておくとニンジンの生育に悪影響を与えてしまいますので、見つけたら早めに取り除いて下さい。
ニンジンと害虫
ニンジンはセリ科の野菜ですので比較的害虫には強いのですが、キアゲハの幼虫がつきやすく葉を荒らします。見つけた場合はすぐに駆除をしましょう。
防虫ネット等を使用して、害虫がつかないようにすると美味しいニンジンが収穫できます。
防虫ネットも完全に防ぐことが出来るというわけではありませんので、防虫ネットをしていても、いなくても、毎日葉に害虫がついていないか確認をします。ついていたらすぐに駆除をするようにします。
ニンジンの収穫
ピッコロの場合は、根の太さが1.5~2cmぐらいになった時が収穫時期です。
収穫をした後のニンジンは劣化が進んでいきます。食べる時に収穫をするのがお勧めです。
ただし、収穫が遅くなりすぎると、割れてしまったりするので、時期を逃さないように収穫します。ちょっと小さめの頃から少しずつ収穫をしていくのもよい方法です。
ニンジンとは
煮物やカレー、サラダ、付け合わせ、炒め物など、どんな料理にもあうニンジンは主に「西洋系」と「東洋系」に分かれます。普段店頭で売られている五寸ニンジン等は「西洋系」です。「東洋系」の代表としては金時ニンジン等があります。
以前は子どもの嫌いな野菜としてピーマンと肩を並べていましたが、現在は品種改良が進んで、独特の匂いや風味が減ったものも多くなってきて、汚名を返上しているようです。