マロウにはたくさんの種類がありますが、ここではコモン・マロウをご紹介します。コモン・マロウと言えば南ヨーロッパ原産のウスベニアオイのことを指します。多年草で丈夫な性質、草丈は1メートル前後で毎年花が咲きます。赤みがかった紫色で柔らかな香りのする見ごたえのあるハーブです。ゼニアオイというのはこのマロウの変種で、江戸時代に日本に渡来しています。

マロウの品種

「ゼブリナ」という品種は淡いピンク色に紫のストライプが入るかわいらしい品種です。薄紫色の「プライマリー・ブルー」やタンザナイトのような色味の「ブルー・フォンテン」などの品種もあります。いずれも花が美しいです。
マロウの近縁種の「ムスク・マロウ」はとても甘い香りです。

マロウの栽培時期

開花時期は5月から8月ぐらいです。
植え付けは3月から5月と9月から10月が良いでしょう。
肥料は生育期間中与えます。

マロウのプランターと用土

大きくなるのでプランターよりも1鉢1株が良いでしょう。10号鉢(直径30センチ)がジャストな大きさです。

用土は良く肥えたものを使いましょう。赤玉土7:腐葉土3で配合するか、市販の「花と野菜の土」などが合います。ハーブ培養土では少し肥沃さが足りません。

マロウの種蒔きと植え付け

種蒔き
4月と9月が一番よく発芽します。移植に弱い性質なので、用土に直播して軽く土をかぶせて乾燥しないように水やりしながら発芽させます。成長具合を見て間引いて本葉が5枚ぐらいになったら1株植えにします。このぐらいの時期に植え付けないと根付きにくくなります。

苗の植え付け
市販の苗を植え付けるには根を傷つけないように注意しましょう。枝分かれの少ない直根性なので、丈夫なマロウも太い根を傷めると生育が止まったりします。

マロウの置き場所

年中よく日が当たる場所が基本です。風通しも確保しないと株が蒸れます。

冬は地上部が枯れてしまいますが根が生きているので春になると芽吹きます。耐寒性がありますが、土まで凍るような場所なら軒下に移動させましょう。

マロウの増やし方と植え替え

挿し芽
春に株の根元付近に出る脇芽を切り取り挿し穂を作ります。1時間ほど水揚げしたら用土に挿して水をたっぷりやりましょう。乾燥させないように水やりしながら発根させます。

株分け
地上部が枯れる秋が適期です。10月下旬から11月ごろに株を掘り上げてよく切れるハサミなどで3芽ずつになる程度に途中まで切れ込みを入れたらおもむろに両手で分割します。思いっきり「えいっ!」とやれば簡単に分けられますが必ず切れ込みを入れておかないと意味の分からないところで割れて慌てます。植え付けで根が傷むと弱るくせに株分けは乱暴でも平気なのです。

植え替え
植木鉢の下から根が出たり鉢が株で満員という時には仕方ないので植え替えです。植え替えは基本的に嫌いますので、株分けを兼ねて休眠期の10月以降に作業するだけです。それ以外はやはり嫌なようです。

マロウの水やりと肥料

やや乾燥を好むので水やり間隔は遠めで良いですが、土の表面が乾ききったころ鉢底から流れ出るまでたっぷりやりましょう。冬場は生育が止まっているのでもっと回数は少なくします。

肥料が多いと伸びすぎて倒れやすくなります。生育期間に液体肥料を2週間に1回水やり代わりに与えましょう。

マロウのお手入れ

花がら摘みと花茎切り
咲き終えた花は都度摘み取りましょう。全体が咲き終わったら花茎の元で切り戻します。
支柱立て
品種によっては育てる人の背丈を超えることもありますので、強風で倒れるとややこしいです。草丈が長くなったら支柱を立てたほうが安心です。
摘芯をおススメします
支柱立ても良いのですがコンパクトに育てた方が何かと良い気がしませんか?適当な高さまで育ったら、先端の芽を間引きして背丈を抑えましょう。間引きすると枝数が増えるので葉が混み合ってきます。日光が当たり風が通るように葉を間引くことをお忘れなく。込み合った枝も剪定してください。

マロウの病害虫対策

春先にアブラムシが付きます。伸び始めた茎や花にいたら即撃退しましょう。ティーや食用に利用するなら綿棒をもって根気強く退治です。牛乳や酸を水で薄めて霧吹きでかけると効果はあります。利用しないのであれば殺虫スプレーですね。

マロウの育て方のポイント

根が傷つくと生育が悪くなります。休眠期の株分け以外は植え替えません。
混み合った葉や枝を剪定しましょう。
肥料が多いと結果的に倒れやすくなるので少な目に管理しましょう。

マロウの活用法と効能

花の収穫は咲き始めた朝が最適です。食用やティーに利用しましょう。一番のおススメはドライにしたマロウの花を真っ白なカップに入れてお湯を注ぐのです。スカイブルーのお茶です。そこへスライスしたレモンを浮かべると、朝焼けのようなピンク色に変わります。このカラーチェンジを見たいがためにマロウを育てるのです。

2年生の根・葉・花を乾燥させて煮出した液は口内炎や咽頭炎・胃の炎症を軽減します。バスタブに入れれば肌のアンチエイジングや保湿に効果があります。葉のティーは気管支のトラブルを解消させて去痰作用があります。鉢に刺されたときに生葉を揉んで貼り付けておくと腫れが引きます。リラックス効果もあるのでちょっとストレスが溜まっていると感じた時には香りと色で癒されます。

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